蜂窩織炎、蜂そう炎で来られる方が最近多い。
皮膚の小さい傷から細菌が入って炎症が皮膚の深い真皮や
脂肪織に起こる病気。溶連菌や黄色ブドウ球菌で起こります。
重視化したり、治りにくい場合が多く注意してください。
※壊死性筋膜炎、骨髄炎 など、重症化することもあり注意が必要。
炎症が強かったり、抗生物質が効かない劇症溶連菌や、
全身状態が悪く、敗血症やショックになり亡くなることもある。
※皮膚に水泡ができていたり、赤みが強く炎症が強い、早く広がる場合は
壊死性筋膜炎が考えられ、皮膚を切開する事が必要。
※足では、皮膚から骨にいたり炎症を起こすことも。
※以下のような方は注意してください。
◯足、爪の水虫があり、ゆびや足に小さい傷がある方。
◯糖尿病で血糖が高い方、腎臓や肝臓の働きが落ちている方。
◯たくさん薬を飲んでいる方。
◯体力が落ちて、免疫力が低下している方。
※うっ体性皮膚炎や静脈留、脚のむくみや潰瘍がある方も
気をつけてください。
今年は、花粉症の症状でお困りの方多いようです。
花粉症の治療は、一般的には、抗アレルギー剤を飲む。効果がない時は、
違う効果アレルギー剤。それでも改善しないときは、
ステロイド剤の内服を飲みます。
花粉症は、必ずしも、アレルギーとは限りません。
東洋医学的にには、 花粉症は、「水毒 」 といい
身体の中に水分がたまり、あるいは、水はけが悪くなり、
でるところがなく、鼻や目、のどに花粉症
という形ででてきます。
東洋医学では、水 をだす漢方がいくつかあります。
◯40番、猪苓湯:ちょれいとう→頻尿や膀胱炎に効く
◯17番、五苓散:ごれいさん→めまい、二日酔い、頭痛、気象病に効果
◯19番、小青竜湯:しょうせりゅうとう→眠けがなく、流れてくる鼻水の特効薬
などなど。
※体質に合わせて選びます
※水毒、花粉症だけでなく、それぞれ お漢方薬にはいろんな生薬が
はいっているので、いろんな身体の困っている症状に
効果があります。
なお、水毒に対して、症状を軽くする食材や生活習慣
が東洋医学ではいろいろありますので、薬だけはなく
対策ができます。
花粉症でお困りの時は、東洋医学の力をかりるという選択肢も
あると思います。
※からだの外から
◯紫外線対策→シミ、そばかす、くすみ、皮膚のたるみや老化
を防ぎます。
UVカットを室内でも屋外でも。
1日にできれば、二、三回
◯スキンケア→皮膚にあった化粧品。
東洋人は皮膚がきれいなのであまりいろいろ
塗らない方がよい
※からだの中から
◯食事→①タンパク質、ビタミンC、鉄分から皮膚、血液、
筋肉、ホルモンはつくられる。
タンパク質とビタミンCが不足している事が多い。
②抗酸化ビタミン:ビタミンのA,C,E積極的にとる。
③糖分の摂りすぎはさける
◯十分な睡眠→成長ホルモンが皮膚をきれいにします。
◯ストレス対策→ストレスホルモン、ステロイドが皮膚を悪化させます。
幸せホルモンのセロトニンや愛情ホルモンのオキシトシン
が皮膚をくれいにします。
◯のみ薬→西洋医薬
美白→ハイチオール、トランサミン、ビタミンC
漢方薬
①皮膚がきれいになる 黄耆が入っている漢方薬
例)48番 十全大補湯
20番 防已黄耆湯
②皮膚が潤う漢方薬
例)71番 四物湯
106番温経湯
③貧血、血虚に効く漢方薬
◯冷え対策
からだを冷やす食べ物、甘いもの、味の濃いものは控える
※ 結局、健康なからだと健康な生活が求められると思います。
◯帯状疱疹の症状
からだの半分の部分に、チクチク、ピリピリ、むずがゆい感覚がでてきます。
→3、4日経つと、赤いブツブツや水ぶくれがでます。
この時点で帯状疱疹とわかります。
※腰が痛いと整形外科を受診。その後
ブツブツがでてきて皮膚科で帯状疱疹と診断されることが
多いようです。
※ブツブツがでていなくとも、痛みの性状で帯状疱疹か、
いわゆる神経痛かわかることもあります。
◯帯状疱疹の治療中に気をつけたい症状
①、でている発疹が体のいろんなところに広がった時
→汎発疹といい、ウイルスが全身にまわっている証拠。
点滴治療が必要です。
②痛みが強くなる
③発熱:38、5度以上の高熱
これらの症状が治療中にでてきたら注意してください。
帯状疱疹の患者さんが多くなっております。
帯状疱疹にかかると、いろんな症状が残ったり、
でてくることがあります。
◯顔面神経麻痺→笑うことがうまくできない
◯動眼神経麻痺→まぶたが下がらない、目が動かしにくい
◯重症の時、免疫力低下の時→肺炎、脳炎、髄膜炎など
◯お腹の筋肉の麻痺や腸のイレウス
※皮膚科の雑誌のウイルス特集号に記載されてます。
帯状疱疹の発疹が出てから4日以内に抗ウイルス剤を飲むと
効果が大きい。
帯状疱疹といっても、いろんな症状がありますので
早めに皮膚科の受診をおすすめします。
症状により、眼科や耳鼻科、内科、ペインクリニックを
ご紹介します。
多汗症:手のひら、あしのうら、脇の下
お困りの患者さんは多いようです。
今までは、治療方法がれており、また、保険が効かない、
注射(ボツリヌス)や手術がありました。
最近では、塗り薬=外用剤の抗コリン剤が登場しています。
①エクロックゲル
②ラピフォートワイプ
③アポハイドローション
これらに、のみ薬:西洋薬と漢方薬を加えると
多汗症の症状は軽くなるようです。
※いわゆる精神性、緊張性の多汗症もあるので、
緊張をほぐす漢方薬や物の捉え方を変えるという方法で
効果がみられます。
三種類の薬が発売されています。
多汗症:手のひら、あしのうら、脇の下
お困りの患者さんおは多いようです。
今までは、治療方法がかぎられており、また、保険が効かない、
注射(ボツリヌス)や手術がありました。
最近では、塗り薬=外用剤の抗コリン剤が登場しています。
①エクロックゲル
②ラピフォートワイプ
③アポハイドローション
三種類の薬が発売されています。
一般的には、病気は西洋医学に捉えて、病気とのガイドライン、
標準治療にそって治療を行います。
一方で、東洋医学的に同じ病気をみると、異なった観点から
治療できます。
肝臓、胃腸、どこが弱いか、食事の改善、生活習慣の見直し
等。
漢方薬を飲むことで、いろんなところが改善してきます。
西洋医学の治療をしながら、東洋医学、漢方薬を試してみては
いかがでしょうか。
いろんな湿疹がありますが、
なぜその湿疹がその場所にでているのか、という理由がわかると
早く治ります。
例)
◯顔の口周りの湿疹→胃腸が弱っている
◯ ニキビ→からだに入って食材が皮膚にでてきている
◯ アゴの湿疹→ホルモンバランスのくずれ、ストレス
◯おでこ→冷えのぼせ
◯鼻の頭や鼻背やん呼吸が浅い
※食事の影響が大きい→あまいもの、味の濃いもの
冷たいもののととりすぎでからだが冷えて、免疫力が落ちて
湿疹がでてきます。→風邪をひきやすい、疲れやすい
※食事に気をつけて、漢方薬を飲んでいただくとからだの免疫力がつき
風邪をひかなくなり、体力が付きます。
成人になる前、小児のうちがチャンスです。
よくつかわれる漢方薬の例
※小建中湯→お腹を温め、貧血対策、元気になる、便通がよくなる
夜泣きがおさまる。
※補中益湯→元気になり、体力がつく、内臓が元気になる。
食養生の大切さはいろんなところでよく言われております。
生活習慣改善指導を含め、星のや軽井沢、星のや竹富島等で
活躍されている 辻野先生 の著書です。
書籍の主な目次です。
◯健康情報にふりまわされる現代人
◯日本人は何を食べればいいか
◯からだを整える食べ方
◯呼吸と運動
◯心の養生
◯現代の食養生
※西洋医学のみでなく、東洋医学の立場から
現代社会にとって示唆のあるお考えが記述されています。
※日々の診察でも、時々先生の著者を参考にさせていただいております。
出典
からだと心を整える「食養生」
食より大切な思考と実践
辻野将之 著
技術評論社
2015年1月25日 初版 第1刷発行
◯基礎疾患
皮疹欠乏性湿疹、うっ滞性皮膚炎、多形慢性痒疹、
水疱性類天疱瘡、疥癬
◯薬物誘発性
◯認知症や寝たきり
◯退職による喪失感
◯核家族化による孤独感
◯原因不明の皮膚掻痒症
出典
高齢者の皮膚トラベル
宮地良樹 北徹 著
2011年1月25日 初版第1刷発行
帯状疱疹の患者さんが増えております。
特に、今年の1月、2月は多いようです。
◯コロナやインフルエンザが流行るこの時期は注意してください。
◯一度でなく、二回、三回かかることがあります。
◯抗ウイルス剤:のみ薬の選択が大事。どの薬を選ぶかで
なおりかたが異なります。
→特に高齢者や、多くの薬を飲んでいる方
◯顔や頭の帯状疱疹には注意
→目の症状、顔面のはれやむくみ:ステロイド剤の飲み薬を
使うことも。
→かかっているとき、治った後も続く神経痛(帯状疱疹後神経痛、
帯状疱疹関痛) 痛みはピリピリしたり、じりじり
◯顔→顔面神経痛。目の症状→眼科受診をおすすめします。
◯耳や口の中にできると、耳鼻科受診が必要です。
◯水ぼうそうと同じウイルスで起こるの帯状疱疹。
→水ぼうそうにかかっていないお孫さんにうつることがあります。
※朝日新聞
※週刊新潮 3月6日号 に関連記事が掲載されおります。
ご参考にしてください。
花粉症は、一般的にアレルギーといわれていますが、
アレルギーの側面だけではありません。
花粉症にならないように、未病、すなわち花粉の症状がでないうちに、
あらかじめ体調を整える事で予防や症状が軽くすみます。
◯悪化要因
①睡眠不足
②ストレスが多い時、緊張が強い時
③前日に水分のとりすぎ、甘いものやつめたいもの、味の濃いもの
のとりすぎ
※東洋医学的には、
◯水毒(身体のなかの水はけ)
◯冷え性の時などに、
鼻水やくしゃみがでてきます。
ご自身の体調に気をつけて、食事(食べ過ぎない、甘いものや冷たいもの、
味の濃いものを食べ過ぎない:身体を冷やすものは控える)
生活習慣、睡眠に気をつける養生が必要です。
予防的に、頓服的に、漢方薬を飲んだり、症状で困る時は、
漢方薬がおススメです。
一般には、抗アレルギー剤を花粉が飛ぶ二週間前から飲む
ことがすすめられています。
くれぐれも、ステロイド剤の注射やセレスタミンというステロイドの合剤は
避けてください。
※身体を冷やす食べ物、温める食べ物、気のめぐりをよくする食べ物、
水毒にきく食べ物など、食べ物で身体の調子を変えることが可能です。
食材については、また改めて記載します。
◯腎を良くする食べ物
→黒い食材
黒豆、黒ごま、くるみ、栗、昆布
ワカメ、エビ、山芋、もち、マカ
これらを参考してお取りください。
糖尿病があるといろんな皮膚病を合併したり、皮膚病が起こりやすい
ので注意してください。
1、足や爪白癬
2、乾燥性湿疹
3、前脛骨色素沈着症
4、足の蜂窩織炎
5、帯状疱疹
6、褥瘡 踵
7、糖尿病性潰瘍
※蜂窩織炎や、潰瘍では、脚の切断や生命に関わる事があります。
※高齢者は、腎機能が低下して薬物の蓄積が起こりやすい、
口渇や多飲などの高血糖の症状をきたしにくいので注意してください。
漢方薬は長く飲まないと効かない、効果はすぐにでない。
これらは、実は誤解もあります。
例
◯脚がつる→68芍薬甘草湯
◯めまい、頭痛31呉茱ゆ湯、37半夏白朮天麻湯、39苓桂じゅっかんとう
◯身体のむくみ、重だるい→17五苓散
◯花粉症、鼻水がでて困る→19小青竜湯
*お困りの症状があれば、漢方薬を試してみてください。
出典
西洋医が教える、本当は速効で治る漢方
井齋ひでや 著
SB 新書
2014年5月25日 初版第1刷発行
漢方薬は長く飲まないと効かない、効果はすぐにでない。
これらは、実は誤解もあります。
◯脚のつり
◯めまい、頭痛
◯身体のむくみ、重だるい
パンダのように目周りが紅い時の治療について。
こんな時は、眼科用の弱いステロイド外用剤が処方されます。
短期間であれば使用してもいいですが、長期になるような時は、
気をつけたいところです。
抗アレルギー剤と目薬(こうアレルギー剤)に加えて、
漢方薬 ししはくひとう 、場合によっては、黄連解毒、桔梗湯石膏などを
併用すると軽快します。
◯腎(東洋医学)が弱ると
1、頻尿
2、腰痛
3、からだ、下半身のむくみ
4、耳鳴りや、めまい
5、骨や歯はもろくなるビクビクしたり臆病に
◯腎を守るために
1、とにかく冷やさない、太陽の光を浴びる
2、足腰を錬える
3、腎をいたわる生活習慣を←水分補給、トイレをがまんしない、
疲労を溜め込まないしっかり寝る
◯以下のような生活習慣の方は注意
1、冷たいものをよき飲み、冬でも薄着の人
2、つまずきやすく、よく転ぶ人
3、月経トラブルがあち、妊娠しにくい人
3、やる気がでない、気持ちが空振りする人
出典
みんなの臓活
ゆい生花 著
株式会社 ワニブックス
2019年11月11日 初版発行
2020年3月1日 3版発行
腎(東洋医学)が弱ると
1、頻尿
2、腰痛
3、からだ、下半身のむくみ
4、耳鳴りや、めまい
5、骨や歯はもろくなるビクビクしたり臆病に
対策
◯なるべく早く抗ウイル剤を飲む、4日以内が望ましい。
◯高齢者は、痛みが出てくるものとして対応
◯痛み止は注意→腎臓の働きが悪い方には気をつける
◯抗うつ剤を使うことも→三環系や四環系のこううつ剤
◯痛みが強い時は、ペインクリニックを紹介します
◯冷え、ストレス、緊張で痛みはつよくなる→温め、漢方薬を処方
口の中にできる炎症=口内炎ですが、唇や口角にもできます。
水ぶくれ、水疱であったり、潰瘍であったりします。
いろんな原因でできるので、原因を探すことが大事です。
◯単純ヘルペス→抗ウイル剤の内服で約一週間で治癒。
◯口角炎→ビタミンB2B6、ステロイド外用剤。
◯口の中の炎症、潰瘍→うがい薬やステロイド外用剤
※口、唇のトラベルは、実は胃腸のトラベル、胃腸や脾臓が弱っている
証拠。→胃腸薬や胃腸を改善する漢方薬がよく効きます。
※半夏厚朴湯14番→ そのまま飲む。あるいは、白湯に溶かして冷蔵庫の保管し、
口内炎ができたら口に含ませてぶくぶくすれば口内炎は軽くなります。
※類天疱瘡という水ぶくれができる病気のことも。
※薬の副作用
※歯の詰め物の金属アレルギーでおこることも。
めまい、頭痛、生理痛、生理前の不調、
疲れやすい等で当クリニックに通院されていろ方もおります。
専門的な治療が必要の際には、それぞれのご専門の先生を
ご紹介しております。
食生活や生活習慣、ストレス解消法、漢方薬を処方して
よくなる方がおります。
少しでも皆さんの症状が軽くなれば幸いです。
皮膚科医は、毎回患者さんの皮膚を診て、触ります。
皮膚の状態、色合い、熱の具合、じくじくか乾いているか。
湿疹皮膚のどこで起こっているか、深さや厚み、
悪化しているか、軽快しているか判断します。
その際に、漢方医学的診察を加えます。
手の爪、手のひら、脈、舌の色、舌の形、お腹や腰を触る、
喋り声、お顔の色合い、表情等も見ます。
幸い、皮膚は、漢方医学とは、とても相性がよく
いろんな情報を患者さんから得られます。
西洋薬、漢方薬、場合によっては、ツボや針、
食養生等、総合的なアプローチで治療します。
AIが発達してきても、皮膚科学は、人の診察や判断は
必要と思います。
治りにくいケースを以下にあげます。
◯塗り薬のかぶれ→塗ることを中止して、ステロイド外用剤でまず炎症を抑えてから、水虫の薬をつける。
※売薬の水虫の薬は、いろんな成分が入っており、かぶれやすいので注意が必要です。
◯白癬疹:足だけでなく他の体に赤いぶつぶつができる。
→7〜10間抗真菌剤を内服。自家感作で広がっていれば、ステロイドの内服。
◯ゆびとゆびの間がジクジクして白くふやけている→リント布という特殊な乾かす布をゆびの間にはさむ。患者さんによっては、水を出し、乾かす漢方薬を処方します。
※たかが水虫、されど水虫。
炎症があれば、抗生物質。冷えや血流が悪い、水毒の場合には漢方薬を処方すると治りが早くなります。
治りにくいケース
◯塗り薬のかぶれ→塗ることを中止して、ステロイド外用剤でまずえんしょうを抑えて治ってから水虫の薬つける
売薬の水虫のsくしりはかぶれやすい。
◯白癬しん→7〜10間抗真菌剤(ら未シール)内服
自家かんさステロイドの内服
◯ゆびとゆびの間がジクジクして白くふやけている→リント布という特殊な乾かす布をゆびのあいdにはさむ
いろん検査診察をして、感染症、病気と分かりますが、毎日自分でできる簡単な自己観察法を紹介します。
①自分の便をみる→健康な便は、茶色から薄い褐色で理想はバナナのような太さ。
水っぽい、泥状、ベシャッとしてる、うさぎの糞のようにコロコロしている。白い、黒い、赤いは異常です。
②お小水→昼間は、7から10回ほどが普通。多くても少なくても注意するサイン。
にごる、あわだつ、臭う時は注意。
③お風呂に入る前に体重計にのる。→タニタなどは、BMIや体内年齢、基礎代謝、体内脂肪などがわかり便利です。
このような簡便な方法で自身の健康状態がわかります。
また、東洋医学的な方法もおススメです。
④下べろを見る→真ん中の色:白かったり、青白い、黄色ぽい時は注意。
辺縁:ギザギザ(水毒)、へりが赤い(肝臓が弱る)
⑤自身の顔の表情を鏡で見る
⑥手の爪の色やかたち:爪の色が白っぽい時は貧血。
爪のスジが目立つ:肝臓が弱っている
⓻手のひら→手のひらの親指側が赤い→ストレスがかかり、肝臓が弱っている
東洋医学的な方法は、診察のときには患者さんに鏡などでみていただきお示ししています。
いろんな自己観察方法がありますが、何かご自身で体調管理の目安やヒントになれば幸いです。
脂漏性皮膚炎の患者さんは多いですが、なかなか治りにくい時は、悪化要因や原因を考えて治療します。
①ステロイド外用剤のかぶれや副作用で皮膚に合わない
②睡眠不足
③ストレス
④体調の悪化
※口周りやほうれい線の湿疹→胃腸の悪化
※眉間や鼻の上→呼吸が浅く身体の緊張が強い
⑤化粧品が合わない
⑥日光
など。
これらを考えて、抗生物質(マクロライド系)や、ビタミンB2、6や漢方薬を処方したり、食事や生活習慣を変えていただくと軽快していくようです。
いろんな治療法があります。
麻酔をして爪を切る外科的な治療がありますが、数年たってから再発する事が多いようです。
巻き爪の状態をみきわめ、原因、予防も考えることが必要です。
◯テーピング→診察室でテープを巻きます。
多くの方は巻き終わると痛みが楽になります。
テープは巻いたままで入浴も可能です。
◯靴を変える、中敷を使う
◯歩く姿勢、歩き方を変える→図や写真でご説明します。
これらの方法で、外科的な処置をせずに治ることがあります。
外科的な処置をする前に少し考えてみてください。
歯や口の中は、皮膚だけでなく、いろんな病気の原因だったりサインになります。
◯歯周病
◯歯根炎
◯歯槽膿漏
これらは→じんましんの原因、糖尿病、心筋梗塞や脳梗塞
◯感染症
溶連菌感染症、ヘルペス、麻疹や風疹、
◯扁桃炎やヘルパンギーナ
◯金属アレルギー
歯の根元が黒くなる
診察の中で疑わしかったり、必要のある時は唇、歯、口の中、扁桃腺を拝見します。
知らないとソンする「栄養学」PHPからだスマイル
2025 1月号
◯栄養学
◯時間栄養学
◯栄養を逃さない調理法
◯不調を消す「最強食材」
※かしこい「市販薬」の選び方
などの特集があり、わかりやすく書いてあります。
※クリニックには、既刊のPHPからだスマイル待合室の本棚に置いてありますのでご覧ください。
タモリさん、福山雅治さん、二人の共通点は、お風呂ではバスタブに浸かるだけで身体は洗わないそうです。
連日、乾燥性湿疹でかゆくて困るという患者さんがみえます。
皆さん一生懸命ボディーソープやタオルでゴシゴシ身体を洗ってます。
これらをやめて、バスタブに浸かるだけにしていただくと、皮膚は潤ってきます。
チベット地方では、アトピー性皮膚炎の方はいないそうです。入浴の習慣がないからだそうです。
皮膚の上には、脂と水の膜がありますが、洗いすぎるととれてしましまいます。
また、皮膚の上にある常在菌(抗体や免疫に関係するT細胞を作る)を減らすことになります。
身体のよごれは、湯船につかるだけで8割以上とれるとのこと。
何気ない普段の習慣を見直して考えてみるといいかもしれません。
出典
倍速老化 40代からの老化の崖を転落しないために
飯沼一茂 著
サンマーク
2024、9、15初版印刷
20024、9、30初版発行
11月16日、17日とウェブにて日本皮膚科学会東京支部学術大会に参加しました。
自律神経の第一人者であられる順天堂大学教授の小林弘幸先生のご講演を拝聴しました。
自律神経を整えるためには、「呼吸」が大切との旨。
空気を鼻から吸って口から吐という呼吸を行うといいそうです。
東洋医学やヨガでも呼吸は大切で、横隔膜を意識してゆっくり呼吸をすることがすすめられます。丹田というお腹の下に力をいれるといいと思います。
自律神経を整えるためには、つぼ、漢方薬、半導体レーザー等もおススメです。
以下に大事な項目をあげておきます。
◯体、技、心→「心、技、一体」ではなく、体すなわち体がしっかりしていればメンタルは強くなる
◯脳腸相関→腸も脳と同じくオキシトシンという幸せホルモンがでるため、腸内環境がポイント
◯腸内細菌を整えるには、朝食が大事。食物繊維をとって。
◯冬の過ごし方
朝:日登ってからゆっくり起きよう
昼:寒さに気をつけて適度に動く
夜:温かい食事でしっかり身体を温める
◯冬に気をつけたいトラベル
①血の巡りの悪化→高血圧
②腎のトラベル→頻尿や膀胱炎になりやすい
※冬の養生5つ
①体力と気力を温存する
②冬こそ日光浴
③頭と関節を冷やさない→出かける時は、マフラー、手袋を
④食べ物でうるおいを補う→魚介類、果物や野菜、冬に旬をむかえるもの
⑤冬のうちに花粉症対策→加湿器を
出典
漢方生活を楽しむ教科書
櫻井大典著
ナツメ社
2021年12月1日初版発行
2023年9月20日第6刷発行
有名な漢方薬として、風邪には、葛根湯。頻尿には、八味地黄丸。
ところが、、
漢方薬は、患者さんの体力や体調(証)に合わせて処方します。
したがって、証があっていないと効果がなく効きません。
また、あっている漢方でも、飲み方や飲む時期によって効果がでないことがあります。
葛根湯は、かぜの症状がでてからでは効きません。何となく風邪っぽい、背中がゾクゾクしてまだ汗がでないときに、1包では効かないので2、3包と症状がでなくなるまで飲みます。
漢方薬を飲んでも効かない時は、飲み方や、その症状にあっていないか考えてみてください。
皮膚の病気で辛いことは、とにかくかゆいことでしょうか。
かゆいときは、
①つけ薬が合わない、つけ薬にかぶれている
②つけ薬の依存(とにかく塗らないと落ち着かない)
③本人の意志とは別で、かくと落ち着く、クセと習慣でかいている
一方で、かゆいけれど、好きなことをしている時、美味しいものを食べているときはかかない。
※小児の場合→親御さんのイライラが伝わりかいている、もう一人兄弟だできるときに、お母さんに甘えたくてかく
※成人の場合→ご本人が自覚していないこともあるが、強いストレスや不安が隠れていることがある。
抑うつやうつ状態のこともあります。
これらのことを考えて、患者さんからストレスの元をお聞きしたり、痒みとストレスや不安を軽くする漢方薬や塗り薬、ツボや半導体レーザーを用いて加療していきます。
東洋医学を表す言葉はいくつかあります。
有名なものは、「心身一如」、「医食同源」ですが、下記の言葉は東洋医学の内容を的確にに表す言葉と思います。
※「東洋医学は相関の医学」
例肩こり
気候(天人相関)→湿度が高いと悪化
内臓(臓器相関)→血流低下、むくみで悪化
心身(心身相関)ストレスで悪化
肩こりの時に、効果のある漢方薬はこれらのことに加えて、四診:望診、聞診、問診、切診(腹診、触診)を含め患者さんからいろんな情報をつかみ、その方に合った漢方薬を処方します。
つまり、漢方を処方する際には、患者さんのいろんな情報をもとに決められるということです。患者さんにあった漢方薬はいろんなことが関連しているという意味です。
一方で、漢方薬には、いろんな生薬が含まれているので漢方薬を飲むことで、患者さんの、いろんな症状が改善されます。
Man Fred Porkert(1974)ドイツミュンヘン大学教授の言葉です。
いろんな分野の病気に、西洋医学だけでなく、東洋医学を加えて加療することが求められると思います。
※小生が患者さんに、問診から含めいろんな事を伺っているのはこういった事情があるからです。
出典
信州漢方ビギナーズセミナー R6,11、3
千葉大学墨田漢方研究所 勝野達郎先生
◯筋肉の働き
①姿勢を保つ
②血液を心臓に戻す
③体を衝撃から守る
④熱を作る→冷え症のもとに
⑤免疫力を上げる
⑥水分を蓄える
⑦生理活性物質を分泌する→マイオカイン皮膚のシミやたるみを改善。
認知機能をあげる。
糖尿病の予防や改善。大腸がんのリスクを下げる。
日本人の死亡数では、①喫煙、②高血圧についで、運動不足の順とわかっています。
筋肉は、90歳を過ぎても増やせます。
以上より、
筋肉をつけることで、より健康になり、いわゆるサルコペニアや認知症の予防にもなります。
スクワットや散歩をして、タンパク質をしっかりとり、筋肉をつけてください。
出典
シニアのための筋肉の新常識
久野譜也先生著
筑波大学大学院人間総合科学学術院教授
宝島社
自分をだいじに、ゆっくり生きる
「ゆるゆる漢方生活」櫻井大典先生著 三笠書房
体調を良くするための、薬ではなく、すぐにできるヒントがたくさんかかれています。
例)
◯疲れていたら10分でも早く寝る
◯嫌なことがあったら2分間違うことをする
◯ストレス発散法をみつける→一番目に、香り。二番目には運動
◯ストレスを感じたら自然に触れる
◯伸びやストレッチ、、、
また花粉症、腰痛、肩こり、生理痛、疲れ目、めまい、、、等いろんな症状にたいしての対処法や食事のアドバイスが書かれています。
疲れている方は、早く寝て、ゆるゆるしてください。
患者さんを拝見して思う事があります。
皆さんなかなか皮膚の病気どころでなく、日々の生活に追われ大変と思いますが、いろんな面で頑張りすぎの方が多いと思います。
自律神経失調症、更年期、不定愁訴(いろんあ身体の不調がある)、抑うつ、などといわれることもあるようです。
仕事、生活、いろんな面で(がんばらない)、(ほどほど)、(まあまあ)、(ゆるゆる)と考え、少しゆっくりしませんか。
※(〜しなければならない)、(〜すべき)と思いすぎていることもあります。
◯手湿疹→汗疱状湿疹、接触性皮膚炎かもしれません。
◯ニキビ→尋常性痤瘡といいます。
これらは、薬で治療していても治りが悪いときがあります。そんな時は、
※手→日常生活で触るものや触れるものにかぶれていることが多い。
金属アレルギーがある方は、スマホやスマホのカバー。
※ニキビ→アゴまわりは、毛布。おでこは、髪の毛、シャンプーの洗い残し。
普段の生活で使うものに目を向けてみてください。
解決するヒントがあるかもしれません。
◯目が疲れると→→肝が疲れ→→肩こり、首のこり、イライラ、カッカ脚がつる、爪にスジができる、貧血になる、いわゆるドライアイなどいろんな症状を引き起こし、皮膚病も悪化します。
◯対策
①目の使いすぎに気をつける。
パソコンやスマホの画面を少し暗くする
②寝る前にスマホやパソコンの使用は避ける
③ホットタオルを目の上に置く
④目は肝とつながっているため、肝を休めるため遅くとも午後11時前には眠る事がおすすめ
⑤目の疲れに効果のある食べ物:クコ、菊
※パソコンや書類、書物を見る時も姿勢、車の運転、座っている時の姿勢にきをつける。
いわゆる骨盤を立てる姿勢
化学物質やアレルゲンなどは人体に吸収される経路は三つあります。
①経口吸収
②粘膜吸収
③経皮吸収
実は、地下鉄サリン事件のサリンは、経皮吸収です。
シャンプー、リンス、化粧品、入浴剤、ボディソープなどに含まれる合成界面活性剤、溶解剤が皮膚の中に入っていき、ヒトの身体にいろんな症状を引き起こします。
これら成分を知っていること、なるべく身体に悪いものはとらない、体調をよくして免疫力をつけることが大事です。
出典
見てわかる!図解経皮毒
山下玲夜 著
監修
薬学博士 竹内久米司
薬学博士 稲津教久
日東書院
◯頭痛やめまい、耳鳴りがする
◯爪にツヤがなく、割れやすい
◯シミがでやすい
◯手足のしびれがある
◯寝ている間に足がつる
◯皮膚が乾燥し、神がパサパサする
◯ささいな事でイライラしたり、はらが立ったりする事が多い
舌の横が赤い、手のひらの親ゆび側が赤いなどのサインもでます。
目:眼精疲労、ドライアイ→肝
舌:味覚がわかりにくい、舌の先が赤い→心
脾:口のまわりの吹き出物、口角が切れる
肺:鼻水、鼻ずまり、など鼻の症状
腎:耳なりや聞こえにくいなどの耳の症状
それぞれの臓器の弱った症状が口 開口部にでます。
出典
すべての不調を自分で治す体の地図帳
白井天道
白井雄彦
SBクリエイティブ株式会社
2024、4、6初版第一刷発行
◯秋の過ごし方
寒さに備えて、のんびり過ごす。
心身を落ち着けるのにぴったりの時期
※気をつけたい秋のトラブル
①呼吸器系→肺が乾燥、鼻に乾燥や喉の痛み、咳などがでる
②冷え
朝 マスクをして肺乾燥から守る
昼 落ち込むことがあっても、季節のためと思う
夕 早寝をする
◯秋の養生
①夏の疲労をしっかり癒す→入浴はおススメ
②部屋を加湿して肺を守る→濡れたタオルを干すだけでもよい
③冬の乾燥に備えて食事で潤いを→レンコン、柿、とうがん、とうふ、うめぼし、キクラゲなど
④前向きなことを口にする
⑤冬に備えて栄養を蓄える
出典
漢方生活を楽しむ教科書
櫻井大典著 ナツメ社
今年の夏は猛暑で大変でした。
今はいわゆる残暑バテでしょうか。まだ暑いので、夏の過ごしかた、養生について記載します。
◯夏の過ごし方→①朝は梅干しとお粥で
②クーラーの風を直接浴びないように
③夜涼しくなったら、散歩などをして汗をかく
◯夏の養生→①適度に汗をかくと夏バテの予防に
②夏は内臓を冷やさないように冷たいものはなるべくとらない
エアコンの風よけにカーディガンなど
③筋トレを
④よく笑い心の機能をあげる
出典:※漢方のことやようじょうについてわかりやすく書かれておりおススメです。
漢方生活を楽しむ教科書
櫻井大典著
ナツメ社
2021 121初版発行
2023 920 第6刷発行
舌を診る、手のひらを見る、手を触る、爪をみる、脈を触ってみる
目の下を見る、お腹と背中を触る、顔色を眺める、しゃべり声を聞く、、
これらの診察から患者さんの内臓、身体のどこが弱っているか、今までにどんな病気にかかっているか、等がわかります。
患者さんの皮膚の病気の診断の決め手や適している薬を処方する際の決め手になります。
また、どうしてこの病気になったか、食事や生活のアドバイスのヒントがわかります。
人間ドックや健康診断で異常がなくとも、気をつける事があります。
一度、東洋医学的な診察を受けられることをおすすめします。
金属アレルギーのパッチテストの具体的な事を記載します。
◯テストを行う日程:全部で4日クリニックに来院していただきます。
※テストを行う日と結果の判定の日があります。
①水曜日→金曜日、土曜日、水曜日
②土曜日→月曜日、火曜日、土曜日
上記のいずれかの日程でテストを行なっていますので、予定により、どちらかを選んで実施しています。
◯暑い時期はテストは避けます。汗がでたり、貼り付けるテープのかぶれが出やすく結果を正確に判断できないからです。
7月〜9月はさけたほうがいいと思います。
◯飲み薬の影響がでる可能性の薬:ステロイドホルモン剤等
◯もともと金属アレルギーのある方は、感作といって、パッチテストを行うことで金属アレルギーを誘発しやすい
◯パッチテストは背中で行いますので、背中に湿疹等がないことが条件です。
人の身体は食べ物からできています。したがって、常日頃からたべものは大事と心がけて食事をしてください。
※人のホルモン、筋肉、皮膚、骨などは、食べ物からできており、鉄、蛋白質、ビタミンCでできています。
小児で、いらいらしたり、落ち着きがない、体力がないお子さんは、たいてい、鉄分が足りない貧血であったり、蛋白質不足です。
診察すると、お腹周りや手、足が冷たく、いわゆる冷え性です。
また、甘いもの、味の濃いもの、冷たいものを多くとっているお子さんが多い。
大人でも、体調が悪い方は、食事、すなわち、冷たいもの、甘いもの、味の濃いものを多くとっている方が多い。
小児のうちに、食事に気をつけて鉄分、蛋白質、身体を温めるもの、旬のもの、根菜類等注意していれば、大人になっても湿疹、アレルギー、花粉症はでてきません。
「鉄は熱いうちに打て」
とても大切なことです。
アレルギーマーチも抑えられると思います。
頭皮の湿疹は以下のようなことで起こると思います。
①毛染めや整髪料のかぶれ
②シャンプー、リンスが合わず、洗いすぎ
→脱脂力の強いシャンプー、リンスの影響で、頭皮が余計乾燥するため
頭皮は脂ぽくなる
③睡眠不足、ストレス、油分の多い食事など:脂漏性湿疹など
④血流不足(後頭部の脳の大事な血管の血流が悪い時)
⑤乾癬、毛嚢炎などの病気
※東洋医学的には、上熱下寒:いわゆる冷えのぼせ
頭皮はお湯洗いで、週に二〜三回、刺激の少ないシャンプーで洗い
よくすすぐと良い。
身体の皮膚は、ボディソープなどは使わず湯船に浸かるだけがおススメです。
※頭皮も身体の皮膚の表面にある脂と水の膜は、食べ物からできています。
蛋白質、鉄分、ビタミンCをしっかりととってくだい。
リンゴ、もも、トマト、メロン、スイカを食べると口やのどがイガイガするのは、口の中のアレルギーです。
実は、花粉症がきっかけでおこる、花粉ー食物アレルギー症候群(PFAS)と言われます。
花粉と食べ物の関連
花粉反応する食べ物
◯スギ、ヒノキ→トマト
◯ハンノキ、シラカバ→リンゴ、モモ、豆乳
◯イネ科→メロン、スイカ、タマネギなど
◯ヨモギ→人参、セロリ
反応する方は、基本食べない。ただし、多くは加熱すれば食べられるようになる。
※花粉ーアレルギー症候群にならないためには、花粉症の予防が大切。
※東洋医学的には、水毒、胃腸が弱く、冷え症の方がなりやすいと思いますので気をつけてください。
金属アレルギーがあった場合はどういうことに気をつければいいか。
日本人で多い金属アレルギーは、コバルト、ニッケル、クロム。
歯科金属では、パラジウム、金、水銀、スズ
初診の片方には、受付で必ず、お薬手帳は?とお聞きします。
小生が患者さんをお呼びする前には、必ずお薬手帳をチェックしています。
わからない薬は薬の書籍で調べています。
お薬手帳を見て感じることは、、、
◯皆さん事情がおありと思いますが、大人の方では飲んでいる薬の数がとても多いという事。
→一般的には、6種類以上の薬のを飲むと薬の種類によっては副作用がおこりやすい。
◯小さいお子さんでは、いろんな科にかかる場合、抗生物質の種類が多いという事。
→いろんな種類の抗生物質を飲んでいると、薬が効かなくなったり、耐性がでてくる心配がありあます。
◯皮膚の病気の原因だったり、引き金になっている薬が見つかることがありあります。
診察の時に、診断に必要であれば、お薬手帳を見ながら患者さんにいろんな事をお聞きします。
診断や治療の一助になります。
医療機関を受信される時は、お薬手帳は忘れずにお持ちください。
※東洋医学、患者方治療を行なっておりますので、お薬の事や、時には、お薬の減量についてもお話できると思います。
あしの裏の魚の目やタコ、巻き爪、踵のひび割れ、膝や股関節の痛みなど足のトラブルのある方は合わない靴や姿勢、体重のかかり方の影響があると思います。
※タコや魚の目のできる場所から姿勢などいろんな事がわかります。
くつの底をいていただくと、片方の足や踵の内側や外側が減っている事があります。
足のトラブル、フットケアに詳しい高山先生の書籍やプリントで患者さんに説明したり、おすすすめのクツ、ケア商品などをすすめています。
中敷をすすめたり、靴屋さんのシュウヒッターをすすめることもあります。
※長い人生では、歩く事と姿勢がいろんなことに影響するためです。
足の裏に何かできている方だけでなく、靴の底が減っている、何か不具合のある方はご相談ください。
普段は、通常のほかの皮膚科の先生と同じ診察を行います。
漢方薬を処方する時は特別な診察はありません。
◯手を触る
◯舌を出して舌の表面の色や形をみる
◯爪の色と形をみる
◯脈を触る
◯時にお腹を触ったり、足を触る
などをして、問診票に記入していただいたことや次のような質問をして漢方薬の処方を決めます。
◯睡眠
◯食欲
◯便通
◯お小水の回数などです。
※漢方薬は毎回その時の患者さんの状況に合わせて変えていきます。
※一剤だけでなく、二剤、時に三剤のばあいもあります。
※エキス剤が基本です。
※保険適応です。
※漢方薬についての説明や効果などのプリントをお渡しします。
いろんな分野でご活躍の漢方の先生で広瀬滋之先生が「困ったときの漢方治療」光雲社:1998年6月30日初版発行
という書籍をだされています。
風邪、うつ、自律神経失調症、疼痛疾患、頭痛、リュウマチ、過敏性大腸炎、皮膚疾患など、多岐にわたる病気に漢方薬が有効であることを症例をあげながら記載してます。
漢方薬を処方したり勉強していると、人の全体、全体をみることになります。
何かお困りのことがあればご相談ください。
患者さんの、治療をする際に、問題が無ければ西洋医学に加えて、漢方薬を処方します。
①汗疱性湿疹
ステロイド外用剤に加えて、じくじくしている時には
→40:チョレイトウ水毒、水を身体の外に出す
痒みが強くて、イライラしている時には→24:カミショウヨウサン
※40と24の漢方薬をあわせて処方することで、湿疹のジクジクが早く乾き、痒みも軽くなり、夜よくねむれる、便通がよくなった。肩こりがらくになるという効果も得られます。
②帯状疱疹
水ぶくれが多く、痛みが強い時→28:エッピカジュウトウ41:ホチュウエッキトウ
これらの漢方薬で痛みがやわらぎ、水ぶくれも抑え、治りがはやくなることがあります。
③乳幼児の湿疹
外用剤と99:ショウケンチュウトウ
便通が良くなり、お腹があたたまり元気になった。
これらは代表的な例です。
※不定愁訴といって、何科にいっても「気のせい」よいわれたり、心配ないといわれる。
※今ある症状がいろんな治療で良くならない。
こんな時には、一度、漢方薬、東洋医学の治療をとりいれてみてはいかがでしょうか。
顔が赤い、湿疹ができている、脂漏性性皮膚炎の時にステロイド外用剤を使うことが多いようです。
ステロイド外用剤はとても良く効きますが、長く使用していると、かえって皮膚が紅くなる、にきびができる、皮膚がうすくなる、ステロイド外用剤をやめたり中止すると症状がでてくる。これらの症状は、いわゆるステロイド皮膚症が考えられます。
ステロイド外用剤を中止して、なぜ皮膚の症状がでるか、皮膚だけでなく、身体の不調にも目を向ける必要があります。
やっかいなことに、太陽の光線に過敏になったり、花粉の影響や、酒さという状態にもなりかねないので注意が必要です。
その時、その時の皮膚の症状と身体の不調を見ながら抗生剤を飲んだり、漢方薬を使いながら症状は改善していくと思います。
姿勢が悪いと、、
いろんな病気を引き起こすもととなります。
◯肩こり、ずつ、首のこり
◯胃、腸の不調、逆流性食道炎←姿勢が悪いために、肺、胃腸が圧迫される
◯関節痛
◯タコ、魚の目、内、外反母趾
◯冷え症
◯自律神経の乱れ
◯いろんな湿疹、にきびなど
◯生理痛、生理前のイライラ、月経困難症←骨盤が傾き経血の流れが悪くなる
入浴し、その後と朝ーのストレッチをしたり、姿勢に気をつけてみてください。
朝、たんぱく質をとるよう患者さんにプリントを使い説明しています。
筋肉、内臓、ホルモン、酵素、免疫機能のもとであるから大切。
◯冷え症
◯鉄が足りない貧血
◯イライラ、カッカ
これらの症状が良くなります。
※一度にとっても体内にためておけないのでこまめに、特に不足がちな朝にしっかりと蛋白質をとると数年、数十年後の健康につながる
→立命館大学スポーツ健康科学教授:藤田聡先生
※体内時計を調節してくれる働きが蛋白質にはある
→時間栄養学の専門家:柴田重信先生
※具体例:卵、豆腐、納豆、チーズ:卵は毎日一個。2剤以上をとり、目標は蛋白質20g。
今すぐにでこると思いますので皆さん試してみてください。
◯症状
→金属があたる部分がかゆくなる、紅くなる、水ぶくれができる
◯金属アレルギーがおこるといわれる皮膚病
①汗疱状湿疹
②掌蹠膿疱症
③扁平苔癬
④自家感作性湿疹
⑤治りにくい湿疹など
◯金属アレルギーが疑われる所見
歯にかぶせてある金属冠と歯の境が黒くなる
金属冠と接している頬粘膜が白くなり線状に見える
※金属アレルギーを確認する方法→金属アレルギーのパッチテスト
①背中に金属の試薬を貼ります
②全部で4回来院していただきます
③夏の暑い時期は正確な結果がでない
④アレルギーを誘発することがあり、パッチテストを行わないことがあります
この暑い時期でも、特に、ー例年は6月からみられますが。今年は多い印象です。
腕や背中、首に、紅く、小豆大の盛りあがる痒みが強い発疹が見られます。
庭の草取りをしている時が多いようです。
その時の衣類を洗濯して(毛虫の針が衣類に残っていると再び湿疹ができます)、
ステロイド外用剤を塗ります。
気がつかないで湿疹ができている方が多いので気をつけてください。
梅雨は、夏で湿気が多く調子が悪くなります。
夏、梅雨明け、いわゆる夏バテになるのは、東洋医学でいう気の問題です。
病は気からではありませんが、気の巡りを良くするよう気をつけ夏バテ対策してください。
患者さんの扁桃腺をよく見ます。
アトピー性皮膚炎で治りにくい時は、扁桃腺が大きく腫れている事が多い。
◯皮膚が赤黒い方
◯顔に湿疹が多くている方
◯肥満の方
◯口呼吸の方
◯顎の形が細く小さい方
これらの特徴のある方は、扁桃腺が大きく炎症を起こしている方が多い。
※コロナ、インフルエンザ、アデノウイルス等流行っています。
毎日、うがいをして、ビタミンAをとりましょう。
こんな時は、80番:サイコセイカントウ柴胡清肝湯が良く効きます。扁桃腺の腫れだけでなく、イライラやカッカ、食物アレルギーや、痒みにも効果があります。25番と併用すれば、皮膚が早く柔らかくなります。
80番だけでなく、138、50、2、104など扁桃腺からいろんな漢方薬が考えられます。
◯鉄欠乏性貧血
◯膠原病→爪の後ろ:後爪郭が延長して、そこに点状の出血。後爪郭の皮膚が紅い
◯ボーライン→爪およこにスジが入る:爪からの距離で体調の悪い時期が想像出来る。例)3mmのところであれば、手の爪は、1ヶ月に1mm伸びるので、3で3カ月前に体調が悪かったと判断できます。
◯イエローネイル
◯バチ指→肺や心臓の病気、循環がわるいとなる
◯緑色爪→ネイルで爪にカビが生えてできる
◯掌蹠膿疱症、乾癬→皮膚に変化がなくてもでてくることがある
爪はいろんな変化があるので、皮膚科医は気をつけてみております。
足の水虫は、5人に1人。足の爪の水虫は、10人に1人だそうです。
最近は、足お爪の水虫には、良く効く薬があり、以前に比べるとなることが多なってます。
代表的な塗り薬は、二種類。飲み薬は三種類あります。
飲み薬は、他の薬との兼ね合いや、肝臓や腎臓の働きをみて処方します。
※足の爪水虫は、治さないと、転倒の危険性や、認知機能、生命の予後に影響します。
また、足の指の間から、細菌が入って、蜂窩織炎になり、命に関わることもあります。
足の爪みずむの治療と、足のケア、フットケアは大事です。
患者さんで多く見られる症状の一つに鉄欠乏症貧血があげられます。
典型例は、爪が白っぽくスジが入っており、爪が反っている
鉄の足りない貧血のかたは、乾燥肌であったり、疲れやすい、体力がない方が多い。
乳幼児やお子さんで、イライラする、落ち着きがない、こんなことも鉄だ足りない貧血の症状です。
皮膚お治りが悪い、体調が優れない、メンタルが不調の時は鉄に注目するも必要かもしれません。
※身体の調子をあげる、内分泌、ホルモン、コラーゲンなどのためには、ビタミンCと鉄、蛋白質が必要です。
※プリント:どうして貧血になるの?というプリントをクリニックでお渡してます。
※サプリメント:ヘム鉄:葉酸やビタミンB12が含まれているものがありただの鉄より効果だでやすく寝る前に飲んでいただきます。早ければ、10日ほどで効果を感じられます。
◯顔
①鼻の頭、先
ハッチンソン兆候と言われてます。
眼の中にもヘルペスができている可能性があり、眼の症状があります。
眼科を受診していただきます。
②耳介
ハント症候群:顔面神経の麻痺で、口や眼をしっかりと閉じられない、眼をうまく閉じられない、唾液がうまくでない等
◯外陰部、臀部腸、膀胱麻痺と言われ、お小水や便が出なくなります。
◯お腹
腸が麻痺して痛みがでたり、動きが悪くなったりします。
水泡がどこにできるかで、症状が異なります。
※帯状疱疹後神経痛
帯状疱疹が治っても、痛みが残ることがあります。
麻酔科やペインクリニックをご紹介します。
冷えやストレスで痛みは強くなるため、赤外線照射や半導体レーザー、漢方薬の内服等を行います。
単純ヘルペスは、全身のどこでもできる、水ぶくれができる病気です。
◯ヘルペスウイルスが原因
◯風邪の後、寝不足、ストレス、疲れ、紫外線、体力が落ちているときにできる
◯水ぶくれの中にウイルスがいるので、他人にうつる
◯繰り返しできることがある
◯抗ウイルス剤がよく効く
◯その方の弱いところにできる→唇:胃腸が弱いとでる
※アトピー性皮膚炎では、顔にヘルペスができ、カポジー水痘様発疹症と呼ぶ
医学部を卒業すると、それまで6年間は、西洋医学一辺倒で病気の治療も西洋医学で行います。
皮膚の病気も同じです。西洋医学で治療します。
いろんな病気に対して、診断方法や診断基準があり、治療方法に対しては、標準療法があり、推奨度A、推奨度Bというように治療方法や治療薬が決まっています。
ところが、人は一人、一人で環境も違えば、社会的な背景も皆異なります。
また、標準療法では、なかなか症状が改善しない、良くならない患者さんが多くおられます。
そんな時に、オーダーメードで治療できる漢方薬や、東洋医学を用いる事で症状がよくなる事があります。
漢方薬を処方する際には、患者さんに対して、いろんな事をお聞きする必要があります。
その方の家族構成や趣味、生きがい、好きな食べ物、、、等。
西洋医学一辺倒の時は、患者さんというよりは、病気を診るというイメージですが、東洋医学を施す時は、そのひとの人となりを診るようになります。
いろんな事を想像しながら、漢方薬を処方しながら、生活習慣や食事、時には、ストレス解消の方法等をお話しながら治療をしています。
帯状疱疹はときどきみられます。コロナのワクチン接種後に発症することもあります。
◯水ぼうそうと同じヘルペスウイルスが原因
◯ストレス、疲れ、風邪など体力が落ちているとき
◯ヘルペスとは別のもの
◯神経の走り方に沿ってでて、痛みを伴う
◯痛みは、後に続くことがある
◯顔面神経麻痺、髄膜炎等が起こる
◯抗ウイルス剤が効くが、重症では入院
※抗ウイルス剤は三種類あり、腎臓や肝臓の働きなどで選択する。
イライラ、かっかするときは、いろんな事情があると思います。
いわゆる、うつうつしている時と、逆に元気すぎて気持ち的にハイの時があり、精神、神経的に区別がとても難しいです。
これらの状態のときに、東洋医学的な診察、四診(視診、脈診、問診、触診)をして、爪の色をみる、舌をみる、脈をみる、患者さんの喋り声やお顔、姿勢等から判断して漢方薬を処方します。
肝→15、24、121135ばあいによっては、2415、1224、3512
気逆、気滞→35、70、83、
認知症、認知機能の低下→83、57
いろんな漢方薬がイライラやかっかに効果があります。
一服飲んだだけで10分から15分ほどで効果がでるものもあります。
どこが弱ってその症状がでているのかを診察して、合っている漢方薬があればイライラやかっかも楽になります。
何に対して、イライラしているかを理解していただくとそれで気持ちが楽になる方も多いです。
乳児湿疹や乳幼児の湿疹があるとステロイド外用剤が処方されて、時に痒みどめの抗アレルギー剤がでます。
目の前の湿疹は早く治して、お子様も親御さんも安心したいと思います。
ところが、その湿疹の原因が何か、どこにあるかによって治療も違ってきます。
診察すると、お腹が弱い、からだが冷えている、手足がとても冷たく紫色になっていることが多いです。
食事内容を見直して、身体、お腹を温めることを心がけるとステロイド外用剤など強い薬は不要で皮膚、体調はどんどん良くなります。
乳幼児、乳児の時こそ、食事に気をつけて、漢方薬を飲んでいただくと、早く皮膚と体調が良くなります。大人になる前の、この時期こそ漢方薬がとても良く効きます。
母乳で子育てのお母さんは、漢方薬をお母さんが飲み、おっぱいをお子さんにあげることで、母、お子さん共に漢方薬の効果がでます。
(母子同飲)という東洋医学の考え方です。
小学生や成人になってから湿疹を治すのでなく、小さいうちから食事を変えて治していただくと、治る時間や期間が早く、成人になっても湿疹はでなくて丈夫な身体になります。
乳幼児、新生児でも甘くて飲みやすく、身体の調子を良くしてくれる漢方薬があります。
例小健中湯夜泣きに効く、お腹を温めて、体力と気力をつける、べんつうがよくなる、シナモンが入っていて、綿飴みたいでおいいしい漢方薬です。
月経前のいろんな困った症状に実は漢方薬が効果があります。
婦人科三大漢方薬23、24、25だけでなく、これらを組み合わせたり、これらの漢方薬に、70、16、35などを併せたりします。
時には、頓服的に、生理の一週間前から、68を飲んでだりします。
一方で、なぜ困難症が起こるか理解していただきます。
姿勢が悪く、骨盤が傾いていたり、肩こりがある、鉄分が足りない貧血、からだの冷えが強く、ストレスが多い方みられるので、これらの対策をお話します。
◯皮膚が弱い方、乾燥している方、ご高齢の方に多い
◯秋から冬の乾燥する頃できやすい
◯ボディーソープやナイロンたおるは使わず、固形石けんがおすすめ、入浴時は、お風呂につかるだけ、ゴシゴシ皮膚はこすらない
◯保湿より体調をよくする
(治療)
体の冷えや血のめぐりをよくする漢方薬がおすすめ
痛みに対して、西洋薬で効果のない時に、漢方薬が痛みを和らげて効果がみられことがあります。
西洋薬の痛みどめは、時に胃腸を壊したり、腎臓に負担がかかることがあります。冷えが強い女性は、痛みどめで身体のひえが余計強くなることがあり気をつけたいところです。
※漢方薬のみで痛みがなくなったり、消えることは稀です。
関節の痛み→⑳防已黄耆湯→56、48十全大補湯や、41補中益気湯と併用することも。
㉘越婢加朮湯
関節や筋、腱が痛い時→78麻杏薏甘湯
腰痛→118リョウケイジュッカントウ→32人参湯を併用することがあります。
ブシ末を合わせて処方することも。
患者さんの状態に合わせて、他の漢方薬を処方することもあります。痛みの原因や誘引にあわせます。
半導体レーザーを、星状神経節にあてたり、指の爪の横や、いろんなところのツボに当てる治療があります。
上記の症状のほかに、ストレス対策、緊張モードを緩める、自律神経失調に効果があります。
星状神経節は、交感神経と副交感神経の集まっているところ。麻酔科で神経ブロックを行うところです。
半導体レーザーをあてると、効果のある方は、あてている時から眠くなるます。当日の夜はよく眠れるそうです。
アトピー性皮膚炎や、痒疹、酒さなどいろんな病気に応用できると思います。
約10分で終わります。
ご興味のある方はおっしゃってください。受け付けの奥に機械が置いてあります。
シミ、ソバカスは、まず、診断から。
シミは、いわゆる肝斑。シミやソバカスと思っていたら、化粧品のかぶれや、洗顔の時に頬を擦りすぎたり、肝斑なので、肝臓が疲れていたり、飲み薬の影響で日光過敏になり、色素沈着になっていたり、、
鉄分が足りない貧血であったり、、
診察をして、どのような皮膚で、どんな事が起こっているか説明します。
身体の中か、あるいは、外からの原因か。
①化粧品、日焼けに気をつける→おすすめ日焼けどめを使っていただくこともあります。
②洗顔方法に気をつける→場合によっては、ピーリングという皮膚の角層をはがす石鹸
③飲み藥(保険適応):西洋薬→トランサミン、アドナ、シナール、ハイチオールなど
④飲み藥:(保険適応)漢方薬→ひとりひとりで異なる→内服することで、皮膚だけでなく、身体の調子、悪いところが良くなる
⑤つけ藥:ビタミンC誘導体、ハイドロキノンなど
⑥治りにくもは紹介状を書き病院や他の医療機関を紹介します。(レーザー治療など)
⑦食事指導:蛋白質と、ビタミンC、鉄分をしっかりとっていただきます。
⑧抗酸化ビタミン:ビタミンのACEをしっかりとっていただきます。
※急性と慢性(1ヶ月以上たったもの)
※慢性になるとなかなか治りにくい
※治療は投薬と原因、悪化因子を除く
原因
①急性→食べ物(魚や生もの)、甲殻類(エビ、カニ等)
②慢性→原因不明のことが多い
※薬品、サプリメント
※食品添加物→保存料、着色料
※虫歯、扁桃腺
※下着や衣類→接触蕁麻疹
※ストレス
※胃腸の弱り
手湿疹で来られる方が多いです。
じつは、湿疹でも、アトピー性皮膚炎で多く、水ぶくれができて皮膚の皮が向けるという汗疱状湿疹が多い。
金属アレルギー多く、歯につめものをしていて、詰めた金属が溶けだし金属アレルギーを起こし、スマホなどの金属が当たるところに湿疹ができます。
お子さんでは、砂いじりをして砂の影響で湿疹がおこります。
ステロイド外用剤を使い治療しますが、長くステロイド剤を使うと皮膚が薄くなり弱くなったり、ステロイド剤が効かなくなるので注意が必要です。
※鎌田式長生き食事術アスコム2023年12月11日第1刷
諏訪中央病院名誉院長 鎌田實先生著
食事についてわかりやすく書かれていますので以下に要約します。
きん、こつ、けつ、のう、ちょう
(筋肉、骨、血液、脳、腸)を意識した食事が長生きにつながるそうです。
◯長生き食事術5大るーる
1、がんばらない
2、おいしいものを食べる
3、できるだけ楽をする
4、少しだけ工夫する
5、楽しみを見つける
◯長生き食事術の11の秘けつ
1、鎌田式みそ玉革命:筋肉を増やす朝たん生活
2、たん活おやつ
3、ごちそうみそ汁
4、朝乳食と夜乳食
5、4群、2群の法則
6、ビタミンDとビタミンk
7、野菜じゅーとミニトマト
8、ブレインフード活用術
9、タンパクファースト
10、シナモンコーヒー
長生きするための食事についていろいろと鎌田先生がアドバイスされています。興味のある方は書籍をお読みください。
11、菌を変えると腸が整う
いかに代表的な症状を記載します。
※扁桃腺が大きく腫れている、皮膚に湿疹ができて、痒くて困る
→柴胡清肝ゆ
扁桃腺の腫れら赤みを抑える、痒みでイライラを抑える、食物アレルギーに効果がある。
桂枝茯苓丸と併せて飲むと、血流が良くなり、固い皮膚が柔らかくなる
※血圧が低くて、朝に弱い、疲れやすい
→小健中湯
人参湯も併せて飲むことがあり、お腹が温まる、いい便がでるようになる、血流がよくなり元気になる。
※何科に行っても良くならない
→気、血、水と五臓六腑の何処がよわっているか判断して体調にあう漢方薬を処方します。
困っている症状をよく伺い、その状態にあう漢方薬を処方します。
病名ではなく、弱っているところを判断してから漢方薬を決めます。
SPFPASという二つの指標目安に紫外線どめを選んでください。
SPF:UVBを抑える力、強さ:30から50がおすすめ
PA:UVBを抑える力、強さ:3プラスがおすすめ
※日焼けを普段からつけると、光老化、シミやソバカス、にきびの予防になります。
日常的に、窓越しでも日光は入ってきます。また、曇りでも紫外線に当たります。
できれば、午前と午後、二回は日焼けどめはつけることが勧められています。
防腐剤、紫外線散乱剤が入っていないもの、水で落ちるものや皮膚の色を調整する商品があります。
ビタミンC誘導体のローションがおすすめです。
通常の市販されているものは、5%ですが、10%のものを扱っています。
化粧水兼美容液として洗顔後に使用します。さらに、日焼けどめをつければ、光老化、シミやソバカス対策にもなります。
中学3年の女性が、にきびで来院されました。
小学校5年生のからできていて外用薬で治してきたが、最近つけ薬を塗ってもよくならないため受診されました。
①生理前に悪化する→生理痛が強く、生理の周期が不規則、生理前にイライラする、生理の期間が短い
②胃腸が弱く、食欲がない、便秘→便通2、3日一回、朝トイレにいく習慣がない。
③鉄分不足の貧血。
④低血圧で、朝苦手でなかなか起きれない。
⑤寝不足で、疲れやすい。
⑥つけ薬にかぶれている
これらが原因でにきびが治りにくいと判断しました。
鉄分をしっかり取り、タンパク質を意識して、早寝早起き、お腹まわりを温める、ストレスがかかりやすいからなんでも ほどほどに、猫背になるから姿勢に気をつけるようにお話ししました。
ツムラの99番:小建中湯
ツムラ23番:当帰芍薬散を処方してビタミンC誘導体のローションを使っていただきながら、UVカット(日焼けどめ)も併せておすすめしました。
ヒトの皮膚は1ヶ月、血液と身体の体調は120日で良くなるので、できることから、くれぐれも、がんばりすぎず、 ほどほどでと、お話しました。
からだのなかに目を向けて、病気を良くするという意識が大事と思います。
※小健中湯:99番→お腹を温めて、貧血対策、気力と体力をつけ便通が良くなり、良く眠れるようになります。
※当帰芍薬散:23番→生理不順やからだの浮腫み、冷え対策になります。
周知の事ですが、現在、我が国では、西洋医学が標準で、種々の病気の治療のガイドラインも西洋医学です。医師になる為には、医学部では西洋医学の講義を受けます。東洋医学の講義は皆無に等しいです。
病気の治療を行う時は、西洋医学だけでなく、東洋医学の考えも取り入れてお互いの得意な分野を生かして、いわゆる、いいとこ取りをする観点がこれからは必要と思います。
実は、もともとは、日本の医学は中国から由来しているそうです。
鎖国があり、蘭学、ポルトガル、オランダやドイツ医学が日本に入ってきたという歴史があります。
東洋医学おすすめ、漢方薬が良く効く、という事ではありません。
いろんな角度、観点から物事をとらえないと、ヒトの身体は良くならいと思います。
西洋医学、東洋医学、中医医学、お互いの、いいとこ取りをしてみせんか。
出典
中国がだめなら西医があるさ西医がだめなら中医があるさ
東西医学の長所を生かせ!
梅野弘樹著
アートビレッジ発行
2021年12月17日第1刷発行
(心身一如)=こころと身体はつながっているという東洋医学の言葉は有名です。
株式会社ツムラさんの漢方の講義を聞きました。
東洋医学的に、こころの症状には漢方薬がいろんな意味で西洋薬とは違った意味で効果があるという事です。岡クリニックの岡留美子先生の講演です。
当クリニックでも、不定愁訴(いろんな検査や診療を受けても特に異常がない、
気のせいだといわれる症状)や、皮膚病でかゆみが強い方、眠れない方、緊張して困る、など、、の症状に漢方薬を処方してます。
証というその方の体調症状に合わせて漢方薬を選び、場合によっては、二剤や、頓服という形で処方します。
西洋薬ちは違った、こころやストレスに効果のある漢方薬を試してみることも一つの選択かもしれません。
花粉症、アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎、喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、、。
これらは、いわゆる、アレルギーで起こる病気の代表です。
「アレルギーマーチ」とは、これらのアレルギー性の病気にかかると、、
アトピー性皮膚炎→アレルギー性結膜炎→アレルギー性鼻炎→喘息、、、
というふうにいろんなアレルギー疾患になっていくということです。
このようなことにならないように、各々の病気の原因や誘因を探して、食事や生活習慣を見直す事が大切です。
ところで、アレルギーとは、、
じつは、本来ヒトに備わっている、アレルギーのもと、即ち、アレルゲンを身体から追い出す、排除するという免疫です。
「アレルギーマーチ」にならないよう日頃から養生しましょう。
先日、webにて学会に参加しました。
(皮膚科診療のセカンドフォース)が学会のテーマです。
アメフト用語で、セカンドフォースとは今以上の効果を得るための二回目の努力という意味だそうです。
種々の病気に対して、皮膚科医のみでなくいろんな科の先生やスタッフ、マンパワーや知識、知見がないと病はなおらないことを痛感しました。
一つの病気でもいろんな角度から多角的なアプローチが求められています。
昨今は、い、コロナ、RSウイルス、溶連菌などいろんなウイルスや細菌による感染症が起こりうる状況です。
金属アレルギーかどうか判断する際に、パッチテストを当クリニックで行なっています。
以下に注意していただきたい点を述べます。
①施行する日程:
⑴水曜→金曜→土曜→水曜
48時間後72時間後一週間間後
⑵土曜→月曜→火曜→土曜
48時間72時間一週間後
いずれかの日程
②試薬を背中に貼り付けるため、48時間後までは入浴できない。
③飲み薬:抗アレルギー剤や副腎皮質ホルモン剤などを内服中は結果は正確にでない。
④結果の解釈
『良薬口に苦し。』
まさにそのとおりです。
漢方薬では、とても苦い薬があります。
例
15番:おうれんげどくとう
80番:さいこせいかんとう
50番:けいがいれんぎょうとう
N311番:くみびんとうろう(コタロー)
ブシ末
ところが、薬があってくると、、、
苦いどころか、、甘く感じたり、飲みやすくなったり、、します。
不思議ですね。
診察時は、その方に合っていると思う漢方薬を処方しますが、胃腸の調子、腸内の細菌叢(そう)が悪いと効き目がなく味もあいません。
苦い薬があまい、飲みやすくなった時はよく効いている証拠です。
白湯に溶かして臭いをかいでから飲むことをおすすめします。
「良薬は口に苦し。亅
※どうしても、苦くて飲めないという時は、身体に合わないサインですので気をつけてください。
追伸1
なかなか飲めない、飲みにくという時は、オレンジジュースやココア、コカコーラなどといっっっしょに飲む、美味しく飲めるゼリーなどと飲むことをおすすめします。
追伸2
小さいお子さんは、よく漢方薬がききますが、甘くて飲みやすい、おいしい漢方薬もあります。
患者さんからよく聞かれる事があります。
「あとどのくらいで治りますか?亅
病気やその方の身体の状態によりますが、一般的に、皮膚は約一ヶ月で生え変わる、血液のもとの赤血球は120日が寿命といわれております。
適切な、治療、食養生で身体は約3から4ヶ月で変わります。
皮膚科医は、直接皮膚を触り、皮膚の赤みや硬さ、熱感などの状態がわかります。
いろんな情報、状況から正確に判断は難しいですが、1ヶ月、120日、3から4ヶ月とういう数字、期間が一つの目安になると思います。
皮膚科医は、皮膚を直接触り、皮膚を診て、以前の皮膚の状態と比べながら判断しています。
患者さんには、、ここが病気の峠、今年はあと二回症状が悪くなる、などアドバイスをしています。
治療をしながら、原因や悪化因子を探しながら、一日も早く快癒するよう祈願してます。
健康診断や人間ドッグで、どこも悪くない、あるいはA評価、問題はありません。
という結果であれば幸いです。
ところが、違った方面からからだをみた場合、東洋医学的に診察した時に、気をつけてというサインがでている方が多い。
例
①数字では貧血でなくとも、爪の色や眼瞼結膜色白く、鉄欠乏性貧血。
②血液像の詳細ではリンパ球の数等から、緊張状態。
③胃腸が冷えている。
④身体の芯、手足の冷えがある。
血液検査や画像診断は、ある特定の日や時間、すなわち、人間の身体を面でなく、点でみているという観点があると思います。
これらの検査結果と異なった見方、東洋医学的な診察も含めて判断するとよいかもしれません。
人間ドッグや検診の際に、西洋医学だけでなく、東洋医学的な診察も必要と思います。未病を防ぐためにも、また、医療費の抑制、セルフケアのためにも。
患者さんを診察している時によくよく話を伺ってみると、。
症状に気がついたとき、あるいは悪くなったとき、そういえばあの時、、、
不思議なことに、例えば、男性は80歳や64歳。女性は、42歳、56歳というように8、7の倍数であることが多いようです。
今まで健康で大きな病気患ったことがない方は「未病」、すなわちまだ病気とはいえない状態。
患者さんに、どこが弱いか、気をつけることを食事や生活上の注意点などをお話ししてます。
皆さん、ご自身の年齢に注目してみてください。
◯なかなか症状が思うように改善しない。
◯医師から言われた事を実施してもよくならない。
◯体にいいと思う食べ物をとり、病気のためになる事はいろいろと試した。
こういった事は残念ながら時どき起こり得ます。患者さんにとって一番辛い事と思います。
こんな時は、視野狭窄。
ものの見方、とらえ方を変える、肩に力が入り過ぎている。
◯か×でなく△。白か黒でなく灰色。中庸。
ほどほどに、6割、7割でいいと考えてみてください。
本当にその病気か?治療方法を変えてみる、病気や悪化した原因をチェックする、、
病気に対しても
いろんな方向から、いろんな方法、東洋医学、アーユルヴェーダ、
温厚知新、、
諏訪中央病院の名誉院長である鎌田實先生は「あきらめない」「がんばらない」「いいかげんがいい」と説かれてます。
◯お風呂では、皮膚をボディーシャンプーで洗い、ナイロンタオルでこする。
◯頭のふけがでたら、ふけとりシャンプーでよく洗う。
◯皮膚がかゆい時は、かいてはいけない。
◯皮膚の症状は、つけ藥でよくなる。
◯以前から使っていた毛染めだからかぶれない。
◯乾燥肌だから保湿すればいい。
◯アトピー性皮膚炎は治らない。
◯皮膚を治すためには、塗り藥をしっかりと塗る。
◯検診、人間ドックで異常がないから安心だ。
最近よく患者さんから聞かれる、言われる事です。
実は、これらは必ずしも正しいとは言えません。むしろこれらの事
は反対のことが多いようです。
科学的根拠やデータ、云々よりは実際経験している事です。
ものの見方や捉え方を変え、いろんな方法、情報をもとに常識、当たり前と思わずに判断してみるといいかもしれません。
漢方医の桜井竜生先生はその著書の中でいろんなヒントを述べています。
以下におもな目次を羅列します。
1.うつになりにくい生き方
2、体調の番人「自分センサー」を研ぎすます
3、心身のかすかなサインにベストの手を打つ
4、「病気」「健康」が気にならなくなる心のあり方
「サイン」が小さいうちに自分の体調に気が付き早く対処すれば病気にならない.従って、自分自身の体調管理のためにその「サイン」をわかるようにする事が大事とおっしゃってます。
漢方薬を飲むことをすすめるのでなく、東洋医学の考え方を取り入れ、その「サイン」に気が付くとよいとすすめています。
当クリニックでも、東洋医学をとりいれております。
いろいろなストレスのサインや、体調管理の事をお話しております。
興味のある方は、桜井先生の書籍の一読をおすすめします。
出典
病気にならない生き方 考え方
漢方医 桜井竜生 著 PHP文庫
医食同源。
メンタル、心の不調は脳の栄養不足といわれます。
以下に心の芯を太くする新しい食事の習慣を記載します。
1、タンパク質はローテーションで食べる
2、野菜はカラフルに食べる
3、旬の果物を生で食べる
4、食物繊維はたくさん摂る
5、食べる順番は主食がラスト
6、発酵食品を一日一回以上食べる
7、脂ののった旬の魚を生で食べる
8、主食を玄米や雑魚米にシフトする
9、食事の時間を一定にする
10、脳によい油をチョイスする
出典
疲れた心がラクになる食べ方大全
管理栄養士 那須由紀子 著 永岡書店
にきび、脂漏性湿疹、アトピー性皮膚炎、乳児湿疹、、、
皮膚の病気にはいろんな病気があります。
それぞれの病気に効果のある薬があります。
しかし、それらの薬だけでは病気は治りません。
患っている方の皮膚だけでなく、身体のなかのこと、すなわち身体のどこが弱っているか、どのような原因で病気になっているかをみきわめて治療することが必要です。
その方の社会的な立場や精神状態の理解も求められると思います。
身体のどこが弱っているかは、東洋医学的な診察が有用です。
〇気、血、水→気虚や気滞(気の巡りが悪い)、血虚(貧血や血の巡りが悪い)水毒(水はけが悪い)
〇五臓六腑→肝臓、心臓、脾胃や脾臓、腎臓、肺のどこが弱っているか
これらは、舌を見たり、指の爪や手のひら、全身をみて判断します。
そして、食生活を改善したり、冷え対策、漢方薬を飲んだり、ハリやツボ等をつかい治療します。
皮膚病になった時は、皮膚のみをみるだけでは治らないと思います。
身体のなか、弱いところを改善することが大切と思います。
〇化粧品にかぶれている
→金属アレルギーがあるのに金属のビューラーを使っている。
→化粧品と紫外線が反応している。
→紫外線散乱剤等が入っている日焼け止めを使っている。
〇化粧品を落とすとき、洗顔の時強くこすりすぎ
〇冷え性、寝不足、ストレスが多い
これらのことで、”しみ”、”そばかす”、”くすみ”の様な変化が起こります。
どの症状か、どんな変化が起こっているかよく観察して原因を除く。
すぐに、レーザーや美白化粧品はつかわない事がポイントです。
「顔色を伺う」といいます。調子がいい時はこれらの症状は目立ちにくいと思います。
診察を受け、それぞれに適した治療と対策が求められると思います。
病が早く治る方と治らない方がおります。
その理由は様々と思いますが、ストレスに対する対策や、ものの考え方、とらえ方によるところが大きいと思います。
〇白か黒かで判断せず灰色があると考える。
〇か×かで△があると考える。
〇「~すべき」、「~しなければならない」と思わない。
〇”ほどほ”でよい
〇”100%~120%”を求めずに”60%~70%”でよい
〇求めすぎない
〇心配、不安になりいろいろと考えすぎない。
考えても結果は変わらないから考えることをやめる。
以上のような考え方を取り入れることがおすすです。
身体が冷えているとストレスが大きく、もののとらえ方や考え方が悪くなります。
冷え対策やストレスをやわらげる漢方薬がおすすめです。
どうしても困る際には、短期間(2週間ほど)抗うつ剤を処方することもあります。
◎脱ステロイド療法でよくなる
ステロイド外用剤、保湿剤を今まで使っていてもなかなか治らない
アトピー性皮膚炎や乳児湿疹、小児乾燥性湿疹はこれらの外用剤をやめて、食生活や生活習慣の改善、冷え対策と漢方薬などの東洋医学を用いることにより改善する、治るという事を皆さんにお伝えしたいと思います。
関東や関西では、脱ステロイド療法を希望される患者さんが多く、その恩恵を受けた方がいらっしゃいます。
アトピーや乳児湿疹、乾燥性湿疹だけでなく、脂漏性湿疹、汗疱状湿疹、貨幣状湿疹、しゅさなど、今までステロイド外用剤や他の外用剤で治療していてもなかなかよくならない病気も脱ステロイド療法で軽快して、よくなります。
ステロイド外用剤も保湿剤も使わないで皮膚病気がよくなる、治る、という話は信じられないという方でも試みる治療方法と思います。
脱ステロド療法を行うためにはいろんな対策と方法があり、いろんなことをつかって治療していきます。
結局、皮膚病を治すためには、身体のなかから、根本から治すという事です。
かゆみに対し、抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤がよくつかわれます。
ところが、これらのかゆみ止めの飲み薬はあまり効果はありません。
かゆみがある時は、かゆくなる原因を考えそれに対処した方法や薬剤を選ぶことが大切です。
〇いやな事やストレスがある時、イライラしている時
〇うつや抑うつ状態の時
〇かくことがくせや習慣になっている時
〇つけている薬が合わない時(ステロイド外用剤や保湿剤等)
〇皮膚を洗いすぎている時
〇身に着けている下着の影響
〇部屋の温度や環境が悪い時
〇悪性腫瘍やがんがある時
〇貧血があったり、皮膚の乾燥が強い時
〇飲み薬の影響
〇お子さんの場合、親御さんがイライラしている時や親御さんから
怒られている時
〇おこさんが親ござんに甘えたい時
以上のようにいろんな事を考慮する必要があると思います。
必ずしもステロイド外用剤が必要とは限りません。
うつや抑うつの時は、抗うつ剤を投与したり、漢方薬を飲むことでかゆみは収まることが多いようです。
一方、甘いものや冷たいものを控えるとかゆみは軽くなります。
〇漢方薬は長く飲まないと効果がない。
〇漢方薬は科学的な証明がないからきかない。
〇漢方薬はまずくて飲みにくい。
〇漢方薬は信用できない。
これらの記載は全て誤りです。
結論です。漢方薬ほど廉価でよく効く薬は他にはありません。
また、保険適応があるのは日本だけです。
まだ経験のない方は是非お試しください。
何か効果の漢方薬がでてくればすぐに漢方薬のファンになると思います。
〇西洋薬でも効果がない、治療方法のない事にも効果がある。
〇皮膚科の病気と漢方薬はとても相性がいい。
今まで、ステロイド外用剤やプロトピック軟膏などいろんな治療をして治らない病気も治っていく。
〇毎回の診察時に、身体の状態に合わせていろいと処方を変えられる。
〇西洋薬の飲み薬を減らすことができる。
〇患者さん一人一人にあうオーダーメードの治療ができる。
〇種々の薬の組み合わせが可能。
〇西洋薬と異なり、患者さんにとって免疫力など、増やすという力をもっている。
〇いろんな症状、他の科で気のせいだと言われたことが治る
※東洋医学のなかの漢方薬。日本でも発展してきたが、蘭学が日本に入ってきた時に政府の方針で扱われなくなったという経緯がある。
今、この時代、この時にこそ、漢方薬を見直すことが大事と思います。
皆さんにとって東洋医学の診察はなじみが少なく、また、とまどうと思いますのでここに紹介します。
〇望、聞、問、切を行います。
望は視診。皮膚だけでなく、顔の表情、舌、唇などいろんなところをみます。
舌は、毎回、舌をべーとだしていただきます。
舌の表面の色や状態、ヘリにギザギザがないか、舌の裏側もみます。
聞は声や臭い。水がたまっているか、元気があるか否か、声の調子でわかります。
問は問診。
切は触診で患者さんに触ること。皮膚を手で触ったりさすったり、こすったりします。
手のひらや指、爪もみます。脈もみます。
これらの診察を行って、目の前の患者さんの病気や病名を考え、その方のどこが弱っているか考えます。その後、漢方薬をしょほうします。
※西洋医学と異なり、東洋医学の診察はいろんな角度から患者さんをみます。しますので病気をみるわけでなく、患者さんのその人なりをみます。
その方の生活や社会的背景も含めて拝見してます。
一般的には、アトピー性皮膚炎、乳児湿疹、乾燥性湿疹ではステロイド外用剤や保湿剤を塗り続けます。
ところが、これらの薬を塗り続けることでかえって皮膚病が悪化したり治りにくくなったりしています。
アトピー性皮膚炎を治療していたら、もともとのアトピー性皮膚炎とステロイド皮膚炎になっている場合が多いようです。
ステロイド外用剤を中止し、リバウンド対策(ステロイド外用剤をやめることで皮膚が赤くなったり、じくじくしたり、はれたりする事)をしながら、食生活を改善して自身のもっている自然治癒力を強めればこれらの病気は治っていきます。
令和2年8月1日(土曜日)午後6時よりNHKで東洋医学の番組が放映されました。
冷え症のこと、解消方法として、ツボ押しが紹介されました。
冷え性には、①下半身型、②末梢型、③内臓型があるということ。
※内蔵型は、手足は冷えよりはむしろ温かいので自身では冷え性と思わない方が多い。
〇生理痛:お腹と背中にカイロをあててあたためる。
”三陰交”、”関元”というツボをおす。
〇下半身型冷え性:”湧泉”、”大昌”というツボをおす。
〇内臓型冷え症:”殿中”というツボにソフトボールをあててころがす。
※当クリニックでもツボをご紹介しています。
図示したプリントを差し上げております。実際に指でツボを押します。
ピップエレキバンや置き針がおすすめです。
シミやそばかす、皮膚のくすみで心配されて来院される方をよく診察すると意外と顔の洗顔方法に注意すべき方が多いようです。
洗顔の時に、クレンジングフォームなどで落とす際に強くこすりすぎたりタオルでこすりすぎる方が多いようです。
ちょっと注意すると変わってくると思います。
化粧品が合わなくてかぶれていたり、冷え性であったり、血のめぐりが悪かったり、鉄分が足りない貧血だったり、肝臓の働きが弱っていたりといろんな原因で顔の皮膚のトラブルが起こっているようです。
まずは、洗顔方法に注意すると皮膚に変化がみられてくると思います。
※顔色をうかがうといいます。
→体調、心身ともに良ければお顔もよくなります。
乾燥性湿疹や皮膚がかゆくて困る方、乳幼児の湿疹、アトピー性皮膚炎、なにかしら皮膚にトラブルのある方は、入浴の時、皮膚の洗い方に気をつけてください。
ボデーソープやナイロンタオルでゴシゴシ洗っている方が多いようです。
人間の皮膚は心配するほど汚くはありません。
チベットに住んでいる住民は入浴の習慣がなくアトピー性皮膚炎の患者さんはいません。
入浴したらお湯で流すだけ。汚れているところや心配なところは固形石鹸(シャボン玉浴用せっけんや牛乳せっけんがおすすめ)を手で泡立てて洗うだけにしてください。
また、入浴後は保湿はしない。
これらを行う事で、治りにくかった上記の湿疹が良くなる方が多い。
ゴシゴシ、ボデーソープやナイロンタオルで洗えば皮膚がきれいになる、湿疹が良くなるのではなく逆効果です。
信濃毎日新聞のMGプレス:2020.1.21:冬の乾燥肌を防ぐには
に記事が紹介されました。
だた単に、保湿剤やステロイド外用剤を塗ればよいということではなく、食生活、特に食養生のことや入浴方法、ストレス対策等について書いてあります。
クリニックの入り口の自動ドア横の壁に貼ってあります。
興味のある方はご覧ください。
諏訪市のわくいクリニックは以下の特徴があります。
1、患者さんのお話をよくお聞きし、皮膚や身体をよく診察します。
2、西洋医学のみならず、東洋医学(保険適応の漢方薬=ツムラのエキスの漢方薬が多い)、ツボ、ハリなどを用います。
3、皮膚のみでなく、身体全体を診て、その方の弱いところを根本から改善します。その結果身体も皮膚も改善するという治療を行っています。
4、皮膚の症状だけでなく、イライラ、カッカ、身体がだるい、疲れる、眠れない、月経前困難症候群などいろんな症状の改善にお役にたてるかと思います。
5、なるべく強い薬(ステロイド外用剤)は使用せず、身体に優しい薬をつかいます。
6、半導体レーザーやビタミンCローション、イオン導入等の方法を用います。
7、患者さんにわかりやすいようにプリントをお渡ししたり、図を書いたりします。
肝について
〇肝が弱ってくると
1、シミがでやすくなる
2、顔色が青白く目の周りのクマもひどい
3、月経血にかたまりが混ざる
4、生理痛がひどくPMSに悩まされる
5、寝ているときなどに足がつる
6、爪がもろくなり変形トラブルも
7、ドライアイや眼精疲労、ピクピクする目の痙攣も
8、寝付きが悪い、夜中に何度も目が覚める
9、肌に潤いがなくなりパサパサに
10、首や肩、背中がこりやすい
11、のどのつかえ、詰まり感がある
12、決断力が鈍る
13、口の中が苦くなる
14、顔色が黄色っぽくなることも
〇こんな生活習慣の人は要注意
1、夜にきちんと睡眠をとらない人
2、怒りいっぽい人、クヨクヨしがちな人
3、パソコンなどで目を酷使しがちな人
4、緊張感の多い生活を送っている人
〇肝を守り活かすためには
1、昼夜逆転はNG。午後11時には眠る
2、働きすぎず、穏やかに過ごす
3、朝、ゆっくりと散歩をする
東洋医学でいう、五臓(肝、心、脾、肺、腎)について
それぞれの特徴、生活習慣の注意点、弱ったときの症状、改善するための方法、食事の具体的なアドバイス、経絡、ツボ、マッサージについてとてもわかりやすく書かれています。
ツボと経絡はわかりやすい写真つきで、読んでからすぐに実行できます。
※著者の伊生花先生は北京中医薬大学博士、はり、きゅう師資格取得、日本ホリステックメヂカルビューテイー協会理事長、世界中医学学会連合会体質研究専門委員会、美容ジャーナリスト、女優、モデルなどの多くの著名人のかかりつけ医として有名です。
※次回以降に、肝、心、脾、肺、腎の詳細につきそれぞれご紹介します。
出典
五臓をのぞき、活かす
肝/腎/脾/肺/腎
みんなの臓活
北京中医薬大学医学博士
伊 生花 著 ワニブックス
2019年11月11日初版発行
タンパク質は人間にとってとても大切な栄養素です。
皮膚科の患者さんは、意外と一日に摂っているタンパク質の量が少ない方が多く、意識して摂っていただくと皮膚の症状のみでなくいろんなところがよくなります。
命をつくる栄養素といわれます。
以下のようなものが有名です。こんなものまでタンパク質と思われる方が多いでしょう。人間のいろんなところに必要な栄養素です。
〇美肌を生む コラーゲン
〇酸素を運ぶ ヘモグロビン
〇筋肉をつくる アクチン、ミオシンン
〇心を落ち着かせる セロトニン
〇髪の毛をつくる ケラチン
〇血をためる フェリチン
〇肝臓で働く酵素 アルコール分解酵素
〇胃、十二指腸でタンパク質を分解する ペプシン トリプシン
〇ウイルスと戦う免疫 インターフェロン
〇血糖を下げるホルモン インスリン
現代のタンパク質の摂取量は1950年代と同水準だそうで驚きです。
糖質制限はしない。体がエネルギー不足になり、筋肉を分解してエネルギーを作ることになる。筋肉が減ると代謝も減り、やぜにくくなり、リバウンドしやすい体になる。
※一日に必要なタンパク質は、1.0g/体重1kg(すなわち体重50kgの方は必要なタンパク質は50g)
※一日に数回、二回~三回に分けてこれらのタンパク質をとることが必要。
※アミノ酸スコア:アミノ酸スコアの最高値をである100を示す食品と低い食品
高い食品 低い食品
牛肉 100 小麦粉 56
ピーナツ 87
アーモンド 78
豚肉 100 うどん 51
鶏肉 100 コーンフレーク 22
いわし 100 くるみ 71
さけ 100 日本なし 69
牛乳 100
ヨーグルト 100
大豆 100
出典
新しいタンパク質の教科書
健康な心と体をつくる栄養の基本
女子栄養大学教授 上西一弘 先生 監修
池田書店
2019年10月28日 発行
患者さんが意外と気が付かない 皮膚の手入れ(スキンケア)についてとてもわかりやすく書かれている書籍をご紹介します。
〇セラミド入りの化粧品は必ずしも皮膚に潤いをあたえるわけではない。
値段の高い「ヒト型セラミド」はおすすめ。
〇保湿系のコスメの重ね塗りはさける。
〇体も顔もごしごし洗いすぎない。
顔はぬるま湯はさける
〇マッサージ器で顔をコロコロしても効果はない
〇湿布を貼って紫外線にあたらない。
”痛み止め” の成分が日光と反応して湿疹がでやすくなる
〇帽子だけでは、紫外線は防げない。つばは広い、日焼け止めは一年中。
〇飲む日焼け止めだけでは効果は不十分
〇日常生活、海、山と日焼け止めは使い分ける。SPFとPAに注目。
SPF:しみや炎症をおこすUVBをブロック。
PA:しわ、肌老化の原因のUVAをブロック。
山 SPF 50 PA ++++
海 SPF 40~50 PA+++
日常 SPF 20~30 PA++
〇亜鉛不足は、美肌の大敵。
〇大豆の効果は半分のひと。
〇肉やごはんを抜いても肌はボロボロ。
〇にきびは洗顔や食事だけでは治らない。
〇わきが や 多汗症 は皮膚科へ。
知っているつもりが、実は間違っていたということもあります。
ご参考にしてください。
開業して第一線で診療されている先生でなければわからないような事もたくさん書かれております。
出典
皮膚科専門医が見た
ざんねんなスキンケア
札幌皮膚科クリニック安部正敏 著
Gakken
2019.11.4第1刷発行
書店に立ち寄った時にお時間のある方、健康に興味のある方、病気のことでお悩みの方は「NHKテキスト きょうの健康」をご覧ください。
今現在で一般的、標準的、確かな医療情報がわかります。
情報としておすすめと思います。
2020年、1月号をご覧ください。
〇肺がん、尿酸値、若返りの筋トレ、ひざの痛み、尿と便の悩み
活動性膀胱、てんかん
また、いろんな科の病気についての質問コーナー
〇高齢者と薬では、残薬調整のこと
〇身体を温める体ぽかぽかあったかレシピ(しょうが豚汁、洋風、かきたまスープ、カレードリア、簡単おでん、甘酒ミルク、はちみつしょうが湯)
〇芸能人の磯野貴理子さん(脳梗塞)の闘病のこと、「ほどほどに」のすすめ
多岐にわたり病気のこと、健康のこと、それ以外の大切なことが記載されてます。
皮膚の症状が良くなって治る時の治り方や時間は患者さんによって違います。
早く良くなる方も時間がかかる方もおります。
その違いは、何か。
〇今までで湿疹がでていた症状や期間、長さ、場所
〇今までの治療方法
〇今まで塗っていた薬の量や、薬の塗っていた範囲や広さ
→ステロイド外用剤は、その薬の強さやランク、いつまで使って
いつ止めたかにより皮膚の症状の治り方が変わります。
※従って、当クリニックでは患者さんによく伺っています。
→アトピーや慢性の湿疹の場合は、ワセリンや保湿剤の影響がとても大きい。
〇悪化要因がとれたかどうか
〇気候;台風、低気圧、雨、雪など
「皮膚のターンオーバー」といって皮膚が生え変わる速度は約1か月です。
特別なことがなければ、1か月で皮膚病はなおります。
それぞれの患者さんで、今の皮膚はどうゆう状態か、ここが峠かなどだいたいの予想や状況がわかりますのでこういったことを患者さんに告げます。
予想は難しいですがわかるときは、患者さんにどのくらいで良くなるかお話しします。
皮膚病は治るまでに時間がかかり、良くなったり、悪くなったりを繰り返しながら皮膚はきれいになります。
ご自身のその時の状況をご理解いただき、食生活や冷え対策などできることを少しずつ続けていただくと軽快、改善すると思います。
特に、ステロイド外用剤を止めた時(脱ステロイド療法)、いわゆる”リバウンド”が起こり皮膚がきれいになる時は、ジクジクとカサカサを繰り返して、皮膚がボロボロへびの脱皮のようにむけてきれいになります。
ヒトにとってストレスとは、嫌なもの、病気の原因、悪化させる誘因となります。しかし、ストレスがないと人間は生きていけません。
また、いい仕事ができません。
自分自身にストレスがかかっているかどうかを早く感じてキャッチしてその対策をすることがとても大事と思います。
※ストレスのサイン
1、感情➡イライラする、かっかする,怒りやすい
2、食欲➡増える、あるいは減る
3、睡眠の異常➡なかなか寝付けない、途中で起きる、早く目が覚める、短い、やたら長く寝る
4、肩がこる、頭が重い、頭が痛い
5、意欲がでない、やる気がしない
これらの症状がストレスがかかるとなにかしらでてきます。
その人によってでてくる特徴があります。
※ストレスを逃がす方法、
1、自分気持ちよくなる、楽しくなる、好きな事をする
例)
①音楽を聴く
②好きな場所、好きな所に行く、お気に入りの所
③好きな食べ物をたべる
大切なことは、今できることに没頭して今を大事にきちんとした生活を送る、規則正しい生活で生活のリズムをつくるということです。
ストレスを感じるということ、病気になったということは今までの食生活や生活習慣を変えなさい、自身を見つめなおして休みなさい、ストレスから逃げてというサインです。
ちょっとしたことやコツで大変なことにならずにすむと思います。
医師から「体調はいかがですか?」と聞かれると思います。
ご自身では気がつかなくても診察して手や手のひら、指、爪、舌、皮膚の状態、また、診察室へ入って来られる姿勢、服装、髪型、お顔の表情、お声、しゃべりかた、口臭等で患者さんの状態がわかります。
患者さんの症状、皮膚の状態が早くよくなり回復して欲しいので〇〇、△△が弱っている、◇◇に注意してくださいとアドバイスします。
ところが、意外とこういった変化に気づいていない方がいらっしゃると思います。
患者さんご自身で、身体の調子の声、サインがわかると治療、健康管理がとっても楽になると思います。
「かゆい」、「痛い」、「むずむずする」、これらは早く気が付いて、注意してという身体のサイン、声です。
WHO:世界保健機構で「東洋医学」が世界的に認められました。
”ツボ”は以前からWHOにて認められており、全世界で”ツボ”は共通です。
”ツボ”は実は西洋医学でいうところのとほぼ一致しています。
ミイラでハリの跡が見つかっていますが、驚くことに現在の”つぼ”とほぼ同じだそうです。
昨今の中国では、漢方薬の生薬についての研究が盛んになっておりいろんなことが科学的に解明されてきています。
日本で発売されている薬でも、西洋薬に漢方薬の考え方をとりいれて生薬を含有した薬が最近多く販売されています。
例)足のつりにきく。やせる薬。葛根湯。小青竜湯。
ドラッグストアの店頭にも漢方薬コーナーが設けられてきました。
医療を受ける側、医療を施す側とも双方にとって朗報です。
東洋医学、漢方薬の恩恵を受けられれば幸いです。
西洋医学と東洋医学、どちらがよくてどちらが悪いということではありません。
両者のよいところをとって病気の診断と治療を行うことが理想です。
東洋医学、中医学は人間を身体的、精神面のトータルで診ます。
たとえば、「心臓がドキドキする」ときは、西洋医学では心電図をとって動悸の対処をします。一方、中医学は、心配事など、心の状態にも原因があるのではないか?と考えます。
中医学では「望診」、「問診」、「切診」を行って診察します。
「問診」を丁寧におこなうことでかなり正確にその方の状態を把握できます。精神や情緒の状態、職場や家族のこと、今抱えている個人の悩みのことなどをお聞きしてその方のことについて判断していきます。
以上のように東洋医学は西洋医学とは見ている観点が違います。
出典
名医が教える 東洋食薬でゆったり健康法
東北大学大学院医学系研究科
日本東洋医学会代議員
医学博士 関 隆志 著
すばる舎
2019年11月16日 第1刷発行
※食と食養生、自身の身体の調子や証状態が簡単にチェックできる頁があります。頭痛、肩こりなどいろんな症状に対する対処の仕方、食事のポイントがわかりやすく記載された書籍でおすすめです。
漢方家の櫻井大典先生の著書をおすすめします。
漢方薬を飲まなくても、漢方(中医学)の考え方を取り入れ生活をするといろんなこと、こころとからだが楽になるヒントがたくさん書かれています。
自分を大切にして、深呼吸。深呼吸は、自分自身をいたわり、身体と心を整える「養生」の第一歩でとのこと。
以下に、簡単にポイントになることを列記します。
〇「頑張らない」食養生
〇10分でも早く眠る
〇ゆるく生きる漢方生活
〇毎日養生3カ条
1、立ち上がる
2、深呼吸する
3、肩をまわす
〇過ぎたるは及ばざるがごとしで、食も養生もほどほどに
〇自分をほめる
〇自然に触れる
〇苦いものを食べる
〇酸っぱいもの、レモンをかじる
〇イヤなことから逃げる
〇イヤなことがあれば、2分だけ違うことをする
〇イライラにはグレープフルーツ、りんごがおすすめ
〇健康康とは、減らすこと
〇決めないこと
〇情報は遮断する
クリニックの待合室に置いてありますのでご覧ください。
※暮らすこと、動くこと。心がけ、食べること、眠ること、休むこと、季節の養生、症状別のこころとからだの不調の整えかたというように項目別に、簡単に記載されています。
出典
こころとからだに効く!ゆるゆる漢方生活
著者 漢方家 櫻井大典
株式会社 ワニブックス
初版発行 2019年11月18日
ステロイド外用剤はとてもよく効く効果のある薬です。
ところが、使い方を間違えるととても怖い薬です。
長く使っていると、効かなくなる、効果がおちる。また、副作用がでてきます(皮膚が紅くなる、にきび、皮膚が薄くなる、皮膚の表面の細い血管が浮いてくる、細菌感染等)。
”ステロイド皮膚症”という、ステロイド外用剤を使用したためにかえって皮膚の状態が悪くなり、皮膚の紅みやかゆみがでてくることもあります。
一生懸命治療していてもなかなか治らない時は、ステロイド皮膚症になっており、ステロイド外用剤を止めて加療する必要があると思います。
なお、ステロイド外用剤を突然中止すると、リバウンドといって、以前より湿疹がでてきたり、じくじくしたり、紅くなったりすることがあります。
自己判断でステロイド外用剤は中止しないでください。
アトピー性皮膚炎や脂漏性皮膚炎、治りにくい皮膚病では、意外にステロイド外用剤がかえって悪化要因になっていることもありますので注意が必要です。
”くすり”の反対の読み方は”りすく”。
ただ漫然とだらだらと薬を使い続けることには注意が必要です。
かぶれ(接触皮膚炎)のひどい時、炎症が強い皮膚炎、やけどのひどい時は、ステロイド外用剤を使用します。
ステロイド外用剤を長期に使う必要があるとき、悪化要因がわかっているとき、ステロイド外用剤を使う必要性がないときはステロイド外用剤は使わないといいと思います。
諸刃の剣であるステロイド外用剤は気をつけて使用したいものです。
”市民タイム”;令和元年11月14日(木曜)号の記事:寄り添うより
信州大学医学部保健学科科長 金井教授が、「松本地域出産、子育て安心ネットワーク協議会」の公開講座にて「安産の秘訣教えます」を話されました。
その内容が、”市民タイム”にて紹介されていました。
◎体も心も冷やさない。
◎妊娠や育児に関する情報がネットに多くあり、情報過多となり、過度に心配したり、本来楽しいはずの妊娠や育児が苦しい時間になってしまうことを指摘。
「いい加減(よい加減)」
「てきとう(適当)」
がポイントと言われてます。
アトピー性皮膚炎、慢性の疾患、皮膚病についても全く同様です。
小生も患者さんによく話しています。
「いい加減」、「てきとう」、「ほどほどに」。
病気を治す時には、とても大事なことと思います。
中国(東洋医学)では、宇宙、物質世界を限られた要素で説明しようとする考え方で木、火、土、金、水という五つの考え方です。
木 火 土 金 水
五臓 肝 心 脾 肺 腎
(対応する臓器)
五腑
(対応しうる腑) 胆 小腸 胃 鼻 膀胱
病気が現れすい 目 舌 口 鼻 耳
ところ
栄養を補う 筋 血脈 肌肉 皮 骨
ところ
弱るサイン 爪 顔色 唇 息 髪
好む味 酸 苦 甘 辛 塩辛い
五志 怒 喜 思 悲 恐
※表の見方
木の覧を下に下がってみてください。対応する臓器とは肝、すなわち、肝臓が弱ると、目に症状がでます。筋肉に異常がでるので、たとえば、脚がつりやすくなります。弱くなるサインは爪。爪がもろくなったり、爪にすじがはいります。
酸っぱいものを食べることが多くなります。五志とは感情で怒つまり怒りやすくなります。
この五行説を参考にして、患者さんのどこの臓器が、どこが弱っているか判断し診察して漢方薬を決めたり、いろんなアドバイスを行っています。
ご自身の異常がある時にチェックしてみてください。
三千年前からわかっていたことです。とてもすごいことと思います。
明治大学文学部教授の斎藤孝先生のとても良い記事がありましたのでご紹介します。
上機嫌になることがとても良いことだそうです。
機嫌がよい状態は、性格によるものではなく、自分の努力でみにつけることができるマナーや作法のようなものとのこと。
〇上機嫌になる五つの習慣
①ニコニコマークを書く→机の上など目立つところに貼る
②体を動かす
③積極的に自画自賛する
④他人とほめ合う
⑤理由がなくても笑おう→口角をあげてニコニコする
”笑う門には福来る”といいますが、上機嫌でいることを意識すると斎藤先生がおっしゃるようにとてもいいことが起こると思います。
出典
PHP 12月号 N0,859
上機嫌に生きる!一日が楽しくなる、心の整え方
若返り;アンチエイジングがさかんにいわれている昨今です。
そのために何が必要でしょうか。
〇〇を飲む、◎◎を食べる、△△を塗る。
これらのことが必要なわけでもありません。
身体の冷えをとり、体温、代謝をあげ、ストレス対策をする。
普段の食生活に気をつけて早寝早起きをし、気のめぐりをよくすることが、実はアンチエイジング、若返りにつながります。
〇ビタミンACE;ビタミンA、C、Eを積極的に食べる
〇紫外線対策;皮膚の老化予防になります。
日焼け止め、UVカット、ビタミンCローション
〇ものの考え方:気のめぐりをよくして、前向きに考える
実は、「医食同源」、「中庸」、「腹八分」、「心身一如」という東洋医学の考え方が大事で、漢方薬はアンチエイジングに役立つことが多い。
腎臓を強くする養生がおすすめです。(黒い食材、勇泉というツボ)
代表的な漢方薬
7、八味地黄丸、109人参養栄湯、41補中益湯、48十全大補湯
※老化はだれにでも起こりますので、その現象を受け入れる事も実は大切と思います。
東洋医学では、ストレスをチェックをする方法がいくつかあります。
〇手のひらが冷たい、汗ばんでいる
〇手のひらの小指側が紅い
〇舌の先が紅い
〇舌の横が紅く、舌のへりがシャープ
〇舌の表面が黄色っぽい
〇のどがつまる、イガイガする
〇胸のつけねが痛い、何かにおさえられてような感じがする
〇右の肋骨の横腹が痛い、変な感じがする
これらの所見と問診から、どこにストレスがかかってるか、どのような状態か判断して漢方薬を処方します。
数字は漢方薬の番号
※イライラ、カッカ
12柴胡加竜骨牡蛎湯
26桂枝加竜骨牡蛎湯
15黄連解毒湯
54抑肝散
83抑肝散加陳皮半夏
※強いストレス
35四逆散
※精神的、心理的なストレス
14半夏瀉心湯
16半夏厚朴湯
※女性のストレス
23当帰芍薬散
24加味逍遥散→生理前のイライラに著効
25桂枝茯苓丸
※気、血のめぐりが悪い時
41補中益気湯
48十全大補湯
※うつうつして調子が悪いとき
70香蘇散
※乳幼児のストレス
99小建中湯
72甘麦大そう湯
これらの漢方を患者さんの状態によって使いわけて処方します。
同じものでも患者さんによって異なります。
時にはこれらをいくつか組み合わせたり、処方する順番を変えたりします。
西洋薬でみられるような眠気や依存性等の副作用がなく飲みやすいと思います。症状が強い時は、西洋薬といっしょにこれらの漢方薬を処方します。
ストレス対策の漢方薬がいろいろあります。うまく使うことにより体調は楽になると思います。
〇やる気がでない
〇イライラする
〇目覚めが悪い
〇ストレスが多い
〇貧血の症状:だるい、落ち込む、冷え性、動悸、めまい
〇冷え性
〇湿疹がなかな治らない
これらは、食事の影響が大きい。
満尾 正先生がその著書にて食事の大切さを説いています。
〇長生きのための20の食習慣
①規則正しく食べなくてもOK
②太る時間帯は軽め、やせる時間帯はしっかり食べる
③夕食は夜9時までに食べる終える
④命をちじめる「お腹いっぱい」状態をつくらない
⑤糖分の吸収を防ぐ食物繊維リッチなものを最初に食べる
⑥長生きする栄養バランスを知る
⑦性ホルモンを維持する食べ物をとる
⑧タンパク質は魚、鶏肉、卵からとる
⑨糖質をマイルドに制限。脂肪燃焼体質を維持する
⑩飢餓状態を起こすスナック菓子、清涼飲料水にサヨナラする
⑪おやつは血糖値の上昇を抑える魔法のドリンクと一緒に
⑫風邪からガンまで、60歳からは「ビタミンⅮ」がお守りになる
⑬油にはとるといいもの、避けるべきものがある
⑭亜鉛で細胞と遺伝子を守る
⑮一日に4色以上の野菜を食べる
⑯寿命、思考、性格まで決定する「腸」を整える
⑰「スーパーフード」納豆は一日一回以上食べる
⑱血液のおクスリ、「青魚」は毎日一回食べる
⑲ビタミンBと葉酸が心筋梗塞を防ぐ
⑳認知症を防ぐ「ブレインフード」を食べる
「衣食同源」といわれ、身体の健康にはとても大切な食事。
先生も著書にわかりやすく書かれています。
実行できることからはじめるとよいと思います。
ご興味ある方は購入して読んでみてください。
出典
長生きする食事
米国先端医療学会理事
医学博士
著 満尾 正
アチーブメント出版
2018年4月1日 第1刷発行
2018年7月18日 第7刷発行
通院されている患者さんに昨日の朝、昼、夜の献立を聞いています。
症状が悪い方の共通点は、食事の内容と食事の量が足りないことです。
タンパク質、特に、肉と魚が足りない方が多いようです。
肉、魚は赤みのものがおすすめです。
肉と魚を一日交代でとるぐらいがいいと思います。
また、卵を一日一個は食べることがすすめられています。
爪や眼瞼結膜、患者さんの皮膚を拝見すると”鉄”が不足している”鉄欠乏性貧血”の方が多いようです。健康診断や普”段の血液検査ではわからないことが多いので注意してください。”血清鉄Fe”やフェリチン”を測定すると指標になります。
鉄不足には、ホウレンソウとレバーが有名ですが、肉や魚が必要になります。
身体のために、貧血のためには、肉と魚をもっと食べてください。
身体に良い食べ物は、”まごはやさしい”が有名です。
ご参考にしてください。
ま ご わ や さ し い
まめ ごま わかめ 野菜 魚 しいたけ いも
衣食同源といわれます。
食事は身体には大切なので気をつけてください。
脂漏性湿疹(顔、頭)はよくみられる病気です。
※西洋医学(一般的)では、以下のような治療をします。
〇飲み薬:ビタミンB6、12
〇付け薬:ステロイド軟膏やローション
例)ロコイド軟膏、リドメックスローション
ところが、東洋医学、当クリニックでは、、、
〇飲み薬:ビタミン剤はあまりださずに、漢方薬をおすすめします。
気、血、水。胃腸、脾臓、肝臓と診察して
その方の弱いところを考えてそれに合う漢方薬を処方します。
〇プリントをお渡しして、生活指導をします。
医食同源です。
食事はとても大切なので、食事について説明します。
陽と陰、すなわち体を温める陽と体を冷やす陰を説明します。
また、冷え対策を行っていただきます。
東洋医学では、その方の弱いところに病気がでますので、病名より、その方の体の状態に合わせて薬を処方して改善していただきます。
皮膚のみでなく、身体全体の調子がよくなっていきます。
上記のタイトルの書籍がおすすめです。
〇アトピーと距離をとる
〇自己流は危険。病院へいく
〇”刺さない小児はり”を取り入れる
※脱ステロイドしたあとぴっこママの声がのっています。(7例)
・ステロイドをやめようとしたきっかけや理由
・ステロイドをやめるときの不安
・気持ちがブレたり不安になったときの乗り越えかた
・あとぴっこママへのメッセージ
待合室の本棚に書籍を置いてありますので参考にしてください。
出典
ママが楽になるとアトピーが治る
夕部智廣 著
佐藤美津子 監修
サンルクス株式会社
2019年5月13日 初版第1刷発行
「PHPのびのび子育て子供の健康のためにやっていいこと、ダメなこと」におすすめの記事がありましたのでご紹介します。
津田塾大学卒業 家族カウンセラー宮本まき子さんの寄稿です。
いろんな記事がでています。クリニックの待合室に置いてありますので興味のある方はご覧ください。
※心が通う「親子時間」のつくり方8
①スキンシップのルールを決める。
「大好き」の意思表示は、キスやハグ.
「うれしい」はタッチ
「元気をだそう」は鼻の頭をつんつんなどのサインを決めて普段行う。
②「これだけは」子供に任せるというものを決める。
新聞をもってくる、枕カバーをかえるなど。
できた時は、子供に「ありがとう」、「とても助かる」と伝える
③就寝前後の「癒し時間」をつくる。
絵本を読む、などの「カンガルータイム」
④忙しくても「対話時間」の約束をする。
「忙しいから後にして」は大人の都合。
「あのね」に対して「なあに?それで?」というふうに話をする
⑤やきもちには「思い出話の時間」をもつ。
あかちゃんが生まれたら、上のおこさんはやきもちをやくので
パソコンで昔の写真を上のお子さんに見せる
⑥共働きの場合は在宅のすべてを交流時間に。
寝る時以外は、「子供と一緒」に過ごす
⑦パパとのおしゃべりは朝食時に。
パパを含めて家族みんなでコミュニケーションを。
⑧好きなシールを使って交換日記をする。
乳幼児は、うまく自分のことを表現できないので、文章の代わりに
シールを使うとよい、
出典
こどもの健康のためにやっていいこと、ダメなこと
PHPのびのび子育て 8月特別増刊号
PP36-39
治療を続けていてもなかなか症状がよくならない、かゆみがとても強い時が続いている、、、
こんな時は、まず治療について考える時かもしれません。
①ステロイド外用剤や保湿剤にかぶれている、あわない。
②外用剤の塗り方やつけ方が足りない、間違っている。
③かゆみが強い時は、抗アレルギー剤やかゆみどめは効果はありません。
④強いストレスをかかえている
⑤よくうつやうつ状態。
⑥その他。
患者さんからよく話を伺うと配偶者や会社、仕事、人間関係の悩みをかかえている方が多く、時には、抗うつ剤を使用したりすることもあります。
ストレスに効く漢方薬を飲んだり、冷え対策をしたり、”もののとらえ方や考え方のクセ”に気が付いていただいたいたりして治療することが有効なこともあります。
時には、プリントをお渡ししたり、ツボやはり、半導体レーザーを使うこともあります。
”心身一如”という東洋医学でよくいわれる言葉があります。
病を治すためには、”心”と”身体”と両者は関連しています。
”心”の状態がいいと”身体”の調子がいい。
”身体”の調子が整うと”心”の状態もよくなる。
皮膚と神経はつながっています。もともと皮膚も神経も外肺葉という同じところから発生します。
なかなか良くならないアトピー性皮膚炎やにきびでは、心の状態や精神状態が身体に、皮膚にでてくる心身症的要素がみられると思います。
ストレス対策、ストレス発散、ストレスの原因や誘因を考えたり、もののとらえ方に気がついていただく。
ストレスに効果のある漢方薬を処方したり、ストレスを軽くするため体を温めて冷え対策を行います。
患者さんの話をよく聞くことも大切です。
爪の水虫の治療は、飲み薬と塗り薬で行います。
1、内服薬:イトリゾールとラミシール。新薬のネイカリンプセルと3種類あります。
〇パルス療法:イトリゾールを一週間飲み三週間休む。その後再び飲む。合計三回、計三か月続けるという方法です。
一回のパルス療法でなおらない時は繰り返す。
〇ラミシール:毎朝朝食直後に1錠飲み、半年から一年近く続けます。
〇ネイリンカプセル:食事に関係なく一日一回飲む。
※飲んでいる薬との飲み合わせや副作用、白癬菌の種類によってこれらの薬を選びます。
2、外用剤(付け薬)①クレナフィン②ルコナック③その他。
爪のカンジダの場合は、ルコナックがおすすめです。
爪の中への染み込みやすさ、爪水虫の形やどこに病変があるか等により薬を選びます。
※※爪の水虫の治療では、これらの飲み薬とつけ薬のほかに、漢方薬が有効です。
爪および足の水虫の方の多くは、足、足のゆびがとても冷たい方が多く、また貧血や足の足背動脈の拍動が弱いが多い。一方、胃腸が弱い方も多い。
どの爪に(親指、他)に水虫ができているかで、その方の弱い所がわかるのでそれに合わせて漢方薬を選びます。
漢方薬を一緒に飲むことで水虫だけでなく、体調も良くなります。
ステロイド外用剤はとてもよく効く薬です。
そのため、いろんな皮膚病に使われています。
しかし、時にステロイド外用剤を使用していても症状がよくならない事があります。
1)ステロイドそのもの、あるいは基材であるワセリン等でかぶれている
2)ステロイド外用剤の塗り方や使用法が正しくない。
3)ステロイド外用剤が合わない。適切な強さのステロイドでない。
4)ステロイド外用剤がきかない。
5)ステロイド外用剤の副作用で、毛嚢炎、皮膚にかび(真菌)がでてきた、皮膚の赤みや毛細血管が浮いてきた。
皮膚病の治りが悪い時は、悪化要因を考えながら、諸刃の剣であるステロイド外用剤に目をむけてみる事も必要かもしれません。
かぶれ=接触皮膚炎には、①一次的刺激性primary irritantと
②アレルギー性と二種類あります。特殊なものに光線が関係する光接触皮膚炎photocntact dermatitisがあります。
①一次的刺激性のかぶれは、一定の刺激の閾値を超えれば初めてでも、誰にも起こります。
②アレルギー性は感作が成立した時に、同じ物に再び触れた時に起こります。
※今まで使っていて、症状がでないから、何も起こらないから大丈夫という事ではありません。
光線では、痛み止めのための湿布で日光にあたると反応して湿疹がでることがあります。
かぶれとしてよくみられる病気は、主婦湿疹、手湿疹、おむつ皮膚炎、植物皮膚炎、顔の湿疹などです。
顔では、化粧品、ビューラー、花粉でかぶれることが多いようです。
今まで使っていた化粧品だから、、同じ薬だから、、、、
大丈夫ということはなく、気を付けてください。
例)よく効くと思っていた日焼け止めがかぶれの元であった。
例)いつも行っていた毛染めがかぶれの元であった。
アレルギーのある歯科金属を取り除きメタルフリーにしたらなかなか治らなかった症状がなくなったという事があります。
アトピー性皮膚炎、掌蹠膿疱症、扁平苔癬、汗疱性湿疹。
自律神経失調症、口内炎、慢性疲労症候群、シックハウス症候群。
これらは、歯科金属の除去にてよくなる例があります。
歯科金属を取ってから半年ほど症状が落ち着くまでかかるそうです。
出典
金属アレルギーと歯科治療
吉川涼一 著
現代書林
金属アレルギーで皮膚症状がでることがあります。
扁平苔癬(へんぺいたいせん)、掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)、アトピー性皮膚炎、汗疱性湿疹、接触性皮膚炎が知られています。
日本人に多く、ニッケルやコバルトが多くみられます。感作源として以下のものがあげられます。
コバルト→メッキ、塗料、顔料、陶器うわぐすり、粘土、セメント、乾燥剤
ニッケル→バックル、ガーター、腕時計、時計バンド、イヤリング、ネックレス
塗料(ペンキ、ニス)、セメント、乾電池、ビューラー
これらは、豆類や木の実、チョコレートに多く含まれています。
金属アレルギーのある方は食べ物に注意してください。
金属アレルギーあるか否かは、パッチテストを行い判断します。
22種類の金属の試薬を背中に貼り付けて、紅くなるか、水疱ができるか等ICDRGという世界基準に基づく判定をします。判定は、48時間後、72時間後、1週間後と三回行います。
当クリニックでパッチテスト行う場合は下記の二つのパターンです。
全部で4回来院していただきます。
検査施行日 48時間後 72時間後 1週間後
①水曜日→ 金曜日 土曜日 水曜日
②土曜日→ 月曜日 火曜日 土曜日
これから暑くなり背中に汗を多くかく時期は正確に判定できませんのでご了承ください。
NHKテキスト きょうの健康 2019、6月号にて、富山医科薬科大学 和漢医薬学研究所 教授 柴原直利 先生が漢方薬について書かれています。
漢方薬が役立つ6つのケース
①自覚症状があるのに「異常なし」「原因不明」と診断された場合
②病名を診断されても有効な西洋薬がない場合
③「不眠」と「イライラ」があるなど、心身の両方に症状がある場合
④「疲れやすさ」と「冷え」など、さまざまな症状がある場合
⑤使用している西洋薬が多く、副作用などが気になる場合
⑥「未病」を治したい場合
以上のことは、塩尻や松本の方々にもよくみられることで漢方薬は有効と思われます。
今回の6月号の きょうの健康 でとりあげられた漢方薬を羅列します。
〇皮膚のトラブルに
白虎加人参湯、当帰建中湯、補中益気湯
〇老人性皮膚そうよう症に
当帰飲子、黄連解毒湯、八味地黄丸
〇にきび
桂枝茯苓丸、清上防風湯、荊芥連翹湯
〇胃腸のトラブルに
六君子湯、安中散、人参湯
〇便秘や下痢に
麻子仁丸、真武湯、啓脾湯、桃核承気湯
〇変形性膝関節症に
防己黄耆湯、防風通聖散
〇関節リウマチに
越婢加朮湯、桂枝加朮附湯
当クリニックでも、皮膚だけでなく、いろんな症状に漢方薬が有効です。
ご心配なことがあればお声をかけてください。
なかなか治りにくい患者さん(アトピー性皮膚炎、にきび、掌蹠膿疱症、汗疱性湿疹等)を診察している時に、扁桃腺を診察します。
扁桃腺が大きくなり(扁桃肥大Ⅱ度、Ⅲ度)赤く腫れていることがあります。
こんな時は、漢方薬がよく効きます。
サイコ、ケイガイ、セッコウ、キキョウという生薬とおけつを改善するくおけつ剤を組み合わせます。
例
138番:キキョウトウ
50番:ケイガイレンギョウトウ
80番:サイコセイカントウ
25番:ケイシブクリョウガン
キキョウセッコウ
これらの漢方薬を患者さんの状態に合わせて組み合わせます。
なお、治りにくい皮膚病をみたときは、口の中を診ます。
虫歯、歯槽膿漏や歯根炎、金属アレルギーが原因のことがあります。
飲み薬で皮膚病になりやすいものもありますので患者さんからお聞きします。
アトピー性皮膚炎と思っていたら、、
ニキビと思っていたら、、、、、
実は
〇他の病気であった。
〇悪化する原因、要因があった。
①いいと思って使っていた塗り薬が合わなくてかぶれていた。
(ステロイド外用剤やニキビ用の薬のかぶれが意外とあります。)
②化粧品にかぶれていた。
③金属アレルギーがあり、ビューラーで自分でかぶれをつくっていた。
④保湿剤があわなかった。
⑤胃腸が弱かったり、下半身の冷えが強い。
⑥日光に敏感であった。
⑦ほこりや花粉の影響。
⑧痛み止めのシップと太陽光が反応していた。
⑨その他
以上のようなことで元の病気とは異なる状態になっていることがあります。
悪化の犯人探しをしながら治療をするとよい結果がもたされるかもしれません。
ここのところ体調が思わしくない方が多い。
これは季節の影響や天候のためと思います。
令和元年はじめての立夏が、5月6日でした。翌週から夏日が続き、その後雨です。これらの気象が体調に現れます。
ちなみに
4月20日:穀雨
5月2日:八十八夜
6月11日:入梅
6月22日:夏至 です。
体調管理、皮膚病を治す時には、季節や気象情報はとても大切です。
天気予報、季節を意識して過ごすことをおすすめします。
花粉症でお困りの方が多いようです。
鼻、目、のど、皮膚に症状がでます。
一般的には、花粉が飛び出す2週間前から”抗アレルギー剤”を飲むことがすすめられています。
”抗アレルギー剤”でも症状がおさまらない時は、他の”抗アレルギー剤”を飲んだり、点鼻薬や点眼剤をつかいます。それでも症状がひどいときには"ステロイド剤を飲みます。
最近は、鼻の粘膜をレーザーで焼いたり、[舌下免疫療法]という新しい治療方法がでてきました。
ところで、鼻や目の症状がでているときは、どこに原因があるでしょうか。
実は、おなかが犯人です。
おなかの中に水分が多く、冷えており、でるところがないと鼻や目などに症状がでてきます。胃腸には、免疫をつかさどるリンパ組織があります。
胃腸を温めてて丈夫にすれば、花粉の症状はでてこなくなります。
そのためには、「冷え対策」や、冷たいものは控えて温かいものをとり胃腸をあたためる、ストレスを減らすことが大切です。
規則正しい生活をこころがげ、早寝早起き、食べ過ぎないよう食事と生活を改善して、その時の体調にあわせて漢方薬を飲むこともおすすめです。
薬にたよって花粉症を抑えていると、また夏には猛暑の影響がでてきます。
薬の治療に頼り症状のみ押さえていると必ず後でそのつけがでてきます。
今から花粉症のみでなく胃腸を整えて体調をよくすればこれから先の季節も楽になり病気を防ぐことができます。
この時期におすすめのツボがあります。
目でみるとツボのところの皮膚が少し色が濃いところ、また、指で押さえて痛い所です。慣れてくると見てわかるようになります。」
〇臨泣(りんきゅう):上熱下寒、いわゆる”のぼせ”にきくツボ
〇足三里(あしさんり):下半身の冷え
〇三陰交(さんいんこう):下半身の冷え
その他におすすめのツボ
〇合谷(ごうこく):万能ツボ
〇内関(ないかん):自律神経を整えるツボ
〇湧泉(ゆうせん):元気がでるツボ、腎臓が弱っているときにおすすめ
クリニックで診察の時に実際に触ってお教えします。プリントをお渡しします。
お時間のある方は、半導体レーザーをあてていただきます。
なお、半導体レーザーでは、肩こりや腰痛にも効果のあるツボやポイントがあります。一方、自律神経の乱れや、うつうつとした感情、皮膚では、アトピーや、にきび、皮膚の赤み、かゆみなどいろんな事に半導体レーザーは効果がありますのでご利用ください。
レーザーが効くと、夜よく眠れる、気持ちが楽になる等の効果がみられます。
ツボは、全世界で認められております。
上記のおすすめのツボを指で押したり、ピップエレキバンをはったり、お灸をしたりすると効果がみられます。
今年のお彼岸は3月21日。
3月18日(月曜)が彼岸入り。3月24日(日曜)が彼岸明けで、その前後は体調をくずしやすいので、体調管理には気をつけてください。
今年の2月は気温差が激しく、3月12,13日は塩尻、松本地方はいわゆる神雪が降りました。
睡眠、食事に注意して、寒い日は温かくしてお風呂につかって早く寝ることをおすすめします。
この時期は、”気”が身体の上に向かうことが多く足や下半身を温めるとよいでしょう。
たけのこ、ふきのとう、うど、などこの時期に旬の野菜をいただくとよいと思います。
いろんな会社や業者で健康診断、人間ドッグを行ったが異常はなかった。
ところが、東洋医学的に診察をしてみると、、、、
水毒や、血虚、お血、、冷え性、、などの異常や胃腸や脾臓が弱い、ストレスに弱いサインなどがでている方があります。
行った検査データをおもちいただければ、その結果と合わせて診察をして説明いたします。
”未病”という、まだ病気ではないが、身体の異常や気をつける、あるいは弱い所のサインがみられることがあり、病気になることをふぜげます。
食生活や生活習慣等を改めていけば快癒するかもしれません。
皮膚病の診察の際は、これらの結果が大事になります。
体を温めるためには、体を温める”陽”の食材が大切です。
最近、体を温める食材で注目されているものがあります。
〇スプラウト
〇スーパーフード
・アーモンド ビタミンEが豊富で抗酸化作用、細胞の酸化を防ぐ
・ココナッツ
・カカオ
・ゴジベリー(クコの実)
〇調味料
醤油
味噌
塩
ごま油
黒砂糖
ラー油はちみつ
これらの食材を日ごろ上手に取り入れて体を温めたいものです。
出典
カラダを温める食べ物
著 石原結実
日本文芸社
いわゆる乾燥肌(乳児、小児)には、一般的には、保湿剤を入浴後に湯舟からでたら乾燥しないうちにすぐ塗る。
これが一般的によくいわれることと思いますが、、、
皮膚の上には、自身で作った油と水の膜があります。
お風呂に入った時にボディーソープをつかってナイロンタオルでごしごし洗うとこれらの膜が剥がれてしまいます。また、この膜の上にワセリンや保湿剤を塗るとこれらの膜がふさがれてしまいます。
皮膚の表面が潤うためには、保湿、保湿と考えすぎないで身体のなかから整えることが大切と思います。
血虚や貧血で身体のなかを流れる血液が少なく、身体が冷えていると皮膚の表面は乾燥します。また、皮膚の表面を潤すためには、しっかりと食材をとり胃腸から吸収される必要があります。
身体を温めて、タンパク質、血液の元である肉や魚、同時にヴィタミンをしっかりと摂り、胃腸を丈夫にすれば、実は保湿はいらなくなります。
同時に漢方薬を飲んでお腹を温めて胃腸を丈夫にすると良くなっていきます。
ステロイド外用剤を塗って、保湿をしっかりしてもなかなか皮膚の乾燥や湿疹が良くならない時は、上記の事を行えば保湿剤はいらなくなると思います。
保湿剤にかぶれている事が時にみられますので注意してください。
みずいぼの治療方法はいくつかあります。
1、つまんでとる→痛みが少ない特殊なピンセットで行います。
①痛くないように麻酔のテープを張ってとる。
テープは局所麻酔の薬で、効果がでるまで約30分ほど必要。
②数が少ないものはそのままとる。
2、付け薬
軟膏や消毒液をつかう。
時には、液体窒素(いぼで使います)で凍らせる。
3、そのままにする
体の冷え対策をしながら、漢方薬を飲んだり
食生活を変える。甘いものや冷たいものを控える
→みずいぼだけでなく体が丈夫になる。
この方法が多い。
※みずいぼが体のどこにできているかで、体の体質や弱いところがわかります。
※みずいぼは何もしなくても治るものなので、ケースバイケースで治療方法を考えて行います。
※以前のように痛い方法は行うことは少なくなりました。
※みずいぼがご縁で、自然治癒力をだすことに気が付き体も丈夫になり、薬に頼ることが減っていきます。
いろんな症状の患者さんがみえます。
どこか体調が悪いところや気になるところがないかお聞きすると時に全く心配ないとおっしゃる方がおります。
とても手足が冷たい、胃腸が弱っている、身体に余計な水分がたまっている水毒、細い血管の血のめぐりが悪いお血など
心配なことがみらます。
こういった調子の悪いところを改善していけば、実は、皮膚も体調も良くなっていきます。
患者さんにプリントや図譜を用いてこれらの事や病気の事、皮膚病の原因、治るために必要な事を理解していただくよう努めております。
患者さんご自身で体調の不調に気づいていただくと治癒が早まると思います。
”冷え症”の定義はありませんが、寒がり、昔に比べて冷える、手足が冷える、くるぶしより下が冷たい、という方は”冷え症”です。
”冷え症”は皮膚病にとっては大敵です。また、いろんな病気、膠原病、がん、高血圧、自律神経失調症、アレルギー疾患の花粉症やアトピー性皮膚炎等にとっても諸悪の根源です。「冷えは万病のもと」といわれる所以です。
”冷え症”を治していくといろんな病気がよくなります。
当クリニックでは、”冷え”を改善するように、以下のような指導します。
〇冷え対策
①腹巻
②靴下の重ね履き→シルク、絹の五本指の靴下がおすすめです。
③首、足首を温める
④足湯
⑤半身浴
⑥ストレッチ→プリントをおわたししますが、寝る前と朝がオススメ
⑦歩く
⑧筋トレ→スクワットがおすすめ
〇食事指導
体を温める陽と、身体を冷やす陰の食事があり、陰の食事には気を付ける。
〇白湯を、起床時、食事と食事の間、のどがかわいたら飲んでいただきます。
〇気、血、水に注意
〇ストレス対策
〇漢方薬の処方
ただ単に、冷えにはA。B。Cといった漢方薬を処方するわけではありません。診察と詳しい問診をもとに、その方の弱いところを考えて薬を処方します。なお、薬の処方の順番があり、まず、気のめぐりをとくして次に、水毒をとる等の考え方で薬をだします。
なお、冷え症の方では、低血圧、貧血(鉄が足りない貧血が多い)、甲状腺機能低下症の方が多いのでそれらがないかあわせて診察します。
また、タンパク質が少なかったり、足りない方が多いので、肉や魚の摂取もすすめています。
※ストレスが冷えに大きく関係」しています。
「もののとらえ方」や「ものの見方」を変えていただくよう説明しています。
〇何となく調子が悪い
〇いろんな病院に行っても調子が悪いことが「それは気のせいだ」と言われて終わる時
〇いろんな事があり自律神経失調症といわれた
〇更年期障害と言われた(顔がほてる、イライラする、落ち着かない、のぼせるなど)
これらの症状の改善には、漢方薬がよく効きます。
また、うつうつする、眠れない、やる気がしない、落ち着かない、こういった症状にも漢方薬は効果があります。
西洋薬よりも漢方薬がおすすめです。
当クリニックは皮膚科ですが、実は、皮膚科の患者さん方には上記のような事が多くみられます。
これらの事でお困りの方は受を受診おすすめ致します。
二十四節気の基準として、立冬(11月8日)~立春2月4日が冬にあたる。「陰」の極まる時。
冬の病気→主に冷えによるもの。
したがって、冷えから肌を守る。冬の寒さに体に陽気をためることが必要。
〇冬に多いトラブル
①高血圧症
②肩こり
③腰痛症
④五十肩
⑤ひざ痛
〇冬の行うセルフケア
①乾布摩擦
②からだの芯を温める冬野菜をととる
③冬の衣類がポイント
④冬はしっかりからだを休める時期
⑤カイロを上手に使う
今年は、11月7日(水曜)が立冬です。
今まではとても暑い夏でしたので、いつもよりは冬の対策が必要となると思います。
これらをご参考にしてご自愛ください。
出典
東洋医学の春夏秋冬
社団法人徳島県鍼灸師会副会長 大上勝行 著
三樹書房
患者さんの診察でよくみられる湿疹です。
脂漏部位、まさに文字通りですが、脂が漏れる場所;顔、頭、脇の下、おまたや肛門でみられます。
いろんな原因でおこる湿疹です。”マラセチア”という誰の皮膚の上にいるかびが原因の一つです。
一般的には、ステロイド外用剤が治療として行われます。
最近では、マラセチア菌が原因なので、それに効くカビの付け薬がよく使われます。
ところが、、、
ステロイド外用剤を長く塗っていると、
〇ステロイド外用剤が効かなくなる
〇皮膚が薄くなったり、細い血管が浮き出てくる
〇にきびが出やすくなる
〇しゅさ皮膚炎やステロイド皮膚炎といった治りにくい病気になってしまう。
マラセチアに効果のあるカビの薬(例ニゾラールクリーム)をしっかり塗って、体調を整えていけば治りやすいと思います。
また、顔のどの場所に湿疹がでているか、また、東洋医学的にどこが弱っているかを診察して食生活を変えていけば治りやすいと思います。
例)鼻→肺、すなわち、呼吸が浅い、ストレスがかかっている証拠
耳→腎臓が弱っている
鼻の下→膀胱がよわっているサイン
これらをヒントにして、漢方薬を飲むと、皮膚だけでなく体調も早く治ります。
最近、皮膚が乾燥する、かさかさして困るという方が増えてきました。
乾燥肌あるいは皮脂欠乏性湿疹ですが、悪化すると貨幣状湿疹や自家感作性湿疹等の痒疹(ようしん)になったりします。
原因は多くあります。
〇皮膚の洗い過ぎ:ボディーソープやナイロンタオルでごしごし洗い過ぎたり、過度の清潔志向。
→固形せっけんを使い手で泡立て洗う。
〇季節の影響:湿度や気温の低下
〇下着や洗剤の刺激:臭いのきつい洗剤はさける
〇体調の悪化
〇寝不足やストレス:身体に血液を送る肝臓が休まるのは丑三つ時
〇食事:肉と魚、タンパク質がとても大切
〇血虚:胃腸を丈夫にして、気と水の流れをよくする。黒いものを食べ
〇冷え症
早寝早起きをして、栄養分をとり、身体をあたためる。
胃腸の調子を整えていくと改善すると思います。
症状が強い時には一時的にステロイド外用剤を使う。
漢方薬もよく効きます。
東洋医学的な診察をすると、患者さんの身体の状態や精神状態、ストレスの過多や心理状態などいろんなことがわかります。
診察の時に、手を触ったり、爪の色や形、手のひらをみたり、舌の色や形、唇や歯茎の色、顔色、また、診察室へ入ってこられる時の様子、歩き方、お顔の表情、口臭、髪の毛の状態、、、
いろんな事を拝見すると、患者さんの身体でどこが弱っているか。
体調はどうか、想像できます。
胃腸が弱い。身体に余計な水分がたまっている。肝臓が弱っている。
気のめぐりが悪い。腎臓が弱っている。身体が冷えている。
血虚、貧血、お血、、、、、等々。
さらに、それらを確認する意味でも、また、漢方薬を処方する時でも、いろんなことを患者さんに伺います。
実は、皮膚の病気は、何かを塗れば良くなる、治る、というわけではなく、その方の一番弱いところをつきつめて、そこを改善していくと、他の身体の不調、たとえば、高血圧やコレステロールが高い、よく眠れない、イライラする、生理不順、トイレがちかい、便秘などいろんな症状が良くなっていきます。
皮膚が良くなると、体調も、気持ちも良くなります。
舌の色や形、爪の色もよくなっていきます。
手のひらや手の甲、足の裏に、水ぶくれができて皮がむける湿疹。
とても多くみられる湿疹です。
ステロイド外用剤を塗ることが多いようですが、以下のような原因や悪化要因がありますので、これらを除いて身体の中を改善していくと治っていきます。一番多いのが、身体によけいな水分がたまる”水毒”です。
〇アレルギー:アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎
〇汗
〇金属アレルギー
〇ストレス
〇冷え
〇かぶれ;外用剤、シャンプーやリンス、日常生活でよく触れる物
東洋医学的には、”水毒”と”多汗、胃腸が弱いことが多いようです。
ご自分で改善できることをしていただきながら、漢方薬を飲んでいただくのがおススメです。
漢方薬の効き目が良い方と悪い方がいます。
実は、同じ漢方薬を処方しても、塩尻と東京の方で効き目が違います。
塩尻では、東京で効果のある漢方薬は、より多い量が必要なことがあります。
漢方薬に含まれる成分は、腸内細菌によって分解されることで腸から体内に吸収される。その役割をもつ腸内細菌の種類や数は個人によって個人差があるため、同じ漢方薬を飲んでも人によって効き方が違う。
胃腸の弱い方、便通の悪い方、冷え症の強い方は、漢方薬の効き目は弱いと思います。
漢方薬をエサにすることで腸内細菌が増えて腸内のバランスが変わり、最初はあまり効かなかった漢方薬も、服用し続けるうちに効果がでることもある。
「腸は第二の脳」、「脳腸相関」といわれる所以でしょうか。
腸の調子は、いろんなことに影響しているようです。
患者さんを診察していると、”鉄”がたりない”潜在性鉄欠乏性貧血”の方が多いと思います。体調が優れない、皮膚の症状やがなかなか良くならない原因の一つと考えられます。
※めまい、息切れ、寝起きが悪い、疲れやすい、抜け毛が多い、目のクマ、シミ、にきび、イライラ、やる気がしない、集中力がない、、、
このような症状がみられます。
鉄分のヒトでのはたらきは
〇血液中のヘモグロビンというタンパク質の原料となり酸素を運ぶ
〇骨、皮膚、粘膜を作り、新陳代謝に関わる
〇コラーゲン合成を働きかける
〇白血球の働きに関わり、免疫力を高める
〇脳の神経伝達物質を合成するのに必須
〇活性酸素の消去に関わる
多岐にわたります。
診察では、患者さんの、爪の色(ピンク色でなく白っぽい)や眼瞼結膜が白い(あかんべーをした時の目の下の色が白い)ことから判断します。
血液で、貧血のサインが出る前からのチェックが必要です。
鉄は蓄えがあっても不足しやすいからです。
”鉄”の補給には、肉や魚がよいと思います。ひじきやホウレン草、小松菜、プルーンもおススメですが肉や魚は吸収されやすいからです。
ビタミンCは鉄の吸収を高めるため、レモンをしぼってください。
コーヒーやお茶は避けてください。
思うように皮膚がよくならなかったり、体調不良の方は鉄にめを向けてみてください。
“冷え”がとても強い方で、甲状腺の異常や、膠原病、がんでない方も鉄が足りない方が多いようです。
氷をよく食べる方や、生理の後も”鉄”が足りない貧血が多いです。
出典
心療内科、医学博士の姫野友美 著
「美しくなりたければ食べなさい」 三笠書房
※食事に関する貴重ないろんな情報が書かれていますのでご覧になってください。
「成功する子は 食べ物が9割」幼児、小学生ママ必読!
監修
予防医療コンサルト 細川モモ
管理栄養士 宇野薫
主婦の友社
是非皆さん、これからママになるヒトも、また、患者さん皆さんに今年一番のおススメの書籍です。一家に一冊あってもよい本ですので購入されることをおすすめします。
なかなか、体調が良くならない、皮膚が改善しない方もお読みください。
冷蔵庫の中身がカラダの中身。子供の人生の成功は、食事で決まるといってますが、とても納得します。お子さんの身体を守るのはお母さんです。
〇脳神経は6歳までに9割がが完成する。⇒この時期に食事は大切。
〇脳と体を作る5大キーワードは、筋肉をつくる「タンパク質」、骨をつくる「カルシウム」、脳をつくる「DHA」、血液をつくる「鉄」、腸を整える「発酵食品」。
必須アミノ酸:アミノ酸スコアの高い食品(卵、ヨーグルト、魚、鶏肉、豚肉、牛肉)→成長期の子供は、大人の1.5倍必要
〇DHAは、頭をよくしてくれる。⇒まぐろ、かつお、ぶり、さば、さんま、いわし
〇「疲れやすい」、「集中力がない」のは、鉄不足
→非ヘムとヘム鉄があるが、吸収されやすいヘム鉄(動物性食品)
赤みの肉や魚が良い
〇ビタミン、ミネラルが不足すると、体調が悪くなり、極端な欠乏や過剰摂取は病気につながる→1食あたり「5色そろえる」ことを目標に
〇栄養の組み合わせがポイント
鉄とビタミンC、ビタミンB1とアリシン(ねぎ)、炭水化物とビタミンB群
〇やる気や集中力、睡眠は、「必須アミノ酸」
以上のようポイントに加えて、具体的に、レシピなどが写真入りであります。
なかなか、栄養学について勉強する機会がないので皆さん是非書籍をご覧ください。
皮膚に関してとても興味深い書籍がありましたのでご紹介します。
皮膚は「第二の脳」といわれます。
皮膚は、音を聞いている。光や色も感知している。
感情は皮膚でつくられる、そうです。
「肌に触れることは、心に触れること。」
生まれてから小さいうちに、母親はおこさんと触れることがとても大切。また、ヒトとの良い関係をもつには肌の感覚が大事だそうです。
イライラや不安、憂鬱、ADHなどは皮膚に触れることでよい方向へいくそうです。
いわゆる「手当て」もその範疇にあるそうです。
皮膚はヒトにとって大切な臓器であり、触触れというることはとても意味が深いものであることがわかります。
「肌に触れることは、心に触れること。」
出典
皮膚は「心」を持っていた!
山口 創
青春新書
小さいお子さんは、”自然治癒力”、すなわち、自分で病気と闘って自分自身で病気を治そうとする力がまだ弱い。
風をひいたり、鼻水がでたり、皮膚がかゆくなったり。
そんな時には、①身体をあたためて冷やさない。②甘いものは控える。
事をこころがけてみてください。すぐに風邪薬やアレルギーの薬を飲むことは避けてください。
食事や睡眠等、普段から注意して、漢方薬をお飲みください。
少しずつ身体が丈夫になっていき、すぐに医療機関へということが減ってきます。小さいうちから注意していれば、成人になってからとても楽になっていきます。
自然治癒力が増すような生活習慣を心がけてみてください。
しみ、そばかす と思っていたら、実は雀卵斑であったり、脂漏性角化症であったり、老人性色素斑や両側性遅発性母斑であったり。。
まずは、正しい診断をして、原因や悪化要因をさがします。
全てが同じ治療というわけではありません。原因や悪化因子がとれていけばきれいになります。
〇お血や冷え症の治療をする:漢方薬や冷え対策(白湯、腹巻き、足湯、食生活の改善等)
〇日光対策:日焼け止め、ファンデーション対策(おススメのこれらのサンプルをさしあげます。)
〇化粧方法の見直し:洗顔やクレンジングの時に力を入れすぎが多い。
基礎化粧品のかぶれも多い。
〇美白対策:①ビタミンCローション、マッサージ②ハイチオールの内服、③ハイドロキノン
〇イオン導入:ビタミンCローションを電気で皮膚の下に流す
〇体調管理:体調が良いとお顔はきれいになります。
〇レーザー治療:適応の場合は医療機関をご紹介します。
これらの治療を組み合わせて総合的に治療していきます。
日本初「冷え症外来」を開設した渡辺賀子先生の著書より抜粋します。
「”ホッ”と冷えとり手帖
体をあたためるコトこそ、美への近道」
渡辺賀子 著
主婦の友インフォス
これだけは覚えておけば大丈夫!冷えとり8つのポイントです。
1、朝食を食べる
2、飲み物は常温かホット
3、旬の食材を食べる
4、ぬるめのお湯にしっかりつかる
5、筋肉を動かして熱をつくる
6、あたためグッズも活用
7、リラックスタイムをつくる
8、手抜きも大切に
※すべてを完璧にこなすより、手を抜きながらでも続けることが体は温まる手のツボを紹介しております。ツボ押す習慣をつくり、血のめぐりをよくすることができます。
1、曲池(きょくち)
2、労宮(ろうきゅう)
3、合谷(ごうこく)
4、手の三里(さんり)
東洋医学では、”心身一如”という有名な言葉があります。
健康な状態は、心身ともに互いに結びついています。
患者さんを診察する際には、病気だけでなくその方のヒトとなりを診て、また、ストレスがないか悩みはないか精神的な部分もみています。
心の調子を整えると皮膚の状態、身体の状態がよくなります。
一方、皮膚、身体の調子がいいと心の状態もよくなります。
したがって健康になるためには、心と身体の両方の状態を整えればいいと思います。
実は、心の状態を良くする、改善することが得意なのが漢方薬です。抗うつ剤や精神安定剤、睡眠導入剤はと比べてマイルドで副作用がでにくく、また依存にもなりにくい。(半夏厚朴湯、香蘇散、抑肝散、加味逍遥散、四逆散、補中益気湯等など多くあります。)
診察した際に何かございましたらご相談してみてください。
大きく分けて以下の二通りです。
〇標準治療:ステロイド外用剤と保湿剤を使用して湿疹をコントロールする今までの治療法
〇脱ステロイド療法:今まで使用していたステロイド外用剤を中止する。
なお、"脱保湿"といって保湿剤の使用も同時にやめる。
①ステロイド外用剤をいっきにやめる
→リバウンドがでてきます:皮膚の紅みとジュクジュクがでてくるので抑える。漢方薬とタンパク質を摂り水分を抑える
②ソフトランデイング:ステロイド外用剤を使用しながら少しづつステロイドの強さ(ランク)をさげていく
③ウェデイングステロイド:脱ステロイド療法を行っていて結婚式の時だきれいにしたい→結婚式の3日前からステロイド外用剤を使う
患者さんの希望や診察をしてからどの治療方針で今後加療していくかどうかを決めています。
なお、上記のいずれの場合も
〇漢方薬の内服
〇食事の改善:甘いものを控える、和食中心、油に注意(あまに油がおススメ)、身体を冷やす食べ物は注意、白湯を飲む
〇”冷え”対策:入浴(半身浴)、腹巻、靴下をはく、ストレッチ、歩く
〇悪化因子の除去
〇早寝早起き
〇ストレス対策
〇ハリやツボ
〇半導体レーザー
これらをまとめたプリントを患者さんにお渡しして、今後の治療方針を患者さんと話しながら、納得していただきながら治療をははじめます。
アトピー性皮膚炎の特徴や、早く治すコツもプリントにまとめています。
リバウンドの経過や、アトピー性皮膚炎自体の経過や今後の様子等も話しながら診察をすすめていきます。
漢方薬の処方は、毎回、診察の度に変わります。
リバウンド対策と、終わった後の処方は異なります。
診察の際は、皮膚を触って、悪化因子や気が付いたことがあればアドバイスします。
ニキビの治療は、他の病気と同じでガイドラインにそって行われます。
ところが、これらの治療でもニキビが治らなかったり、悪化することが多いようです。
当クリニックでは、個々の患者さんの弱い所(胃腸や、脾臓、肝臓等)や体質を変えるように、漢方薬を処方しながら以下のような治療を行っています。
〇悪化要因や原因を診察や問診から探してプリントをおわたししたり、アドバイスいたします。
〇外用剤はいろんな種類がありますのでそれぞれに合う薬を処方します。
〇化粧方法をアドバイスしたり、おススメの化粧品のサンプル(日焼け止め、ファンデーション等)を差し上げます。
〇ビタミンCローション(10%)をおすすめしています。
(ニキビ、美白、皮膚のはりとつやをだず)
〇冷え対策:プリントをおわたしして説明します。
〇半導体レーザーやイオン導入をおすすめすることもあります。
診察しながら、お話ししていきます。
以下のような診察を行います。
〇問診、聞診
通常の診察と同じ。
どこが困るのか。どんなことがつらいのか。お通じ、お小水、睡眠は等お聞きします。
〇切診
腹心、脈診:行わないこともあります。望診
〇舌診:舌をだしてもらい診ます。色や形、臭いで判断します。
〇触診
指、手のひらや甲を触ったり診たり、爪の色や形を診ます。
皮膚全体も診ながら触って診察します。
漢方薬の処方はすぐには決まりません。患者さんの身体の状態がわからないと処方できません。
「おいしく食べられますか?」「のどがつまった感じがしますか?」
「寝ている時に脇や背中に汗をかきますか?」「肩がこりますか?」
など、いろいろうかがいます。
その患者さんのどこが弱っているか、一番困っている事は何か聞いています。
すぐに漢方薬の処方が決まることも、なかなか決まらないこともあります。
AとB,あるいは、Cの漢方?今回はDをだしたいけどまずはB。
次回はBがいいから今回はC。AとBよりCとDの組み合わせがいいか。
というふうに沢山ある薬の中から選んでいます。
初めて来られた方や漢方薬の処方が初めての方にとって大変かもしれません。その方に合った薬がきまれば効果は早くでます。
早く治るために、患者さんとの協力が欠かせません。
※漢方薬を希望されない方はおっしゃてください。
処方しない方法で治療いたします。
東洋医学では、夏至前後を夏といい、立夏(5月6日頃)~
立秋(8月8日頃)までをさします。
夏の猛暑は、汗をかかせ胃腸を弱らせ身体をむしばみます。
猛暑だからと、身体を冷やし過ぎない。身体を元気にしておくには胃腸の働きを弱らせてはいけない。
〇夏に多いトラブル
1、夏バテ
汗をかくが、汗をかくことで、血を減らすことになり、血が減ると冷却する力が落ち、夏の身体はますます熱をもつ。熱が身体に入っていくと辛い症状がでる。心臓にまでいくと息切れ、動悸、息苦しさとなる。
2、クーラー病(冷え)
①クーラーの風を直接受けない
②扇風機の風向きは上にする、除湿器を併用する
→体感温度が下がり2℃ぐらいクーラーの設定温度を上げられる
③肌をさらさない:長袖(特に風呂上りや寝るとき)
3、クーラー病(熱)
比較的丈夫で、暑がりでクーラーが好きなヒトがなりやすい。
ギンギンにクーラーを冷やしてつけることが多い。
→汗をかくこと。早朝か夜に少し歩く、家事などで身体を動かす。
4、食欲不振
胃腸の働きをよくすること
5、腹痛、下痢
6、むくみ=水毒
冷たい物の摂りすぎで胃腸が弱る
〇夏に行うセルフケア
1、苦みの野菜をとる
夏野菜:トマト、なす、とうがん、きゅうり、みょうが、ししとう、ゴーヤ、インゲン、オクラなど。
もともと胃腸の弱い人や冷たい物を摂りすぎている時はむかない。
2、夏でも温かいものを
生野菜、ヨーグルト、冷たい飲み物は要注意。
3、冷たい飲み物は少量ずつ飲む
冷たいものは、口を潤すだけにする。口を潤すと渇きは和らぐのであとは常温のもの、温かいものをとる。
4、食欲不振に効くツボ
足三里がおすすめ。
5、あせもには桃の葉
6、お腹を温める
夏の下痢や食欲不振は、冷たいものの取りすぎなので、暑くてもお腹を温める。使い捨てカイロがオススメ。
※個人的には以下をおすすめします。
①”腹巻”と、”靴下”をはくこと。
②”白湯”がとてもおススメ。
③暑くても、必ず、短時間でもよいからシャワーでなくお風呂に入って湯舟につかること。
④冷たいものは、なるべくとらず、温かいものをとる。
⑤よく眠ること(早寝、早起きで規則正しい生活をすること)
⑥ストレッチ
※この夏の猛暑は大変ですが、こんな時こそ、漢方薬がおススメで、漢方を飲んでる患者さんは調子がいいようです。
出典
東洋医学の春夏秋冬
セルフケアでからだを整える
社団法人徳島県鍼灸師会副会長 大上勝行 著
三樹書房
”薬を飲めば病気や体調がよくなる”
といつも思わないでください。
”薬”(くすり)を反対から読むと”りすく”(危険という意味)です。
もともと人間は、”自然治癒力”という自身で治すとっても良い薬を誰でも持っています。
安易に薬や、サプリメント、栄養ドリンク等にはたよらず、自身で直そうと考えてください。
食による養生、冷えをとり身体を温める、睡眠、ストレス対策などで”自然治癒力”をつければ薬のお世話になることは減っていきます。
風邪をひいたら風邪薬、頭が痛かったり生理痛には痛み止め。
こういった事はなるべく控えてください。
身体を冷やさない、甘い食べものは控える、、、、
すると。。自然治癒力がでてきて身体は丈夫になります。
「免疫力」とは、病気から逃れるために働く、自分たちの身体を守る力。免疫力が下がると、花粉症、喘息、蕁麻疹、膠原病、免疫不全等種々の病気になる。
〇免疫力は自律神経に左右される
〇腸内環境が免疫力を決める
〇基礎代謝と免疫力はつながっている
<免疫力を上げる生活習慣>
1、笑えば笑うほど免疫力が上がる
2、質の高い睡眠は免疫力を上げる
3、ストレスをためこまないのが免疫力アップのカギ
4、36.5度をキープ!免疫力は体温でわかる
5、徹底的な冷え予防で免疫力を上げる
6、40度のお湯で半身浴20分で免疫強化
7、薬に頼りすぎると免疫力は弱まる
8、かめばかむほど免疫力がアップ
9、激しい運動はむしろ免疫力を下げる
10、一日15分の日光浴が免疫システムを整える
出典
免疫力を上げて一生健康
監修 順天堂名誉教授 奥村康
知りたい!得する!ふくろうBooks
2017年1月31日第1刷発行
2018年5月18日第5刷発行
この時期に、お顔の皮膚お肌のトラブルで受診される方が大変多い。ご高齢のご婦人や女性、若い女性に多くみられます。
一年で一番紫外線が強く、陽気の影響を強く受けるからです。
多くの方は、オロナインやステロイド外用剤を塗り一時はよくなるが、結局悪化して重症になることが多いようです。
以下のような原因が考えられますが、多岐にわたっており犯人探しは難しいと思います。
1、花粉症の一症状
2、光線過敏:日光や化粧品のかぶれ、内服薬(高血圧、糖尿病、コレステロールの薬等など)
痛み止めのシップのかぶれ:光感作や交差反応シップをしていてニュウーキノロンという抗生物質をのんで反応することがある
3、化粧品やステロイド外用剤等の塗り薬、保湿剤のかぶれ
4、冷えのぼせ
5、季節の影響:この時期の陽気が下半身から顔にかけて流れるため
6、草花のかぶれ:有名なものの代表;桜草
7、毛染めのかぶれ
8、ストレス
等たくさん考えられます。
これらの悪化要素がないか、問診で患者さんからいろんな話を伺いあてはまるものは除いていきます。
何か薬を塗って治すことより、上記のような悪化要素を考え、また、身体の中の弱い所をなおしていくと良くなっていきます。
乳児湿疹、乳幼児のアトピーや湿疹の時にあわててステロイド外用剤の使用は気をつけてください。
原因の検索とお風呂での身体の洗い過ぎ、食事の注意や本当にお子さんがかゆいかに目をむけてください。
ステロイド外用剤と保湿をしなくても、冷えや食事等に注意をして、漢方薬(小さいおこさんこそ漢方薬がよく効きます)を飲みながら生活していけば皮膚はきれいになり、また、身体の中から丈夫になりいろんな事がよくなります。
何かを皮膚に塗るときには、注意してください。
ステロイド外用剤や保湿を全くしない、これらが悪化要因とうわけではありませんので注意してください。
赤ちゃん、乳幼児とはいえ大人と同じように身体の中を変えて丈夫にしないとなかなか皮膚はよくならないと思います。
芝大門いまづクリニック院長の今津先生の新書です。
体温を温め上体温にして冷え症を治すといいことだらけです。
インフルエンザ、動脈硬化、高血圧、心筋梗塞、膠原病、癌等いろんな病気は低体温でおこる。冷え症は万病のもとです。
体温を温めて上体温でいる事は万能健康法と説いています。
〇入浴〇漢方薬
〇からだを温める食べ物
温かい食べ物、食べる順番、よく噛む、旬の野菜が大事。
ネギとニンニク、しょうが、甘酒、発酵食品がおすすめです。
〇衣食住、頭寒足熱が最適
〇良い睡眠も大事で、枕やカーテンなどの環境を整えること
〇温める場所→首、おへその周り、背中、鎖骨がポイント
出典
病気が逃げ出す上体温のすすめ
著者 今津嘉宏
ワニブックスプラス新書
2017年12月25日 初版発行
アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎の季節になりました。
花粉症と一般にいわれます。顔の皮膚や目の周りが赤くなりかゆくなる、のどがイガイガしてかゆい、これらも花粉症です。
さて、花粉症はよく言われるようにアレルギーでしょうか。
確かに、スギ、ヒノキやダニに対するアレルギー反応かもしれませんが、必ずしもそうではありません。
東洋医学では、”水毒”ととらえられます。
したがって、治療方法は、”水毒”対策です。なお、”水”の対策のみならず、”血”、”気”の治療も行います。
食べ過ぎ、寝不足、ストレス、小麦の摂りすぎで花粉症の症状がでやすいのでこれらの対策をします。
個々の症状に合う漢方薬を飲み、食養生をします。
”冷え”の強い方が多く、その対策を同時に行うと花粉症は軽快します。
花粉症の東洋医学的アプローチで漢方薬を飲む治療を行うと身体のいろんな不調が併せてよくなりおススメです。
巻き爪を治療する方法はいくつかあります。
一番早く楽にする方法は、爪を切ることです。
深く爪が入りこんでいる時は、麻酔をして爪を切ることが行われているようです。
ところが、、、
これらの方法は応急処置で、時間が経つとかえってはじめより悪くなることが得てして多いと思います。
応急処置や対処処置ではなく、根本的にしっかりと治す方法がおすすめです。
巻き爪は、その原因を探してそれを除くことが大切です。
爪の切り方、足の形とくつ選び、姿勢をチェックする。
テーピングや、爪甲に綿球を入れる等の方法がおすすめです。
皮膚の病気を治す時は、その原因と根本的治癒のアプローチが必要になってくると思います。
ステロイド外用剤(以下ステロイド)を使いたくない、使わないという方や、脱ステロイド療法を希望する方が長野県でも増えているようです。
脱ステロイド療法とは、今まで使用していたステロイドを中止して、さらに保湿もやめる脱保湿をして皮膚病ことにアトピー性皮膚炎をを治す治療の一つです。
ステロイドが良い、悪い、という考え方はやめていただきアトピーを治す時にもっと大切なことがあります。
この病気の特徴や治る順番、治り方、悪化要因を理解した上で病気が治るためには何が必要かというという事です。
皮膚の表面だけでなく、身体の中から治すという点がとても大切と思います。
これらのことができた時に、ステロイド云々はあまり重要ではなくなると思います。
東洋医学の五臓(例;肝)は、西洋医学で表す臓器より広い意味をもつ。臓器だけでなく、それぞれが支配している身体の働きや機能、精神作用も含む。
患者さんを診察した時に、どの五臓(肝、心、脾、肺、腎)が弱っているかを判断して漢方薬や治療方法を決めます。
以下に、五臓の働きを記載します。
今回は、”肝”、”心”をあげます。
肝 血を貯蔵し血を解毒する。また血と関連して子宮の働きを調整する。
気を落ち着かせ、情緒を安定させる。
筋肉や腱の働きを調整する。
目の働きを保つ。爪につやを与える。
病証
イライラ、怒りっぽい、情緒不安定、気うつ、月経不順
めまい、耳鳴り、筋肉のひきつれ
心 循環器系や中枢神経系の活動を主る。
心臓のポンプ
精神、思考、判断処理、意識など大脳皮質の働きの全てを統括
汗の分泌に関係
舌の働きを調整
病証
動悸、息切れ、胸痛、不整脈、下半身のむくみ、健忘
発汗異常、舌のもつれ、煩躁、不眠、心臓疾患
病証の症状がでている時に例えば、”肝”が弱っていると判断して痴ほう症の方に、抑肝散を処方します。
診察の際に、患者さんからよくお話しを聞き、舌や指を触り、いろんなことを総合して漢方薬を処方します。
にきび、手の湿疹、じんましん、いろんな湿疹があります。
これらの皮膚病が治らない時は、身体にどんな事がおこっているでしょう。
にきびをはじめとして、最近はいろんな塗り薬や付け薬、外用薬がでてきました。これらの薬は、優れたものが多く皮膚病にとてもよく効きます。
しかし、これらの薬を使っていてもなかなか病気が改善しないことが多いようです。
睡眠不足、食事が不規則、仕事や勉学が忙しく、悩み事やいやな事をかかえておりストレスが多い等の事情がよくみられます。
東洋医学的には、胃腸、肝臓、膀胱の弱りや、”水毒”、”お血”、”血虚”などの異常や”冷え症”をかかえている患者さんがこういった悩みを訴えているようです。
ぬり薬を使ったり、いろんな治療をしているが、なかなか皮膚の状態が思うようによくならない。そんな時は、”身体の内”に目を向け、弱い所を治していくと皮膚病が改善していきます。
例えば、胃腸が弱っていて口の周りのにきびがよくならない時。
東洋医学的に診察した際に、手の指がとても冷たい。舌の色が真っ白。
舌のへりがギザギザの時は、”水毒”、”血虚”、”胃、脾”、”冷え症”、と考えます。さらに、イライラしたり、カッカしたりすることが多い、こんな時は、猪苓湯、半夏厚朴湯、抑肝散加半夏陳皮、等を飲んでいただきます。生理不順、便通が悪い、等のことがあれば、加味逍遙散、、このような考え方で患者さんを診察してそれぞれの方の状態に合う漢方薬をみつけます。また、生活習慣につきアドバイスしたりします。
弱い所をみつける。そして、その状態に合った”漢方薬”を飲み自身でできることを少ずつ行っていく。
その結果、皮膚病がよくなると思います。
東洋医学を用いれば、皮膚病は良くなる、ということではなく、今までと少し違った観点から身体をとらえ、できることをすこしずつ積み重ねるという考え方がよい結果をもたらすと思います。
漢方薬を飲んでいるが、症状が変わらない、よくならない時に考えられること
1、漢方薬そのものがあわない
2、漢方薬の飲み方が適切でない
冷たい水で飲んでいる。飲み忘れがある。
食事の後に飲んでいることが多い。
3、食養生が不十分
冷たいものや甘いものをついとりすぎてしまう。
4、胃腸が弱い、冷えが強い
5、生活習慣が改善できない
睡眠時間が短かったり、不規則。
食事をとる時間が不規則。
食べ過ぎている。
6、治療で使っている外用剤、塗り薬が合わない
7、今までの治療で使っていた「ステロイド外用剤」のリバウンド
8、漢方薬の効果を実感できない
あった漢方薬を飲んでいると、「おいしい」、「すーと口にはいった」、「手足が温かくなった」、「肩こりが楽になった」、「イライラしなくなった」等の変化があります。
9、即効性のある漢方とないもの、時間のかかるものがある
「葛根湯」、「芍薬甘草湯」等はすぐに実感できます。
10、もともとの病気のかかっていた時間や期間や病気の特徴に左右される
11、患者さんの病状のとらえ方と医師のとらえ方の違い
漢方薬があわないことが多いかもしれませんが、以外と多いのが外用剤、ステロイド外用剤の問題もあると思います。
あう漢方薬は、毎回、患者さんの状態によって変わります。
より早く症状が良くなるよう診察を行っています。
東洋医学では、自然界や人間の身体を「陰」と「陽」に分けて考えます。
「活動」のように、動きや活発さを感じる性質を「陽」、「休息」のように静かな落ち着いた感じの性質を「陰」と呼びます。
「陰」と「陽」のバランスが大切でくずれた時に病気が悪化する。
皮膚が乾燥している時は「陰」が不足している状態。
栄養と水分を摂りすぎると「陰」があふれる。
睡眠時間が短く、昼間のような夜の生活。小さい時から夜遅くまで勉強したり、ストレスの多い生活では病的な「陽」が多くなる。
これからは、「陰」と「陽」という観点から物事を見ることが必要です。
東洋医学的には、立夏(5月6日頃)から立秋(8月8日頃)の前日までを指します。
〇夏に行うセルフケア
1、苦みの野菜をとる とうがん、ゴーヤ、みょうが、ししとう、いんげん、オクラなど
2、夏でも温かいものを
胃腸は「気血」というエネルギーをたくわえるところなので
胃腸を冷やすようなものはとらない。
生野菜、ヨーグルト、冷たい飲み物は特に注意
3、冷たい飲み物は少量ずつとる
4、食欲不振に効くつぼ 足三里
5、運動は朝夕
6、お腹を温める
〇夏に多いトラベル
1、夏ばて
2、クーラー病(冷え)
3、クーラー病(熱)
4、食欲不振
5、腹痛、下痢
6、むくみ
出典
東洋医学の春夏秋冬 著大上勝行 社団法人徳島県鍼灸師会副会長
三樹書房
初めての患者さんには”問診票”を記入していただきます。(通常用の問診票と漢方用の問診と合計2枚)
小生が患者さんをお呼びしますが、その前に皆さんから書いていただいた問診票を赤と青の色鉛筆でチェックしておおよその診断はすでについていることが多い。
しかし、どの薬を処方するか、また、どのように病気を説明してどうやって治療していくか、理解いただくために何をどうやって説明すればよいか等を頭の中で考え、また、漢方薬の組み合わせを決めるためにいろんな情報が必要です。そのためにいろんな事を患者さんにお聞きします。
病気の理由や原因を確認するために、過去の行動や、一週間前にどこに行っていたか、化粧品の名前をお聞きしたり、サプリメントや栄養ドリンクを摂ったか、生理痛や痛み止めまたは便秘薬を使っているか、他の病気で薬が変わっていないか、、、、いろんな事をお聞きします。
時には、ご家族のこと、兄妹構成、ご自身の心配事やストレス、悩み等お聞きすることもあります。
診断して薬を決めて、いろんな事を患者さんに説明するためには、いろんな情報と、患者さんの話をよく聞くことが大切です。漢方薬の処方が決まらない時に、患者さんの一言で決まることも少なくありません。
初めて来院されて問診票を書く時は、わかる範囲で結構です。なるべく丁寧に記入していただくと幸いです。
受付にて必要な項目は、スタッフがお聞きしておりますのでご了承ください。
追伸:ご自身で”売薬”を使っていた場合は、直接ご持参ください。
”冷える”と体内に”水”がたまり、”水”がたまるとさらに
”冷え”、”痛み”を引き起こします。
「水毒」とは、体内に余分な水がたまったために身体が排泄しようとしておこる症状です。
1、嘔吐
2、寝汗
3、鼻水
4、くしゃみ
5、尿の回数の増加
6、下痢
7、頭痛
8、腰痛
9、関節痛
これらが代表的な症状です。
「水毒」の代表的な病気が、アトピー性皮膚炎、花粉症、喘息等のアレルギー性疾患です。また、腰痛や関節痛、肩こり、月経前困難症等が挙げられます。
最近、また、信州、塩尻や松本では、「水毒」の方が大変多いと実感しております。
舌のへりがギザギザしたり、舌の色が白かったり、身体がむくむ、お腹や背中が冷たい、独特のしゃべり声などでも「水毒」がわかります。
身体を冷やさないようにして、甘いものを控える、食べ過ぎない、また、ストレス解消を行ってください。
出典
「あったか体質」になる冷え取り健康法
石原結實 著
KKロングセラーズ
前回のブログにて、食養生の重要性をお伝えしました。食べ物を選ぶ際は、注意が必要です。
前立腺癌の転移を告知されて、病と戦ったフレンチレストランの神尾哲男シェフが書いた「がんで余命ゼロと言われた私の死なない食事」幻冬舎をご紹介します。
食事ががんに効いた、ということではありませんが、食べ物を変えれば体が変わるという食養生のヒントになることが多々あると思います。
〇がんを食事で抑える心がけ
1、地元で採れた旬の食材を摂取
2、食材を丸ごと食べる。皮まで食べる
3、体を温める陽性食品を積極的にとる
4、偏った食べ方は厳禁
5、生命力の強い野菜を摂る
6、動物性たんぱく質は元気のもと
7、食品添加物はとらないようにする
〇がんを抑え続けているために毎日行っていること
1、体を冷やさない
2、体を常に弱アルカリ性に保つ
3、腹六分目にとどめる
4、甘いものは口にしない
5、意識的に深呼吸を励行
健康体もがんになっても、また、種々の病気もしっかりした身体があればこそです。食養生の大切さを痛感してください。
漢方薬、東洋医学を行っていると、食養生の大切さを痛感します。
漢方薬を一生懸命飲んでいるのになかなか症状がよくならない。
こんな時は、食養生ができていないことが多いようです。
体に良いと思って摂った食物が実はよくなかったといういことが多いようです。
表題の書籍を読むと、簡単に食品を選べなくなります。また、食品選びに気をつかうようになると思います。体は食べたものからできています。
何を買うか、買わないかの判断ができてくるでしょう。
1、「食品添加物」でできている、ラーメン、カレー、サプリメントは買わない。「食品添加物」の怖さを述べています。
2、黄身の濃い卵は買わない。
3、カロリーオフの商品は買わない。
4、漬物は危険(すべてではありません)
5、安すぎる納豆は遺伝子操作されている。
6、安いペットボトルのお茶、紅茶、コーヒーは注意。
安い食べ物が全て悪くはないが、購入する際に注意してください。
食は、自分へ、また、家族への最も確実な投資であると著者は結んでいます。
暦の上で、春は、立春(2月4日頃)から立夏(5月6日頃)の前日をさしますが、今の日本では、3月から6月までを春と言ってます。
東洋医学では春は「肝」にあたり、肝とは血の貯蔵にあたります。
春は、「陽気」が強いので、発散できないと陽気が上に向かいふわふわする。これらが、春のいろんな症状を引き起こします。
〇春に多いトラブル
1、アレルギー性鼻炎
”花粉”だけが悪いのではなく、冬の過ごし方が影響。
身体の中の陽気が上に上る。したがって、下半身を冷やさない。
胃腸の負担(生野菜、乳製品、脂濃い物を食べない、冷たい物を飲まない)を避ける
2、アトピー性皮膚炎
この時期は、「血」の不足か巡りが悪い。皮膚の潤いがなくなりかさかさする。春のふわふわ陽気がこれに拍車をかける。
3、春の風邪
治りにくい。身体の中に、”寒”がどどまる。
夜は外を歩かない。冷たいものは飲まない。
4、自律神経失調症
春のふわふわ陽気でなりやすい。”睡眠”が大切。
5、情緒不安定
「気」、「血」の不足による。
6、めまい
「陽気」が上るため起きやすい。ストレス解消と、足を冷やさない。
〇春のセルフケア
1、辛みのある春野菜をとる
春の旬の野菜:菜の花、せり、ふき、セロリ、たけのこ、アスパラガス、うど等
2、肌をさらさないような衣服を
春の風は冷たい
3、朝の陽気を取り込む
朝の散歩がおすすめ
4、負担の少ない運動
陽気を発散させるために、息がきれない程度のウォーキングから
5、胃腸を弱らせない温かい食べ物を
春は”陽気”を発するので、のぼせやすい。
胃腸を弱らせないこと。
6、心穏やかに
イライラすると血を消耗するので、ゆっくりと。
7、呼吸を整える
8、のぼせに効くツボを押す臨泣
これらのことを参考ににしながらこれからの季節をお過ごしください。
出典
東洋医学の春夏秋冬
社団法人徳島県鍼灸師会副会長 大上勝行
三樹書房
なかなか病気が治らない、良くならない時は誰しもつらいことと思います。
そんな時に小生は、患者さんに「もののとらえ方や考え方を変えましょう。」
「~すべきである、~しなければならない」という考え方をやめてください。
とお話ししています。
また、「いい加減」や「ほどほど、まあまあ」と考えましょうと説明します。
病と闘っている時は、”認知行動療法”という専門的な治療が知られているように心の持ちようを変えることが必要かもしれません。
高雄病院理事長の 江部康二先生は「心を変えれば健康になれる」東洋経済新報社でいろんなことを述べております。
心と身体と人間関係はつながっている
病は心の持ち方の無理である
健康は心の持ち方次第
自己受容:ありのままの自分を受け入れる:「今の自分は~だけどいいやと」
心の持ち方を変えれば健康に近づく
人との出会いが心を変える
人間関係の不安が減ると治療効果が高まる
診療は医者と患者の「人付き合い」
身体の不調は、自分を変えろというサイン
なかなか病が良くならない、という時には、心の状態、心の持ち方を変える、少しもののとらえ方の角度を変えてみる。
こういったことが皆さんのご快癒の一助になれば幸いです。
”冷え”の重要性を説き、またそれに対する書籍が多く東洋医学に造詣のある石原結實先生の著書を読みました。
「自分の体は自分で治す
病気になるのはおやめなさい!」
KKロングセラーズ
小生も東洋医学を用いて”冷え”の重要性を痛感して診療を行っておりますが、この著書を読むとまさに目からうろこです。
病気と健康に対するとらえ方が大きく変わります。
本著でも紹介されている病気の原因を以下に挙げます。
1、身体の冷え
2、血液の汚れ
3、食習慣
4、ストレス
5、運動不足
6、細菌
7、外気の汚染
一病息災ではありませんが、病気になって表れている症状は、少しでも健康になろうとする自然治癒力の表れです。そこで、原因を探して解決すれば、逆に体は良い方向へ進むと思います。
これらの事以外に、いろんな観点からわかりやすく記載されております。
皆さんも是非、石原先生の著書を購入してみてください。
健康と病気に対する考え方が変わり、福音をもたらすと思います。
「がんばらない」、「あきらめない」、「いいかげんがいい」等で有名な諏訪中央病院名誉院長の鎌田實先生の著書をご紹介します。
「がんばる神経」の交感神経がストレスが多い現代日本では緊張し続けている。血管が収縮し、血圧が上がる。循環が悪くなり、脳梗塞、脳血管性の認知症になりやすくなる。
生き方上手の人は交感神経をほどよく緊張させながら、ときどき「リラックス神経」である副交感神経を刺激しバランスをとっている。
がんばりすぎず、がまんしずぎずに。
キーワードは、「幸せホルモン」、「喜びホルモン」、「癒しホルモン」のセロトニンと「思いやりホルモン」、「愛情ホルモン」であるオキシトシン。
この二つのホルモンがたくさんでると、気分が変わる。気分が変われば、行動パターンや性格が変わる。穏やかな幸せを感じ、人に優しく接することができるようになる。
もう自分を抑えてがまんしなくていい。がんばる必要もない。
出典
がまんしなくていい
鎌田實 著
集英社文庫
かゆみとは、身体からの何らかのサインです。
本当にかゆくてかいていることはありますが、実は、それ以外のことでかゆくなることが多いと思います。
1、いやなことがあったり
2、イライラしたり
3、物事が自分の思う通りにいかなかったり
4、寝る前にかゆみがでた後に習慣的にくせのようになり
かいていたり。。。。。
お子さんの場合は
1、ママやパパがイライラしていたり機嫌が悪くてその影響でかゆくてかいていることが多いようです。
2、兄妹関係で 例)三人兄弟の真ん中の場合、
親御さんに甘えたくてかいたり、、、、
⇒実は、こちらが多い
かゆみの原因は
1、甘いものを食べすぎたり
2、身体が冷えていたり
3、天候不順だったり、雨が降ったり、雪が降ったり
4、職場や学校でいやな事がありストレスが強い時
5、お腹が弱っている、膀胱が冷えている時
6、付け薬が合わなかったり、刺激が強い時
と、いろいろです。
診察の際に、いろいろとお伺いして、”症状にあった対策”、”漢方薬の内服”にて、治療を続けることにより、かゆみは少しづつ収まっていき落ち着いていきます。
小さいお子さんや乳幼児では、”母子同服”といってお母さんとお子さんで同じ漢方薬を飲んでいただくとかゆみはかなりよくなる事が多いようです。
小さいお子さんの場合、かゆみが強い時は好きなだけかいてもらってください。
「かくな、かくな」と言わないでください。
冷やしたり、たたいたり、つねったり、「大丈夫?どうしたの?」と声をかけながら、さすったり、なでたりしてあげてください。
立冬(11月8日)から立春(2月4日)までで現代では11月から3月ぐらいまでを指します。
この時期に多い病気には以下のようなものがある。
1、高血圧
2、肩こり
3、腰痛症
4、五十肩
5、ひざ痛
冬に行うセルフケアとしてポイントをあげます。
1、かんぷ摩擦
2、からだの芯を温める冬野菜をとる
3、冬の衣服のポイント
首、腰、下腹部、ふくらはぎ、アキレス腱を冷やさない工夫を
4、冬は体をしっかりと休める
5、カイロを上手に使う
胸から上にははらずに腰から下にはる
6、頭寒足熱を意識する
7、冷えに効くツボを利用する
例:三陰交
出典
東洋医学の春夏秋冬
セルフケアでからだを整える
社団法人徳島鍼灸師会副会長 大上勝行
三樹書房
交感神経、副交感神経からアトピー性皮膚炎の原因、誘因を解かれている免疫学第一人者で新潟大学名誉教授 安保徹先生 文筆の書籍をご紹介します。
薬を使わず元から治すメソッド満載
アトピーを自力で治す最強事典
マキノ出版
平成28年8月31日 第1刷発行
アトピー性皮膚炎は副交感神経が優位な状態で発症する。
交感神経は「活動」、「多忙」、「寒さ」、「空腹」、「貧困」、「緊張」、「細菌感染」などで優位になる。
「飽食と運動不足」で副交感神経が優位になり、アトピー性皮膚炎が発症しやすくなると説いています。
感受性が高くあらゆる出来事に敏感に反応してストレスがかかりやすい体質改善とストレス対策がアトピーの根本的な治療とおっしゃっています。
アトピーは、体の中の有害な物質を体から出して治ろうとする反応で、ステロイド外用はアトピーの根本的な治療ではないと力説されています。
本書では、以下のような方法がアトピーの治療方法として紹介されています。
1、口呼吸の改善に「あいうべ」
2、「爪もみ」
3、「伸長療法」
4、「蒸しタオル」
5、「ニンジン樹ユース」
6、「アマ二納豆」
7、「小麦断ち」
8、「発酵食中心の和食」
なお、脱ステロイド療法についてわかりやすくポイントが書かれています。
脱ステロイドのヒント
1、脱ステロイド、脱保湿のすすめー東京都練馬区大泉学園
藤澤皮膚科 藤澤重樹 先生
2、周囲の理解と助け、食生活の改善と外出、運動のすすめ
理解ある医師と支援団体や仲間
ー「アトピー性皮膚炎 患者100人の証言」の著者
安藤直子先生 東洋大学理工学部応用化学科教授
3、ストレス軽減、早寝早起き、バランスのよい食事
「自分で治す」という気持ちの大切さ
ー脱ステを提唱された先生
尼崎医療生協病院皮膚科 玉置昭治先生
緊張とリラックスのバランスが悪い、ストレス、冷え、イライラ、かゆい、痛い、しびれる、だるい、やる気がしない、のどが詰まる、食欲がない、めまい、頭痛、目がいたい、肩が凝る、、、、、、、
これらの症状はいずれも、自律神経のバランス、すなわち交感神経(緊張する時に働く神経)と副交感神経(リラックスする時に働く神経)の働きにより現れる症状です。
時には、自律神経失調症などといわれることもあります。
これらの症状が関連して、皮膚の症状もでてきます。
西洋医学、東洋医学的なアプローチと、ツボやマッサージ、漢方薬、温めや冷え対策(白湯、半身浴、腹巻等)、半導体レーザー、ストレス対策としてのもののとらえ方や考え方を変えること、食事などを用いて加療していきます。
12月号の「日経ヘルス」では、自律神経の特集が組まれています。
興味のある方はご覧ください。
昔から「冷えは万病のもと」といわれます。
皮膚病のみならず身体の調子を整えるためには「冷えとり」が欠かせません。
冷えとりの二大原則は、「頭寒足熱」と「腹八分」。そして、「心を穏やかに過ごす」こと。
半身浴、足湯、くつしたの重ね履き(最低でも4枚。何枚でも可)がポイントです。
くつしたの重ね履きですが、絹の五本指くつした⇒毛の五本指くつした⇒絹の先丸くつした⇒毛の先丸くつしたの順にはくとよいそうです。
(下記1の書籍の45ページに解説の図があります。)
冷えとり的子育てが推奨されています。
①あかちゃんも足元は冷えており、生まれたときから冷えとりを。
②冷えとりは必ず親子で行う。
③赤ちゃんにもくつしたをはかせる。
④妊娠中は母親はしっかりと冷えとり。
進藤先生のおっしゃる健康のめやす14か条をあげておきます。
1、顔色は薄く、つやがある
2、しみ、ほくろ、魚の目がない
3、髪がはえ、白髪も黒くなる
4、疲れない、回復が早い
5、心がしっとりとおだやかになる
6、何を食べていいかがわかる
7、化繊を身につけなくなる
8、息が深くなる
9、こまめに動くようになる
10、睡眠、食事、排便にくよくよしなくなる
11、暑い、寒い、空腹が苦痛でなくなる
12、体臭などが淡くなる
13、フケ、あかが減り肌着の汚れが少なくなる
14、虫刺され、ケガがなくなってくる
出典
1、 女性のための「冷えとり」生活
進藤義晴、進藤幸恵 著
PHP研究所
2、 万病を治す 冷えとり健康法
進藤義晴 著
健康双書
お知らせ機能がうまくできないので、ブログよりお知らせします。
11月1日(火曜)より、午後の受付時間は午後5時までとします。
午前中は、いままでどおりで午前12時30分までです。
ご迷惑をおかけしますがよろしくお願い申しあげます。
今も毎日50人以上の患者を診察。元気すぎる医師には34の秘密あり!
97歳現役医師が悟った「体の整え方」
田中旨夫 著
幻冬舎
を読んでみました。
待合室の前の本棚に本書が置いてあります。
誰もが健康長寿になりうる普遍的な生活習慣があるということが先生の考え方です。皆さんもご存知ですが、何か一つのことをすれば病気にならないという健康法はありません。
先生の極論は、日々の生活習慣の積み重ねです。
以下に先生のお考えを列挙します。
〇規則正しい生活
〇昼寝
〇太陽の光を一日15分浴びる
〇毎日散歩する
〇毎朝5分、足腰の体操をする⇒ストレッチのすすめ
〇「ほどほど」のすすめ
〇野菜を多く採る
〇薬膳のすすめ⇒漢方薬の「十全大補湯」
〇粗食をしない⇒体のタンパク
〇西洋医学と東洋医学のすすめ
〇100点をめざさす70点で
〇薬はなるべく飲まない
〇体の若さは気のもちよう
〇自分の役割を意識する
健康はそれ自体が目的でなく、よりよい人生を送るための過程であり、手段であり、条件であると締めくくっています。
最後に先生の好きなアメリカの詩人サムエル、ウルマンの「青春の詩」を引用します。
青春とは人生のある期間でなく心の持ち方をいう。
略
20歳であろうと人は老いる。
頭を高く上げ希望の波をとらえるかぎり
80歳であろうと人は青春の中にいる。
先日の10月9日(日曜)に東京 神田にてアオキクリニック院長 二宮文乃先生の講義を拝聴してきました。講演のタイトルを下記に示します。
第19回 東京漢方談話会 皮膚科と漢方~少陰腎経、厥陰肝経の皮膚疾患を中心に~
皮膚病変、表証、標治と本治、リンパとツボ、経絡を考慮して皮膚のみでなくいろんな所からのアプローチが治療に求められる。
身体の中がよくなっていくと皮膚が治っていくという症例を多数あげながら説明されました。
タイトルは、先生から直接いただいたお言葉です。
先生がおっしゃることを常に意識して患者さんのお役に立てるよう精進したいと思います。
患者さんに漢方薬を処方する際には、いろんな細かい事をお聞きします。
例:「肩はこりますか?」。「お通じは?」。「イライラしますか?」。
「お小水は?」。「食欲はいかがですか?」。「朝起きた後の疲れた感じはとれますか?」。「生理前はイライラしませんか?」「のどはいがいがしますか?」「緊張するとお腹がぎゅーとしますか?」「目が疲れますか?」等、、、、、、
これらの事がわからないと、漢方薬の処方は決められません。
いろんな質問をして、四診(問診、舌診、視診、触診)にて患者さんの状態を把握します。患者さんのどこが悪いか(気、血、水、肝、腎、胃、脾、肺)を考えて漢方薬を処方します。
漢方薬は、いろんな「生薬」で構成されており、効果がでれば、それぞれの「生薬」がいろんな所のいろんな困った症状に効きます。
手の湿疹、にきびの治療中に、生理痛がなくなった、便通がよくなった、眠れるようになった、体の冷えがとれた、、、。
一方で、西洋薬ではあまり得意でないこと、生理前のイライラ、不定愁訴(何かはっきりしないこと)、腰痛、舌が痛い、、、、
これらには、漢方薬がおすすめです。
「心身一如」の考え方で、皮膚だけでなく、その人となりを見て診察をする東洋医学の漢方。
時には、東洋医学の漢方薬を試してみるのも健康のためにはおすすめです。
暦の上では、秋は立秋(8月8日)から立冬(11月8日ごろ)の前日を指します。五行では、秋は、「金」でヒトでは「肺」にあたります。
「肺」がしっかりしていれば、「気」が巡り、抵抗力がしっかりして風邪などにはかかりません。
秋に多いトラブルは以下があります。
1、秋の風邪
2、ぎっくり腰
3、ゆううつ
4、ぜんそく
そこで、秋におススメのセルフケアを述べます。
1、からだを温める根菜類をとる
2、果物に注意
食べ過ぎると身体が冷える。
3、冷たいものは控えめに
4、冬の準備
女性はタイツやレギンスを
5、こまめに衣類を調整する
6、とにかく足を冷やさない
7、おへそ灸
今年は、特に猛暑でした。エアコンや冷たいもので身体を冷やし過ぎの方は、冷やし過ぎた身体が秋以降の涼しさについていけなくなりからだがだるい、鼻がぐずぐずする、のどが痛い、寝違え、腰痛や下痢などを起こします。
連日患者さんに「冷え」のお話しをしておりますが皮膚の病気を患っている方は「冷えは万病の元」ですからご注意ください。
出典
東洋医学の春化秋冬 セルフケアでからだを整える
三樹書房
社団法人徳島県鍼灸会副会長 大上勝行 著
東洋医学では、「五臓六腑」という考え方があります。
「肝」、「心」、「脾」、「肺」、「腎」を五臓ととらえています。
それぞれの臓器とその不調の症状が知られており、これをもとにして漢方薬を処方したり、対処方法を考えます。
1、肝 目の充血や目の下のクマ、シミ、眼精疲労、ドライアイ
肩こりや上半身の筋肉の凝り、頭痛、ふくらはぎがつる
爪に縦の線が入るなどの症状が知られています。
「目」、「筋」、「爪」との関連があります。
また、「ストレス」との深いかかわりがあり、イライラ、怒りっぽい等の症状がでてきます。
2、心 心は精神の中枢を表します。不安、不眠、動悸や胸苦しさ、物忘れがでてきます。
「舌」と関連があり、心を病むと舌の先が赤くなったり味覚異常や舌のもつれがでます。
3、脾 消化の役割を果たします。唇にできものができたり、食欲が落ちて消化不良になったり、むくみがでたり、下痢や内出血が起きやすくなります。
4、肺 呼吸や鼻の状態と関連します。
鼻づまりや嗅覚の異常、咳や呼吸困難、風邪などが知られています。
5、腎 成長発育や妊娠、老化、生殖や排せつ、脳の働きなどの人の一生とかかわる大切な臓です。
「骨」、「歯」、「髪」とも関連します。
今ある症状がどこの臓器の不調であるかを判断する貴重な情報になります。
「冷えは万病のもと」で、冷えの撃退=健康に結びつくとして著者は、7つの冷え対策をあげています。
1、くるぶしより下の足が手より冷たい
2、足がほてっている
3、ストレス(心の冷え)がある方は要注意だそうです。
冷えがとれると、体がリラックスして自律神経のバランスがとれる、その結果、免疫力が強くなり、体調もよくなる。健康で美肌、若さがよみがえり、いいことずくめです。
「体の冷え」と「心の冷え」があり、後者の冷えとりも大切と説得力があります。「心の冷え」とりはなるほどと思います。
以下に簡単に「冷えとり」対策を列挙します。
いずれもすぐにできるものばかりです。
1、呼吸法
2、感謝の呼吸法
3.ヨーガ
4、足湯、腰湯
5、足のストレッチ
6、足つぼ
7、足を温める
8、食べ物
本書籍は、待合い室の正面の新しい本棚に置いてあります。
白湯が置いてある棚の向かって左側にあります。
医学的なものに加えて、「いい加減がいい」(鎌田實著)、「求めない」(加島祥造著)などご参考になる書籍も並べてあります。
お時間がある時にご笑覧ください。
にきびで、ビタミンB2,6と抗生物質を飲む。また、各種の抗生物質等の塗り薬をつける。洗顔や洗髪、化粧品に注意する。
これらが一般的なにきびの治療と思います。
当クリニックでは、患者さんににきび用の問診票を一般の問診票に加えて書いていただきます。
他の皮膚病と同じですが、悪化する原因を探します。
口の周りににきびが多くできていれば、胃腸。あご周りに多くにきびができていれば、ホルモンバランス、ストレス。などとできている場所も考えながら、その方の身体で弱っている臓器を考えながら、漢方薬を処方します。
臓器だけでなく、気、血、水、どこがその方の弱いところかを併せて考えながら漢方薬を処方します。
ストレスで悪化している方が多く、漢方薬は、胃腸の強化とともに得意な分野と思われます。
塗り薬は、患者さんの皮膚の状態に合わせて薬を選んでいきます。
女性の場合は、紫外線や化粧にて悪化する方も多くおすすめの化粧品のサンプルをさしあげています。
ビタミンCのローションもおすすめしております。
食生活を含めたプリントを患者さんにお渡ししながら、”にきびの処方箋”という紙もお渡しして説明しております。
長く患っている方が多くすぐには治りませんが少しでも軽快する一助になれれば幸いです。
先日購入した新書を紹介します。
タイトル名前の”仕事に効くだけでなく”普段の生活、健康維持や養生”に役立つ事項が簡潔に記載されています。
〇二日酔いにきく漢方
お酒を飲む前に おうれんげどくとう
お酒を飲んだあとの吐き気や胸やけ はんげしゃしんとう
お酒を飲むとむくむ ごれいさん
〇肩こり
けいしかじゅつぶとう
〇プレゼンテーションの前に緊張する時
はんげしゃしんとう
〇かぜにきく漢方
もちろん上記の薬は、この症状にはこの薬、というわけではありませんが。
<身近な漢方食材>
〇杏仁
便秘
〇桂枝 シナモン
ストレスの緩和。発汗解毒作用。
〇葛根(クズ)かっこんとうが有名。
首や肩こりに。イソフラボンが含まれており、女性ホルモンに似た作用。
〇山椒
腹の中の冷えや痛みを治す。
お腹が疲れて働いていない時にウナギにかけて食べる。
〇蘇葉 シソ
ストレス解消と免疫力を上げる。
〇陳皮 みかんの皮
胃液分泌促進。
〇大棗 ナツメ
胃腸を温める、抗アレルギー作用、精神安定。
これらを応用して、食材として食事にとりいれると養生に役立つとおっしゃっています。
追補
1、漢方の本場は中国
2、漢方は飲み続けないと効果がない
3、漢方は西洋薬より高い
これらは全部誤解と著者は述べています。
脂肪酸には、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸があります。
飽和脂肪酸はバターやラードに多く含まれます。不飽和脂肪酸は多価脂肪酸と一価不飽和脂肪酸に分けられます。
〇多価不飽和脂肪酸
人の体内では作られないので摂取が必要で必須脂肪酸といわれます。
1、n-3系脂肪酸(αリノレイン酸)
魚、アマニ油、エゴマ油などに多い。体内で一部がEPA、DHAに変換される。
2、n-6系脂肪酸(リノール酸)」
コーン油、大豆油などに多く、現代人は通常の食事で十分な量をとれている。
〇一価不飽和脂肪酸
1、n-9系脂肪酸(オレイン酸)
オリーブ油など比較的酸化しにくい油が多く調理に使いやすい。
アボガドオイルが代表。
n-3系脂肪酸のオレイン酸は、
1、炎症を抑え生活習慣病を予防。またアレルギーを抑える
2、脳の働きを活性化
3、血流をよくして冷えを改善
することが知られています。
これらの効果から、n-3(αリノレイン酸)である”アマニ油”や”エゴマ油”を患者さんにおすすめしています。
”アマニ油”は実はシソから作られます。漢方薬でシソがはいっているハンゲコウボクトウが代表です。気の巡りをよくしてくれます。
アトピー性皮膚炎特に小児では、”アマ二油”をとっていただくと皮膚の状態が改善する例がみられますのでおすすめです。
普段からサラダにかけたり、直接飲んだりしてアマニ油をとるとよいと思います。
今まで塗っていたステロイド外用剤を急にやめると”リバウンド”という悪化した状態が起こります。
湿疹がでていた所だけではなく、きれいな所も悪化します。
紅くなったり、じくじくしたり、膿がでたりします。重症なアトピーや範囲の広い湿疹では、”紅皮症”といって全身の皮膚が真っ赤になり熱発を伴い、場合によっては全身の状態が悪化して入院が必要になります。
じゅくじくした後に、皮膚の皮がむけて乾燥します。
その後またじくじく、乾燥を繰り返します。
リバウンドの程度は、今まで使っていたステロイド外用剤の量と塗っていた範囲、病気になっていた期間や程度と相関するようです。
親指一本にステロイドを塗っていたのでリバウンドは起こらないという事はありません。
ステロイド外用剤を止めてから一般的には、約一か月で、リバウンドは収まります。皮膚のターンオーバーといって、皮膚がはえかわるまで約一か月かかりますので、それに一致します。
皮膚の回復と変化は、約一週間ごとにみられます。
一週間の間に、じくじく、乾く、じくじく、乾くを繰り返します。
今ある皮膚が、ヘビが脱皮するように、はえかわりよくなっていきます。
皮膚がよくなるスピードや速さは、今までの使用していたステロイド外用剤の使用料、使用期間、範囲により異なります。
ストレスがかかったり、睡眠不足、食生活の乱れ、冷え、雨や台風等の気象状況等でも悪化します。
リバウンドが軽くなるように、漢方薬(利水剤、気剤、補血や補材)、食生活や生活習慣の改善等により治療します。
リバウンドは、一度おさまり皮膚が良くなったと思ってもしばらくした後に起こることもあります。
リバウンドは、皆さんの予想以上に大変です。
ご自分で、ステロイド外用剤を勝手に中止しないほうが良いと思います。
それぞれの患者さんにあった方法での治療がすすめられます。
いろんな皮膚病でステロイド外用剤はよく効きます。
(以下は、ステロイドの外用に限って記載しています。内服(飲み薬)の事ではありません。)
また、ステロイド外用剤が治療方法として確立されている皮膚病が多い。
ところで、ステロイド外用剤を治療に使用したために、かえってもともとの原疾患が治りにくくなったり、悪化したりして難治性になる場合もあるようです。こういった状況を”ステロイド皮膚症”とよぶようです。厳密な定義はないようです。
以下に、その原因をあげます。
1、ステロイド外用剤の誤った使い方をしている。
2、ステロイド外用剤にかぶれている。
3、ステロイド外用剤の副作用がでている。
毛穴の炎症、にきび、皮膚が薄くなる,毛細血管(細い血管が浮き上がる)等。
4、外用することで皮膚の症状がよくなるため、悪化要因がわからなくなる。
生活習慣や食生活の改善がおろそかになる。
5、元の病気がわかりずらくなるので、治療期間や治療方法があいまいになることがある。
6、通院の間隔があきがちになる。
では、”ステロイド皮膚症”は治るでしょうか。
以下のような治療方法があります。
1、ソフトランデイング少しづつステロイド外用剤を弱くしていく。
2、脱ステロイド療法
①いきなり今まで使っていたステロイド外用剤を中止する方法。
②少しずつ弱いステロイド外用剤に変えて中止する方法。
どの方法が一番最適かは患者さんによって異なると思います。
生活環境、食生活、睡眠、ストレス対策、仕事、家庭環境、身体の体調を整えながら、冷え対策を行ったり、漢方薬を使ったり悪化要因を探しながら治療していけば、もとの病気が収まりステロイド皮膚症は治まっていくと思います。漢方薬では、”気剤”で気のめぐりをよくしたり、”補剤”にて体力をつけながら、”利水剤”にてリバウンドを抑えながら治療していきます。
病気の種類や患者さんのおかれている状況、年齢、罹患期間、ステロイド外用剤の使用料や使用していた期間等で異なりますが良くなったり悪くなったりしながら軽快していく方が多いようです。
この季節になると現れる皮膚病があります。
1、チャドグガ皮膚炎
例年、5月~6月になると腕や首にかゆみが強い紅いボツポツができたと患者さんが来院します。
よくお話しを聞いてみると、前の日に公園や木の生えている所を歩いた。こういった場合が多いようです。椿や樹木についていたチャドグガが犯人です。この病気がみられると皮膚科医は5月になったと実感します。
2、サクラソウ皮膚炎
両手の甲や前腕に紅い斑点やぶつぶつがでてきた。庭やベランダで植物を触ったことがあるか否かを患者さんに伺うと、サクラソウとわかることがあります。
3、ズック皮膚炎
新学期になり、学生さんの足の裏のヘリにそった紅い縁取りのある湿疹がでていたら、ズック皮膚炎です。新しいズックの生地にかぶれたためです。
4、ジベルばら色粃糠疹(ひこうしん)
5、ジャノッテイ病
6、多型紅斑
4,5,6、の病気もこの時期に多くみられます。
皮膚科医は、皮膚の病気で季節を感じます。
もっとも最近は、地球温暖化の影響で季節や時期がずれてでてくる病気も増えているようです。
足の裏のたこ、魚の目。どちらもできると困ります。
いやなものです。
こんな時に皆さんは、まずこれらを削ると思います。
症状が軽い時は、楽になりますが、根本的には治りません。
たこ、魚の目が足のどこにできているか。併せて足、の足ゆびの形、くつの底を見てください。いろんな情報が隠れています。
これらの変化は、体重ができている部分に余計にかかっている。
ヒトがその身体を守ろうとした結果できたものです。
外反母趾、偏平足、浮足、ハンマートー。
猫背、緊張した姿勢。
たこや魚の目ができている側に、身体の重心が傾いている。
いろんなことがわかってきます。
身体の傾きがあれば、肩や首がこってきます。
長い間続くと、ひざ、股関節にも影響がでます。
このような情報を確認しながら治療をしていくことが大切と思います。
皮膚の病気にはいろんな種類のものがありますが、いろんな場所にできます。
人間の身体はうまくできています。
必ずしも全てにおいてではありませんが、皮膚のどこに湿疹やできものができているかどうかでその方の弱い所が想像できます。
例
1.小指、足のこゆび⇒膀胱が弱ってる。
2、親指、足のおやゆび⇒”肝”が弱っている。
”肝”とは、感情を司るところで、弱るとイライラ、かっかします。
ストレスのサインです。
3.口の周りにニキビやブツブツしたものができる⇒
胃腸が弱っている。
4.手と足の、ひと指しゆび、薬ゆび、⇒胃腸が弱っている。
ところで、”けいらく(経絡)”というリンパの流れ道があります。その流れの上に”ツボ”があります。
12の経路がありますが、押すと痛い”ツボ”があれば、どこの経絡のどこの内臓、臓器が弱っているかわかります。
(12経絡のことは後日記載したいと思います。)
なお、五臓六腑といって、その方の弱い所が症状として現れます。
肝、腎、胃、脾臓、肺。
このような事を診察の際に参考にして患者さんに合う薬、漢方薬を選び、また、量を決めて処方します。
ご自身の体調管理にこのような事がわかると重宝です。
よくみられる湿疹で、多くの方がつらい思いをされています。
手湿疹、アトピー性皮膚炎、かぶれ、主婦湿疹のことが多いようです。
小さい水ぶくれができてかゆみがでてひっかっく。そのうちに皮がむけてかさかさしてところどころが割れていたくなる。
このようなことを繰り返して手のひらや甲の皮膚があれて湿疹だらけになる。
このような経過をくりかえしている方が多いようです。
1、アレルギー素因(アレルギーになりやすく、ぜんそく、花粉症、アトピーの方に多い)
2、汗をかきやすい
3、ストレスが多い
4、金属アレルギー
5、たばこ
これらが原因としていわれていますが、
1、日常生活で手に触れるもののかぶれ
2、今まで使っている塗り薬(ステロイド外用剤、保湿、ハンドクリーム等)が合わない
3、手の洗い過ぎ
4、”冷え”と”ストレス”
5、自律神経の異常
6、心因的なもの
があるようです。
毎日手は使うところです。また目に見えるところです。
症状がよくなるまでは大変と思いますが、生活様式に注意しつつ、時間をかけて加療していけばよくなる病気と思います。
塩尻で開業して驚いたことは、”お血”の患者さんが非常に多いことです。
”お血” は血液のゆがみで、血液が詰まって循環が悪くなることです。
ドロドロ血に変化し物資が作用できない状態も”お血”。女性ホルモンも含まれます。
<わかりやすい ”お血”>
1、出血 吐血、下血、出血
2、血のかたまり うちみ、ねんざ、骨折、子宮筋腫、痔
3、うっ血、血管拡張 足の静脈瘤、動脈留、皮膚の黒ずみ
4、血の道症 更年期障害、月経異常、月経前症候群、月経困難症
不妊症、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮癌、卵巣嚢腫、
卵管炎、膣炎
<わかりにくい”お血”>
1、慢性の痛みやしびれ
2、慢性の皮膚病、皮膚のしみ、吹き出物
3、経過の長いうつ病
4、冷え症
5、頑固な便秘
6、治療の難しい病気(がん、膠原病、関節リュウマチ、耳鳴りなど)
やこじれた病気
7、生活習慣病、肥満、骨そしょう症
”お血”とは結局以下のようにとらえられます。
1、血液循環が悪くなること
2、血液に含まれる物質のはたらきが低下すること
3、体の局所で血液の配分がかたよること(充血と貧血)
”お血”に対しては、西洋薬より漢方薬での対処が有効で得意の分野です。
4大 駆お血剤(くおけつざい)として以下が有名です。
1、桃核承気湯:とうかくじょうきとう
2、桂枝茯苓丸:けいしぶくりょうがん
3、加味逍遥散:かみしょうようさん
4、当帰芍薬散:とうきしゃくやくさん
ここ塩尻では特に、”お血”は、アトピー性皮膚炎、にきび、しみ、そばかす、ストレスの多い方にみられるようです。
”お血”の解消が、体質改善と治りにくい皮膚病の解決と治療に結びつく大切なポイントと思います。
出典
更年期のつらい症状は漢方で治る
原田智浩 著
現代書林
皮膚の症状は、お天気、気候によって良くなったり悪くなったりします。
3月20日は春分の日で、3月17日から彼岸の入りで例年ここ1週間は、皮膚、体調が悪くなりやすいです。
ヒトは天候の影響を受けやすくできているようで季節の変わり目、台風や雨、雪の日等で体調がくずれることがあるようです。
女性は、低気圧の影響を男性より受けやすく雨の降る前は体調が悪くなる方がいます。
”気象医学”といい天候の体内への影響を唱える先生もおります。
治療中の患者さんで、症状が悪化しても思い当たるふしがない。
そんな時はお天気を考えてみてください。
現時点での皮膚、体調が悪い方。ひとつ前の季節の過ごし方が影響します。春先が調子が悪い場合は冬の過ごし方が悪いということです。
お天気、気候を意識して過ごしてはいかがでしょうか。
皮膚の病気も他の病気と同じくストレスがかかると悪化します。
ところで、ストレスがかかった時に身体にはどのようなサインが現れるでしょうか。以下ような事柄があげられます。
1、睡眠の乱れ
寝つきが悪くなる。途中で目が覚める。早く目が覚める。
これらのいずれか、あるいはひとつ、または、全部。
2、やる気がしない。とにかく疲れる。
3、食欲の変化。
食欲がでる、減る。
4、感情の変化
イライラする、かっかする。
5、肩がこる、腰が痛くなる、脚が思い、身体が重い。
6、物事をなかな決められない、物事を悪い方へ考えがち
これらが代表的なサインです。
一方で、
1、舌の先~縁が紅くなる
2、舌の表面の色が白くなったり紅くなったりする
3、手のひらが紅くなったり真っ赤になる
4、手が冷たくなる
これらは、目でみてわかる皮膚のサインです。
なお、患者さんによってストレスのサインが違います。
ご自身のサインがわかると重宝します。
以上のような身体と目で見てわかるストレスのサインを早めにキャッチできれば、体調を崩さずに皮膚の症状の悪化を防ぐことが可能と思います。
ストレスを減らして体調が楽になる漢方薬がいくつかあります。
気剤や理気剤、補剤といわれる漢方薬です。自分にあった薬があるとずいぶんと楽です。
患者さんに薬を処方する際に以下のような理由で患者さんがお持ちの”お薬手帳”を拝見しています。
1、皮膚の症状が今飲んでいる薬の影響があるか否か。
薬疹、蕁麻疹、お顔の赤みやほてりでよくあります。
例:抗生物質、血圧の薬、痛み止めが犯人になることがあります。⇒この時は薬を変更していただく事があります。
2、他の病院の薬とだぶらないように。
3、今回処方する薬は以前の薬とけんかしないか。
例:水虫の薬は、胃薬やコレステロール、睡眠薬との
相性が悪いので注意して問診をします。
4、今回の治療薬を選ぶ時の決め手になる。
以前使っていて合わない薬がわかります。
例:Aがあわなければ、同じ系統の使用は避ける。
交差反応といってAが合わない時はBも使えないので今回はCという薬を処方する。
5、時に、今飲んでいるお薬を漢方薬などで減らすことができます。
”お薬手帳”は診察の際に大切な情報となります。
受診の際はお持ちください。
「手当をする」。「顔色をうかがう」。「肌で感じる」。
「皮膚は内臓の鏡」。と皮膚に関する表現は多いと思います。
皮膚になにかトラブルがある場合は身体の中に起こっている異常が皮膚に反映されていると思います。
患者さんを診察することで、いまの状態がどのようになっているか、水毒か、於血か、血虚か、気のめぐりが悪いかを患者さんからいろいろと話を聞きながら判断します。幸い皮膚科の場合は、患者さんの皮膚を直接触ることにより、水毒、熱、等の状態を以前と比べながら漢方薬の量や種類をきめ細かく調整できます。(前回チョレイトウは1.25g。今回チョレイトウは0.5gという具合です。)
「いぼ」、「いわゆる急性の湿疹」等でも、患者さんの診察と治療を行いながら毎回患者さんの体調、身体の状況をとらえることができるので漢方、東洋医学は皮膚科には適していると思います。
原因がよくわからなくとも強いかゆみや、よくわからない症状、ストレスにも漢方薬はアプローチができ東洋医学は皮膚科には相性がよいと考えています。
漢方薬の処方に関わらず東洋医学的に患者さんを西洋医学とともに診察することは有用な手段と思います。
NHKテレビテキスト きょうの健康 3月号 2016
で漢方薬が掲載されております。p56-71
福島県立医科大学 会津医療センター教授 三潴忠道先生
ご参照ください。
漢方薬の効果や効能(ききめ)の説明書を薬局でもらった後に患者さんから時に問い合わせがあります。
よくある質問です。
”猪苓湯(チョレイトウ)”に対して、尿量減少、尿道炎、排尿痛と書いてあるが自分はそういった状態ではない。
⇒利水剤、すなわち、皮膚と身体にたまっている水をだす目的で処方しています。これらの病気として薬は処方していません。
現在の皮膚は渇いているのに何故乾かすための猪苓湯がでているのか。
⇒今まで使っていたいろんな付け薬、ステロイド外用剤、保湿剤を中止すると皮膚がじくじくしてきて、リバウンドが起こります。
それを抑える目的で、利水剤として処方しています。わざと皮膚を乾かすことにより早く治す目的があります。
以上のように、薬の効果、効能とは違った目的で漢方薬を処方していることが多いのが現状です。
このような事をご理解いただき治療を受けていただくと幸です。
ここのところこのような患者さんを時々拝見します。
よく診察すると、もともとは脂漏性湿疹であったり、ニキビだったり乾燥肌であったりするようです。
なかなか治りが悪い時は、今までつけていた塗り薬、ステロイド外用剤、真菌剤、プロトピックや保湿剤(ヒルドイドやビーソフテン等)を中止します。
その後、なるべく外用剤は使用せずに皮膚の状態に合った漢方薬を飲みながら食生活や生活習慣を変えていくと治っていきます。
なかなか治りにくい皮膚炎のときには、少し視点を変えて生活を見直して治療すると良い結果が得られるようです。
ステロイド外用剤や保湿剤を勝手にやめるとリバウンドといって今まで以上に悪くなる現象がおこりやすいのでご自身で勝手に中止しないほうがよいと思います。
皆さん診察室の机上に胸ポケット大の黒くて虫眼鏡のような丸いレンズがついた機械にお気づきでしょうか。
診察の際に、皮膚の病変にあててライトをつけ拡大して見る機械です。”デルマトスコピー”あるいは”ダーマトスコピー”といいます。
もともとは”ほくろ”を詳しくみる機械です。
”ほくろ”にあてて、良性か悪性、すなわちほくろの癌=悪性黒色腫(malignant melanoma)(メラノーマ)か否を判断する機械です。
最近は、この機械を用いていろんな病気や病態がわかるようになりました。
”ほくろ”だけでなく、脂漏性角化症、血管の腫瘍、間質の腫瘍、いぼが治ったか否かの判定、腫瘍のできている深さ、みずいぼの確認、頭しらみ、爪の水虫、疥癬、等いろんな病気の診断に応用できます。
痛くも痒くもなく、すぐに肉眼でいろんな事がわかる機械です。
デルマトスコピーの出現で、患者さんの恩恵は大きいと思います。
当クリニックの玄関を入って左側、診察室の横の待合室に本棚があります。
いろんな種類の書籍が置いてありますので、待ち時間に興味のある方はご覧ください。
ことに、健康に関する書籍が多く置いてあります。
また、週刊誌や小さいお子さんのための絵本があります。
大人でも楽しめるような”ウォーリィーの本”等があります。
このブログでご紹介している書籍もありますのでご覧ください。
なお、この本棚の横に”白湯”を置いてありますのでご利用ください。
追補
最近、スタッフが購入した絵本を三冊置きました。
また、アトピーの脱ステロイドの様子がわかる書籍を置きました。漫画でかいてありすぐに読め、脱ステロイドの事がわかりやすい本です。
「アトピーの夫と暮らしています」
陽菜ひよ子 著 PHP
当クリニックには半導体レーザーが置いてあります。
(HPの施設、設備の写真に写っています。)
痛みの痒みもなく、簡単に使うことができます。
妊娠している方や、心臓ペースメーカーを使用してい方、乳幼児の方は使用できません。
1、交感神経と副交感神経、すなわち、緊張とリラックスする
神経のバランスを整えてリラックスモードにする。
2、皮膚のかゆみや赤み、熱を和らげたりとる。
3、イライラやカッカをとる。
4、ステロイド外用剤のリバウンドを和らげる。
5、身体の痛みを和らげる。
6、自律神経を整えることで”冷え”を和らげる。
以上のような効果があります。
レーザーをあてるポイント、箇所はいくつかありますが、”星状神経節”(首の鎖骨の指二本分のところ)にあてると効果的です(片方ずつ5分で計10分)。
効き目が早い方は、レーザーをあてながら気持ちよくなりこっくりこっくりしています。
また、指にあてる方法もおススメです。
興味のある方は受付でお声をかけてください。
東洋医学では、”舌診”といって舌を診ます。
舌にはその方のいろんな身体の中の情報がみられます。
1、舌全体が白く舌のへりがぎざぎざしたり、手の指で押したように少しへこんでいる。⇒こんな時は”水毒”
身体の中に水がたまっている状態。放置しているとお腹がぽちゃぽちゃしたり、水太りになる。お腹がゆるくなったり、下痢をしたり。鼻水や目やにがでてきたり。ひどくなると、身体の”冷え”が強くなる。
2、舌のへりや先が紅い。⇒ストレスが強くなっている。
3、舌全体が厚ぼったい。こけのようなものが付いている。
⇒体に熱がこもっている。
4、舌の色が紫がっかた白い色。⇒血のめぐりが悪く”於血”。身体の”冷え”が強い。
5、舌の中が割れている。⇒何か身体に欠けているものがある。
足りないものがある。
6、舌のへりに点状の紫色のものがある、舌の裏の血管が太く紫色。太い血管からはみでた血管がみられる。⇒”於血”
細かくみれば、その他の情報もありますが、上記のように簡便に分けて舌を診ることができます。
毎日皆さんもご自身の舌を鏡でご覧ください。
自身の体調管理に役立つと思います。
なかなか普段わからなくても舌にて健康状態がわかります。
追補
小生は患者さんの舌を診察で毎回拝見しますが、上記のようなことを判断して患者さんの状態や漢方薬の処方に役立てています。
当クリニックでは皆さんに”白湯”をおすすめしています。
待合室に置いてありますのでお飲みください。
アーユルベーダでは、”白湯”は理想的な飲み物のようです。
「冷え」だけでなく、お通じがよくなった、体調がよくなる、からだの三大機能、すなわち、消化力、代謝力、免疫力が上がる、浄化がよくなる、自律神経やホルモンのバランスを整えてくれる、心が軽くなり気持ちが穏やかになる、等の効果が得られるようです。
作り方を以下に記載します。
やかんにきれいな水を入れてフタをして強火にかけます。
沸騰したらフタをとり湯気があがるようにします。
この時大きな泡がぶくぶく立っているぐらいの火加減にします。
そして、そのまま10~15分沸かし続けます。
白湯をさましてすするように飲みます。
お金がかからず簡単にできます。小生も毎日飲んでいます。
おいしく飲めます。
皆さんも早速この”白湯”健康法を試してみてください。
出典
病気にならない 「白湯」健康法
蓮村 誠 著
PHP文庫
2015.1.21.第1版第1刷
「皮膚は内臓の鏡」と昔からよく言われています。
人間の身体は大変良くできています。驚くほど精巧にできています。
その方の弱いところが、皮膚にでると思います。
例えば、鼻の下が紅い時は膀胱が、口の周りが紅い時は、胃腸が弱っているというように。
軽いやけどや軽度のかぶれや湿疹は、外用剤、塗り薬で軽快します。
しかし、長く患ったり、広範囲の湿疹、慢性の湿疹は、塗り薬のみではなかなかよくなりません。湿疹は、身体にとって不都合な物を排泄しようと(外に出そうとする)反応です。
食生活や生活習慣を改めて、また、その方の弱い所を改善して(五臓六腑例えば、肝や心等)養生していけば改善していくと思います。
そのためには、いろんな手段や方法(西洋医学、東洋医学、ツボ、呼吸など)を用いて治療する必要があると思います。
また、悪化要因や犯人を探してこれらを除くことも大切です。
皮膚科での治療だから処方された薬、軟膏やクリーム、保湿剤を一生懸命塗る。これが一般的な考え方です。
ところが、当クリニックでは、一部の病気や皮膚の状態を除いてなるべく薬は塗らない、という方針をとっています。
ことに、アトピー性皮膚炎や貨幣状湿疹、慢性の湿疹等では意識的に外用、すなわち、塗り薬は塗らない、塗る場合はなるべく少量で必要最小限の量で塗るという事を患者さんにすすめています。
上記のような慢性の湿疹や疾患では、今まで多くの種類やたくさんの量の外用剤を使っていることが多いと思います。皮膚が敏感になっており、もともとは大丈夫でも、塗ることでかえって症状が悪化する、今まで使用した薬の基材(軟膏等の薬に含まれるワセリン等)でかぶれるという事がよくあるからです。
アトピー性皮膚炎の脱ステロイド療法を行う際には、「脱軟膏」といってあえて軟膏類はぬらない。という方法を行うと、アトピーの軽快が早いようです。
いろんな軟膏やクリーム等の外用剤を試してもよくならない。こんな時は思い切って何も塗らない。塗る量や回数を減らす、という方法も一つの治療の選択肢かもしれません。
WAVE出版より発行されている野草料理研究家、食養指導者である若杉友子先生の著書「アトピー、アレルギーの話」より共感した部分を記載します。
アレルギーは西洋医学的に考えれば生体のもっている優れたしくみですが、若杉先生はアレルギー症状を生体が通常の排泄ルートではない体内毒を必死で外に出そうとする状態ととらえています。
これを病気と決めつけて「治すこと」に躍起にはならずによい食事をして、いい空気を吸わせて、子供が本来もっている力を育てることが大事とおっしゃています。
以下にポイントをあげます。
1、食事が大事
2、ステロイド剤に頼らない、薬は使わない
3、食べ過ぎない
4、命あるものを食べる
5、食べ物の陽と陰を使う
6、からだを冷やさない
アレルギーがあるのは、「このままの生活ではいけない」という子供のからだの警告ととらえています。
薬をださない、注射はしない診療を行っている真弓小児科医院の真弓定夫先生は、本書に特別寄稿しています。
アレルギーは、からだの不調を自分で治そうとしている現象。
空気のいいところで子供を育て、いい水を飲ませる、昔のように自然のものを食べさせ、外で存分に遊ばせる。自然な暮らしをすることで治せると記載しています。
アトピー、アレルギーのみでなく、種々の皮膚疾患はでも同じようなことがあてはまると思います。「このままの生活ではいけない」という現代人の心身からの警告です。
知的生き方文庫より出版されている東京有明医療大学教授 川嶋朗先生の著書をご紹介します。なお、先生は”冷え症”のことを常に強調されておりそれに関する著書は多くあります。
「心」と「体」は一体でつながっている。「心身一如」の考えで「体」を温めると「心」も元気になり、人生に積極的になる、性格が明るくなる、人にやさしくなる、すぐにイライラしない、といったいい点が起こるといいます。
早寝早起き、お風呂にしっかり入る、運動する、腹巻をする、冷たい物は食べない、陽の物を食べる、歩く等の対策を挙げています。
体温は学力のバロメーターになるそうです。
少しの時間ですぐ読めますのでおすすめです。
1、平熱は36.5度あるか
2、呼吸は浅く速くないか 体調が悪い時やストレスが強い時は呼吸は乱れます
3、機嫌がいいか 赤ちゃんの健康状態がわかる
4、顔色、舌の色 白かったりこけのようなものがないか
5、食事の量や食べ方
6、睡眠 睡眠時間や寝ている様子をみてください
7、うんち 排便の後にお母さんと一緒に見るくせをつけましょう
8、姿勢 姿勢が良いと免疫力があがる
これらを参考に、お子さんの免疫力をチェックしてください。
出典 子どもの「免疫力」をつければ必ず治る
福田 稔 伊藤泰雄 著
三笠書房
1、温かく優しくて癒されるクリニックをめざしています。
2、当クリニックに来てよかったと思われるような医療を心がけています。
3、病名を伝えて、なるべくわかりやすい言葉で、時には図を
使ったり、作ったスライドや写真、図譜を用います。デルスコープ(ほくろや悪性腫瘍を見る機械。いぼ等は治療の状態をわかっていただくために患者さんに見ていただきます)、ビデオカメラで病変を映してモニターでお見せしたり、デジカメも使用します。
4、皮膚に優しい塗り薬(古典的外用剤=昔からある薬)を中心に処方します。
5、できる限り病気の原因や犯人、悪化要因を探します。
6、東洋医学、ことに、漢方薬(保険適応)を処方します。
その際に、患者さんの話をよく聞き、皮膚をよく診ます。
皮膚の病気には、実は漢方薬がよく効きます。
7、必要があれば各種のプリントやメモを患者さんにお渡しします。
8、治るために必要な”ツボ”を実際に指で押したり、また図で理解していただきます。
9、治るための食事や生活指導を行います。
上記を心がけて日々診察にあたっています。
しかし、皮膚科の病気の守備範囲は広く、患者さん一人一人で状態が異なるため精進の日々です。
漢方薬は、毎回診察をして患者さんの状態や季節、気候等により処方内容や薬の量を変えていきます。一剤だけでなく場合によっては二、三剤を処方します。
その方の身体の中で、どこが弱っているのか、何が一番つらいのか、四診をしてよく患者さんの話を聞きながら薬を決めます。
一番優先しなければならない事を考慮して薬をだすこともあります。
漢方薬の飲み方です。通常は、食前ですが、難しい時は食間、あるいは食後でも大丈夫です。効果が最もでやすいのは、食前です。
小さいお子さんや乳児の場合、オレンジジュースに溶かしたり、はちみつやオブラートでつつんだりします。授乳中ではお母さんが飲んでお子さんにおっぱいであげる方法もあります。
漢方薬を飲んでその方に合っている場合は、苦みはなく割と飲みやすく甘く感じることもあります。漢方薬で最も苦いと言われている黄連解毒湯:おうれんげどくとうは、白湯で溶かした後に冷蔵庫で冷やしてから飲むと苦みはとれるそうです。お子さんでも皮膚の症状が良くなってくると黄連解毒湯でも飲めるようになります。
漢方薬は長く飲まないと効果はでないと皆さん思っている方が多いようです。
実際には、その方に合っている漢方であれば一袋飲んでも効果があり、おおむね約2週間で体験できます。
温かいお湯に溶かして飲んでいただくと一番効果があります。
漢方薬は西洋薬に比べて廉価と思います。
漢方薬の効能です。西洋薬と同様に、調剤薬局にて薬の説明書をいただくと思います。それに記載されているところの効果はありますが、それ以外の効果や目的で処方していることも多々あります。
患者さんにはこれらの点をわかりやすく説明しております。
一つの薬には、種々の生薬が含まれており、それぞれがいろんなところに効果をもたらしてくれます。
漢方薬は、皮膚疾患との相性が大変良く、また、不定愁訴にもよく効きます。
以上漢方薬について記載しました。
西洋薬に比べて患者さん個人個人で異なるオーダーメイドの処方ができます。
ただし、万能薬ではなく、副作用もあることを申し添えます。
開院してお陰様で約一か月が過ぎようとしています。
まだまだわからない事が多いのですが、こちらで多い病気は、
1、いぼ
2、貨幣状湿疹や痒疹
3、水虫(足と爪)
4、乾燥性湿疹
といった印象で東京とは異なるようです。
同じ病気でも、東京での治療法では病は治らないと思います。
漢方薬の処方量は、こちらの方が多くないと効きません。
”水毒”の方が多く、皆さんほぼ一緒ですが、かなり”冷え”が強いようです。”胃と脾臓や腎臓”が弱い方が多いと思います。
生活環や習慣、食生活、車社会で移動が少ない、ストレスが多い生活等が関与しているかもしれません。
寒い所に住んでいるためか、習慣もあるやもしれませんが、皮膚病を治すためのこちらの方のキーワードは、”水毒”と”冷え”のような気がします。
オヤジ、雷、火事、ではありませんが、上記の四つは生活必需品です。
小生は、いつもこれらのお世話になっています(一年中)。
”冷え”が強くでる、あるいは避けられない現代ではこのアイテムがないといろんなトラブルを起こし生活できないと言っても過言ではないと思います。
ことに、この塩尻地域や松本平に住まう方々は気候や風土のためか大変”冷え”の強い方が多いと感じております。本日からでも試してみてください。身体が温まります。
当クリニックでは、待合室に”お白湯”を常備しております。
飲み方等のアドバイスが記載されております。興味のある方はご覧ください。
お陰様で10月2日(金曜)に無事開院いたしました。
開院するまでに実に多くの方々とお会いしました。
一期一会、邂逅となりその賜物と思っています。決して小生一人の力では開業はできません。この場をお借りして今までお世話になった方々へ御礼と感謝の言葉を述べさせていただきます。
これからはお世話になった方々へのお返しと患者さんのために尽力したいと思います。こうして開院できることがうれしく思います。
今後もスタッフともども「皮フ科わくいクリニック」をよろしくお願い申しあげます。
当クリニックは、西洋医学的のみならず東洋医学な立場から病気をとらえます。
「心身一如」というように、病気のみでなくその方の状態を、皮膚、病気のみでなく”その人となり”としてとらえます。
はじめて来院される方はその診察スタイルに戸惑うかもしれません。四診という形で診察をします。
視診(見て診察)、触診、切診(脈を診る)、問診、望診というように診察をします。脈をみる、舌をみる、手の指を触る、手のひらをみて触る、それ以外では、声の調子や抑揚、診察へ入ってくる時の様子や服装をみる、顔色や顔の表情をみる、口臭をチェックする、問診(いろんなことを尋ねる)等の診察を行います。
その結果、気、血、水。五臓六腑でどこが弱っているか。陰と陽。火、木、土、水、金と五行説をみる。これらの診察から、その方の弱いところや状態を把握して、漢方薬の処方をしたり、食養生や生活指導をします。
弱い所や悪いところをよくする手段として、ツボや経絡、ハリ、呼吸等もオススメします。
その際にプリントをお渡しして患者さんご自身で養生できるようお話しもします。また、西洋医学的な立場からも同時に診察をします。血液検査をしたり、西洋薬を処方したりします。
このように、西洋、東洋、両方の立場から、時には、アーユルベーダの考えを取り入れたりいろんな見地からの治療をとりいれて患者さんの治療にあたります。
東洋医学的な診察を受けることで、「未病」を改善しながら、病に至らぬよう今後の”セルフメデイケイション”、すなわち、自分自身で身体の事に注意をむけて健康管理をして健康な身体をつくるという姿勢ができます。
皮膚科のみでなく、他の科の病気で辛い思いをされている方の一助になるかもしれません。皮膚の異常によって、身体のSOSのサインをとらえて、身体の中の大元の悪いところの改善が全ての病気の改善につながるかもしれません。
皮膚の異常は、”皮膚のみ”でなく、身体の中から、すなわち、その大元の改善が大切かつ求められます。
さくらんぼには実が二つあります。
一つの実は、患者さんの心。
もう一つの実は、医師とスタッフの心です。
二つの実の心が一つになって二人三脚にて実って病が治る。そんな意味がこもっています。
開院してからもこの意味を問いながら診療にあたっていきたいと思います。
ブログを開設しました!